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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ケンムン
1974年 鹿児島県
ガブ(瘤)のある漁師の爺さんが、ある日、火をたいて当たっていた。ケンムンが来てガブについて尋ねるので、魚でも何でもいっぱい捕れると言って、ガブをケンムンに与えた。別の爺さんがこれを聞き、自分も火をたいていると、ケンムンがやって来たが、何も捕れないから瘤はいらないと言って、瘤をつけていったため、その爺さんは瘤が二つになってしまった。

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キツネ,タヌキ,コブ
1987年 奈良県
山道を歩いていたら、狐か狸かに憑かれた。油揚げをよく食べていたという。その人が体を動かすと瘤が出た。瘤をつかもうとすると、瘤が逃げた。いろいろな神様を拝む人に見てもらい、ついには取り除くことができたが、その人はまもなく死んでしまった。
類似事例

オニ
1940年 朝鮮
大昔の朝鮮での話。ある瘤付爺が機転を効かせて鬼に瘤を取ってもらった話を村の人々に話したところ、別の瘤付爺が自分も同じようにしてもらおうと鬼に会いに行った。ところが逆に瘤をくっつけられてしまった。朝鮮では諺としてもこの話が語られているとのことである。
類似事例

カワズ
1980年
ある人の左の肩に小さい瘤があり、時々痒かった。ある日その瘤が自然と裂けて、中から青い蛙が躍り出たという。
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テング
1960年 福島県
正直者で信心深い八郎左衛門は頬に瘤があった。あとっつあまのお告げ通りに天狗と踊ると天狗は礼に瘤を取ってくれた。それを聞いた信心のない意地悪な長左エ門が真似をしたが、見えない片目が治らないばかりか、八郎左衛門の瘤までつけられた。
類似事例

オニ
1979年 鳥取県
木の洞穴で一服してうたたねして、気がつくと鬼が輪になって踊っていた。一緒に出て踊ったら大変上手だったので、また来るようにと瘤をとられた。隣のお爺さんがそれを真似てやったら、踊りがへたくそだったので瘤をつけられた。
類似事例

ケンムン
1987年 鹿児島県
砂糖小屋に泊まっているとケンムンが来て火にあたった。ケンムンが「何が一番怖いか」と聞くので金が怖いと答えた。ケンムンは蛸が怖いと言っていた。毎日ケンムンが来て邪魔なので蛸を投げると驚いて逃げ、翌日金を沢山置いていった。
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ケンムン
1969年 鹿児島県
軍隊帰りの男がディクーという所でケンムンと格闘になった。ケンムンの皿を割って勝ったが、ケンムンがわっと啼いたら、何千何万というケンムンが集まってくるので程ほどにしておいた。しかし、その晩から高熱が出た。
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ヘビ
1965年 宮崎県
ある家で毎晩、屋根の上にヒがアガル(不思議に明るくなる)ので占ってもらうと、谷の蛇が男に化けてその家のババに通っていると出た。ババさんは妊娠しており、頭に瘤のある子を産んだ。蛇の男がたたったのだろうという。その家では、今も瘤のある子が生まれる。
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ケンムン
1981年 鹿児島県
ガジュマルの木を住家にしていたケンムンがいた。その木の下を通ると猿のような声で鳴くケンムンは愛嬌があった。夢に出てきて「○○に居る」と言い、次の日そこに行くとケンムンは必ず居た。ケンムンに好かれる人の話である。
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ケンムン
1990年 鹿児島県
あるとき、塩小屋の前にケンムンが座っていた。燃えさしの薪で追い払うと、翌晩、何匹ものケンムンが怒ってやってきたという。夜に漁に行くときにケンムンがついてくると大漁になるといわれる。ケンムンよけにヤツデを下げておくとその夜、馬が死んだ。
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ケンムン
1974年 鹿児島県
ケンムンと仲良しになったある人が、一番恐いものを尋ねられ、お金と答えた。一方ケンムンは、ヤツデマル(蛸)が恐いと言った。ある日、その人がケンムンにやけどを負わすと、ケンムンは仕返しにたくさんの金を小屋に投げ込んだ。その人は、蛸を捕ってきて、小屋にかけたため、ケンムンは二度と来なくなり、その人は大金持ちになった。
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(シノヨチョウ)
1935年 鹿児島県
非常に可愛がってくれた爺さんが病気で寝ていた。ある晩、家の前で爺さんにあったので、来るはずがないと思い、友達の家に逃げた。ちょうどその時間爺さんが死んだ。
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ケンムン,ケンムンウマツ
1977年 鹿児島県
昔、ケンムンが火を灯して山裾の旧道をよく歩いていた。学校の裏の老松がある屋敷にケンムンが住んでいた。ケンムンウマツは、火がいくつもついていくことである。塩炊き小屋にはよくケンムンがやってきた。アコウの木の下には、ケンムンが食べたタニシの貝殻や海の貝殻が落ちている。
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キツネ
1980年 青森県
爺さんが出かけた晩方、キツネが爺さんに化けて婆さんをだましに来た。婆さんはキツネだと気づいて「爺さんはいつもどおりカマスに入るか」と言ってキツネを閉じ込め、帰ってきた爺さんと棒で懲らしめた。
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タヌキ
1981年 香川県
夜、山の裾などで火をたいているのが見えるが、そばに行ってみると何もなく、今度は全く別の方向に火が見える。タヌキノヒと呼ばれ、狸が火をたくのだという。
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キツネ
1939年 青森県
祭りの日に狐と間違えられた子が爺さんに叩き殺される。その後、爺さんはおかしくなって死んだ。
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ケンムン
1974年 鹿児島県
水田の淵にケンムンがいた。子どものような姿であった。それを見た4人の青年は「今日はガンタレビだ」と言って帰った。数日後、老婆が行方不明になり、ケンムンがいた水田が荒らされて、老婆の死体があった。ケンムンに当たったのだろう。
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ガマ,ケンムン
2001年 鹿児島県
このガマとケンムンは同じもので、ガマがケンムンになるという。
類似事例

ケンムン
1977年 鹿児島県
薪を拾いに出かけたらケンムンに会ったという。蘇鉄畑に行ったときもケンムンにあった。頭は禿げていた。山の中で水浴びをしているケンムンを見た者もいる。再び友人を連れて見に行ったら。もうその姿はなかった。
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ジャシン,ウロコ
1913年 福井県
伝説によれば堀江景重は蛇身であり、脇の下に瘤のような鱗の形があった。
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シロイイヌ
2001年 青森県
ナヤにひっかかって鳴いていた白い犬を上隣の爺さんが川へ投げ込んだが、これを下隣の爺さんが拾って飼うことになった。夏になり、爺さんが山へ木を切りに行くと、犬もついてきて仕事を手伝った。それを見ていた上隣の爺さんが自分のところでも手伝わせようとしたが、犬は手伝おうとしなかった。怒った上隣の爺さんは犬を殺してしまい、これを木の下に埋めた。
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