| テング 1982年 群馬県
 片品の日光白根山に女が登ると天狗に投げられるので、男だけでお参りする。
 
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                    | テング,オンナギライ 1959年
 天狗は女嫌いである。その上怪力を持つので、若い女が山に入ってゆくと、股から引き裂かれたこともあった。
 
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                    | ハクサンマイリ 1978年 石川県
 白山は昔、女人禁制だった。あるとき、ある女性が白山参りをしようと思って白山に行ったが、そろぞまで行ったところでどうしても足が前に出ず、後ろにしか出なかったという。
 
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                    | キンポクサンノカミサマ 1984年 新潟県
 金北山は女人禁制の山であったが、ある年の山開きの日に登山者の中に巫女がまじっていた。8合目まで来た時に、金北山の神さまが怒り、いきなり足で蹴飛ばした。巫女は火打坂の袖山までとばされて石になった。それを巫女岩とよんでいる。その巫女岩には蹴られた時の神様の足の爪あとがついているという。
 
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                    | オテングサマ 1973年 山梨県
 金峰山は女は登ってはいけない。男の子が髪の毛を長くして登ったときにも山の神に吹きおろされ、山はごろごろ音がした。雨が降るかお天狗様がイワを落ちる音である。
 
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                    | テングヤマ 1980年 新潟県
 天狗山に足を踏み入れたり、山のものを取ったりすると霧がかかって山から出られなくなると言われている。この禁を犯して、火事を出したり、1家が絶えたりしたという話もある。
 
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                    | サイノカワラ 1956年 宮城県
 蔵王山のお山がけの登り口。昔、ふもとの村々では人が亡くなれば霊魂の止住の地とした。以前はここから先が女人禁制がった。
 
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                    | 〔ニョニンキンセイノヤマ〕 1973年 富山県
 於白山は女人禁制の山で、登ればたちまち大風雨がおこる。
 
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                    | グヒン 1956年 青森県
 林崎の丘の上の明神堂は、慈覚大師の袈裟を埋めたところといわれ、女人が登ると狗賓が踏まれた土の穢れを忌んで雨を降らせ洗い流して清浄するという。よって長く女人禁制となっていた。
 
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                    | ヤマガミ 1936年 岐阜県
 ある行者が荒神の森に参籠修行したところ、満願の日に襟首を掴まれて投げ飛ばされた。この森は昔から女人禁制で、男でも不浄の者が参詣すると麓の橋に怪異が現れて登れなくなったという。
 
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                    | テング,ハネヤスミキ 1956年 岡山県
 天狗が飛来する山は不浄を忌む。彦四郎という男が山に飛んでいって以降、園山に入ることは禁止された。また天狗の羽休み木の近くに牛馬や女が近づくことを忌む。
 
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                    | ダイジャ 1972年 福井県
 泰澄大師が池の岩に剣を打ち込み、大蛇を封じ込めた。その池がセンジャガイケ(千蛇ヶ池)、岩がケンガイワ(剣ヶ岩)。池は女人禁制、泳ぐと死ぬといわれている。
 
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                    | テング 1989年 静岡県
 国清寺の和尚が子どものころ、夜おしっこにでたら天狗にさらわれて愛鷹山に連れて行かれた。いろいろ変わったものを食えといわれたが、結局寺の屋根に戻された。
 
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                    | テング 1963年 愛媛県
 キノコ狩りをしていた1人の女が岩の上で涼んでいると、天狗が現れて岩の上から女を落とした。女は髪の毛がなくなり、坊主頭になった。以来、この岩を「天狗岩」という。また、この天狗が日向の鼻の松の木の上で常に見張りをしていたので、この木は平らで上に延びないのだといわれている。
 
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                    | グヒン,カサ 1955年 岡山県
 櫃ヶ山は大山の狗嬪の住む山といい、日露戦争のときに兵隊よけや武運長久の願を聞き届けるといった。女が上ると罰があたる。昔この村に一人の旅人が来て、笠を置いてある場所だけでよいから一晩泊めてくれと言った。それくらいならと許すと、笠は見る見る大きくなって櫃ヶ山をすっぽり包んだ。この旅人が大山から来た天狗で、それ以来不浄のものはこの山に入れなくなったという。
 
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                    | ウバイシ 1986年 愛知県
 ある比丘尼が女人禁制を犯して山に登り、傍らの石に手をついたところ、手が石から離れなくなった。祈祷師を頼んで手を離してもらったが、放置していたら姥石になっていたといわれる。
 
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                    | テングノトオリミチ 1954年 岡山県
 真庭郡等に、山頂の、人の容易に近づき難いところに天狗の羽休め松があり、その間を飛翔する天狗の通り道がある。体験した老人によると、深山を通っていると、突然に木々を押し倒していくようなものすごい山鳴りがし、その時は自然と体が地面に腹這い、身内がシーンとすると言う。これをまた、天狗倒しという。
 
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                    | テング,ヤマ,(ゾクシン) 1915年 福島県
 旧暦2月と12月の8日と9日は山に入らない。山に入ると天狗様にさらわれるという。
 
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                    | テング 1970年 山梨県
 1月21日に山へ入ると天狗に弓で射られるという。
 
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                    | ヤマヒト,オンナノヒト,カメラ 1993年 秋田県
 女が山に入ってカメラで写真を撮ったりしていると、山人に何十間も投げられてバラバラになった。女が山に入ると神様が怒るそうである。
 
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