シンメイサマ 1964年 福島県 三春町庚申坂の神明宮の神明様。この神明様は伊勢の大神宮様で、男と女の一対。(人々が供える)着物が100枚になると、祈祷して伊勢の大神宮に送る。ご神体はしゃくなげの木であるが、ふだんはもったいなくて拝めない。顔の白い布は年に1度ご元朝にしか取って拝めない。男のほうが少し小さく、胴体は径1寸ほどで和紙がまいてある。全長7、8寸。おしんめい様は出たくなると夜中でもいつでも出る。宮を守っている人の夢などで、「出たい出たい」と知らせる。そういうときは、すぐに出ないとしかられる。おしんめい様と歩いていると、76歳のじいさんでも一日中歩いて疲れない。
類似事例 |
|
スナ 1977年 和歌山県 お宮さんは昔から砂が降ると言われている。ある時、村長が宮から平瀬へ下ってくる途中で晴れているのに砂が降ってきた。その砂に当たると、急に便所に行きたくなったという。
類似事例 |
|
スナカケババ 1938年 兵庫県 オーヒガッサンの隣の家の松の木にスナカケババ(砂掛け婆)が出た。晩に狸が通ると頭から砂を掛けた。もっとも砂を掛ける音をさせるのみで、砂は見当たらなかったという。
類似事例 |
|
シンメイサマ 1964年 福島県 神明様は法華様の家には行かない。理由は、法華様は大神宮様をそまつにするからである。歩いていても、回りたい家と回りたくない家があり、気の向いた家にはどんどんはいってきてしまう。持ち歩くのは男女どちらでもかまわない。神明様を守っている人は法印ではなく太夫である。
類似事例 |
|
セイチョウスルイシ 1986年 大分県 熊野神社の御神体は成長する石として語られる。
類似事例 |
|
シンメイサマ 1964年 福島県 三春町庚申坂の神明様は、外に出たいときは神明様を守る人の夢などで知らせる。法華様は大神宮様をそまつにするので法華様の家へは行かない。神明様が気の向いた家にはどんどん入る。
類似事例 |
|
ヤマイヌ 1931年 埼玉県 庄太郎という爺が三峯神社でお犬様の絵札をもらう代わりにご神体を借りたところ、帰りに山犬が後をつけてきたので怖くなり、本社に引き返してご神体を返し、別の三峯山を借りると今度は出なくなった。
類似事例 |
|
スナマキタヌキ 1987年 奈良県 日が暮れて道を歩いていたら狸が砂をまいてきた。狸が体に砂をつけて木の上で体を振ると砂が落ちる、という話もある。
類似事例 |
|
コンピラサマ 2001年 青森県 I崎家では、神棚の大神宮様の隣りに、曽祖父が四国から担いで帰ってきたという金毘羅様を祀るお宮がある。
類似事例 |
|
スナマキムジナ 1993年 新潟県 辻堂坂に夜くると、砂をまくような音がして砂撒き狢が出る。
類似事例 |
|
スサノオノミコト,ヘビノカタチヲシタイシ 1977年 神奈川県 牛鞍神社の祭神は素盞嗚尊であるが、この神社のご神体である蛇の形をした石は、以前、別の寺に移そうとして運んだところ、その途中で重くなったり軽くなったりしたという。また、この神は神楽が嫌いで、大正の初めにそれをしたところ、悪疫が流行したという。
類似事例 |
|
カワウソ 1998年 富山県 カワウソの宮と称されていた神社の御神体は観音像である。
類似事例 |
|
アオサギ 1961年 茨城県 青サギが飛ぶと、火の玉かお月様のように光る。
類似事例 |
|
ゴシンタイ 1942年 長野県 御神体は見るものではない。見ると目がつぶれるという。
類似事例 |
|
コクソンノカミノタタリ 1991年 高知県 目黒の方から山の木を伐りにきた人が、山で黒い大きな蛇を見たが、その後、山が火事になって焼け、木を伐った人は病気になった。黒尊様の御神体をみても大丈夫だが、御神体の宿る山の木を伐ったために祟りが生じたのだろうと思われる。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1986年 愛媛県 夜の10時ころに火の玉が山のほうに飛ぶのを見たことがあるという。
類似事例 |
|
オイヌサマ 1975年 愛知県 お犬様が祀ってある。出会うと、砂が舞い上がったり、髪が立ったりするという。
類似事例 |
|
ヤクシサマ 1990年 長野県 火事で薬師堂が焼けたとき、草原にまで燃え移ったが、ニゴが1つだけ燃えなかった。調べてみると、中に薬師様の御神体があった。御神体自ら歩いてそこまで行ったのだという。
類似事例 |
|
ジゾウ 2001年 奈良県 昔、夜になると田んぼがぼうっと光ったことがあった。不思議に思って掘ってみると、大きな自然石に掘られたお地蔵さんが出てきた。
類似事例 |
|
サジカミミョウジン 1983年 東京都 子供たちが明神様の御神体を水に浮かべて遊んでいたのを、部落のおじさんが取り上げた。すると、2,3日後に熱病の病人が多数出た。水浴びしたかった明神様を取り上げてしまったのでこうなったという。御神体に水浴びさせると治った。
類似事例 |
|
オニ 1979年 岐阜県 礫岩という大きな石がある。それは鬼が弁当を食べていたときに、中から出てきた砂を吐き出したものだという。
類似事例 |
|