タニノオショブ 1958年 和歌山県 村の西の浦に出る女。
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ツキ,サンゾンノミエイ 1937年 秋田県 二十三夜に月が三尊の姿になった。
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オタヌキサン 1976年 愛媛県 暗闇の中を歩いていると大きな青い火が現われて明るくなる。
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オニノイワヤ 1922年 徳島県 天岩窟に登る道筋に鬼の窟がある。
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ダイジャ,オオスギ 1937年 静岡県 逢瀬に出かける大蛇に呑まれた絹商人の娘2人が弓矢で仇を討った。その大蛇を葬った記念の植えた2本の杉を船の帆柱に使うと、夜に「伊豆へ行こう、伊豆へ行こう」という声が聞えたという。
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ウミカラクルカミ,フナユウレイ 1931年 東京都 伊豆七島には、悪いことをして殺されたものが盆に出てきて、海岸の村を脅かすという信仰があり、村人はうら盆や、大晦日の晩に海に出る船幽霊と同じ性質を持っていると考えている。この話は伊豆七島のほぼ全般で信じられている。
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シロイヒゲノロウジン 1989年 静岡県 下田の町の米屋に白いひげの老人が来て「津波が来るから下田富士に逃げろ」という。米屋が町の人に伝えても、誰も信じなかった。米屋は母を連れて下田富士に逃げると、津波が来た。老人はまた現れて「また大きいのが来るから家に帰るな」といい、津波の中を光になって飛んでいった。老人は波切り地蔵の化身だった。
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ニョライノタタリ 1975年 京都府 慶長元年、京都大仏方広寺の仏像が大地震で壊れた。その後信州善光寺から如来を請じてこの殿の本尊とした。この時、残暑が厳しかったが、にわかに飛雪が天に満ち、寒気が人を侵した。これは如来の祟りであるという。秀吉は8月18日に死ぬが、その前日に如来を善光寺に返した。
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サンソン 1981年 九鬼大隅守が攻めて来て寺を焼いた時宝物が多々灰になった。その時三尊が猛火の中裏から飛び出し、庭の老梅に隠れて助かった。今はその三尊と梅の木が残るのみである。
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アケズノハコ 1977年 静岡県 下田の「おやかた」という家の倉の中には「明けずの箱」というものがあり、開けると目がつぶれるとされ、誰も開ける者はいなかった。
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ウトウ,ヤスカタ 1974年 青森県 善知鳥という鳥は、平砂の岩窟に子供を産む。えさをやる時に親鳥が空からウトウと呼ぶと、岩窟の子はヤスカタと答える。
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ゼンコウジニョライノショ 1974年 奈良県 法隆寺の霊宝の一つに信州善光寺如来の御書がある。これは勅使が善光寺に行って通夜をしていた時、内陣から如来の仏勅があり、それを勅使が書き留めたものだという。
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(キョジンコク),アシアト 1980年 元禄の頃江戸にやってきたヨアンバツテイスがいうには、日本の東500里ほど行った所に1つの国があり、その国から南東へ約3万里行った所に大国がある。その海岸に人の足跡があって、それは4~5尺(約150センチ)ほどの長さだったという。
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シウン 1974年 東京都 寛永3年9月15日に崇源院殿が病気にかかったとき、一心に称名を唱えていたところ、西から紫雲が3筋やってきて城中に棚引き、五色の花が空中に舞ったという。江戸中の貴賎は拝み、三尊の如来を拝した者もいたそうだ。
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エンコウ 1985年 高知県 子供の肝を抜き水死させるのが、下田川のエンコウである。
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サンソンノミダ 1974年 静岡県 ある年の11月初旬に下田の海を渡っている時、ある窟の中にはいったところ、真っ暗となって波も高く、非常に危ない状況に陥った。同乗の人々は称名念仏を唱えていたら、忽然として岩壁が光り、波のしずくも金色に光った。船中の者はみんな驚いたが、また闇になり、すぐにまた光った。すると向かいの石面に三尊の弥陀が現れたという。
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(リンシタイケン) 1964年 滋賀県 臨終の際、ある人が、「如来さんの橋が折れたので行けない」と叫んだ。
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シンイ 1975年 静岡県 卜筮の結果、内裏に伊豆の神の祟りがあると奏上された。伊豆国に言上し調べたところ、ある二柱の神にいわれのある土地を勝手に開拓し、神宮や池を造っていたという。神異は人知では計り知れない。
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イソガキ 1956年 伊豆の利島の海辺にいるといわれる。これに憑かれると、急に空腹をおぼえて倒れる。マジナイに芋などを腰籠に入れていく。食うためではなく、イソガキに憑かれぬマジナイだという。
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オニ 1922年 徳島県 徳島の西5、6里のところにある鬼籠野(たろの)村という村には、鬼が籠っていたという俗説がある。
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ヒノタマ 1984年 新潟県 海辺で水面に火の玉を見た人がいて、それから間もなくムラの老人が死んだ。
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