キツネ,タヌキ 1923年 和歌山県 狐と狸は人を騙す獣だとされる。
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エンノコ 2002年 山口県 エンノコは手長である。
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(ネコノシタイヲクウケモノ),シイ 1974年 京都府 安永年間に山城国八幡のあたりに猫の死体を食う獣がいた。大きくはないが、人を恐れずに食べ終わったら淀の方へ去った。犬たちが襲いかかっても、この獣の一咬みで死んでしまう。人は黒〓という獣かと言いあった。
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イジュウ 2000年 新潟県 娘が機を織っていたら、窓の外に異獣が現れた。飯櫃を指差すので、握り飯を握って与えると異獣は喜んだ。それから時々、異獣は握り飯をもらいに来た。ある時、娘に生理がきて機屋に入れなくなった。期日に遅れてしまうので困っていたら、異獣が生理を止めてくれた。
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イド,カナモノ,フショウ,(ゾクシン) 1915年 徳島県 井戸の中に金物を落とすと家に不祥があるという。
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イヌガミ 1936年 徳島県 ある婆さんは外出時には空の飯櫃に蓋をするのが習慣であったが、実は櫃の中には豆粒大の白い小犬が入っていた。ある日これを見た嫁が驚き、櫃に熱湯を注いで小犬を殺してしまったが、同時刻に婆さんも卒倒して死んでしまった。人々が言うには、婆さんは自分の家が犬神筋だから、他家の人に小犬がとり憑いて迷惑をかけてはすまないと思ってそうしていたのに、嫁が知らずに小犬を殺してしまったから、婆さんも一緒に死んでしまったのだという。
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フッテキタジュウモウ 1993年 東京都 糀町で暴風雨の夜、獣の毛が降ってきた。麹町あたりでは、獣が馬のようなものを食べながら飛んでいるのを見た人もいる。『山海経』の天馬のようなものか。
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ケモノ(ゾクシン) 1932年 愛知県 蕎麦餅を山へ持って行くと獣に化かされるという俗信。
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エンコウ 1938年 島根県 えんこうは金物と猿を嫌う。
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クダショウ 1934年 静岡県 谷の沢にいるクダショウという鼬ほどの獣を捕らえてきて、自宅に祀ると金持ちになるといって、実行している家もあるそうである。
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コダマネズミ 1943年 秋田県 コダマ鼠は鉄砲の音をして跳ねる。自分で死んでも狩人に邪魔をする。見ても悪いといって、狩人はこれを見ると下山する。
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イヌガミ 1936年 徳島県 旅の宿屋で大勢が一緒に寝た時には、犬神筋の人の鼻の穴から豆粒大の小犬が出てきて走り回って遊ぶというが、この小犬が間違えて他人の鼻の穴の中に入り込むと、その人はとり憑かれることになる。従って、枕元に何かを立てて小犬を防ぐ為に、多くの人が枕屏風などを持って旅をした。
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イヌガミ 1951年 徳島県 犬神憑きの女性が1人で食事をしながらたんすの中に小犬を飼っていた。それを見つけた女中は、小犬のいるかめに熱湯を入れて殺してしまった。その日、女性は立ちくらみがして、倒れてしまった。
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イヌガミ 1917年 徳島県 犬神筋の老婆が外出するとき、小犬を米臼の中に隠していた。ある日嫁が米を搗くつもりで臼の中を見ると小犬がいるのに驚き、湯をかけて殺してしまった。すると老婆も同時に死んでしまった。
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ケモノ,カイイ 1999年 殺生に関わる職業の人たちは、千匹の獣を獲ったら狩人をやめると言われる。もしやめないと、怪異にあうとされる。
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クダ 1956年 長野県 『想山著聞奇集』にクダという獣を討ち取ったという話があるが、そこではクダは猫に似て尾の長い獣として見取図に描かれている。
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イジュウ 1977年 北海道 壬寅の年の5月15日に蝦夷で大きな地震があり、大きな山が二つに崩れた。そこから異獣が多く出てきた中に、二面八足の異獣が風の様に飛んでいったという。蝦夷の人間はこれを捕らえようとしたができなかった。
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タマモノマエ,キュウビノキツネ 1978年 九尾の狐は瑞獣であるので、あえて憎むべきものではない。
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ウンサダメ,カミサマ 1977年 神奈川県 ある狩人が夜遅くなってしまうのでお宮に泊まっていると、神様がその狩人の家に生まれた子は「7つで水で終わる」と言っていた。この子供が成長して、ある日友達と釣りに行こうというとき、川上へ向かう途中で大蛇が出てきて狩人の子供を飲み込もうとした。神様の言葉を聞いて心配していた狩人は、用意していた銃で大蛇を撃って子供を助けた。
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イヌガミ 1949年 徳島県 犬神筋の女の所に通う男の前に白い小犬が出てきて、彼女の家に着くといなくなり、怖いので通うのをやめた。見てはいけないと姑に言われた臼の中に、たくさんの小犬がいて、気持ち悪かったので殺した。姑は突然死してしまった。
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ケモノ,ライジュウ 1978年 長野県 信濃の更科山で、ある年の暴雨の時、山から獣の死体が2つ流出した。目の大きさは犬くらい、灰色で頭は長く、くちばしは半黒く、尾は狐のようで、爪は鷲に似ていた。落雷のとき、木の根に爪の跡のようなものがあるのはこの獣の仕業か。明和7年閏7月伊奈郡駅科村で捕えられた雷獣も、近江国かがみ村で落雷の際に捕えられた獣も同じ姿をしていた。
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