サル,タコ,バケモノ 1932年 兵庫県 旅の男が蛸に絞められている猿を助けてお礼にと風呂敷を貰った。その夜、宿に泊まっていると、大風が吹いてバケモノがやってきた。風呂敷を外に出し布団をかぶっていると、風が止んだ。朝になって見ると風呂敷の中はナメクジであり、バケモノはそれで滑ったようだ。
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マヨナムン 1976年 鹿児島県 雨の降るときに山を歩くと、着物の裾を端折って風呂敷包みを肩からななめに縛り、風呂敷をかぶり、赤や青の腰巻をする女が通る。それがマヨナムンである。
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スモウヲトロウトイウモノ 1990年 富山県 相撲の相手をしていると、朝方気付いてみるとその相手は電柱であった。
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フロシキ,マショウミチ 1985年 香川県 日暮れになって大きな風呂敷のようなものがふんわりと飛んでいるところは、マショウミチである。
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スモウヲトルオトコ 1987年 富山県 酔った人が帰り道に男と相撲を取った。一晩中していたが、決着がつかないので朝になって見てみると、相手は木の切り株であった。
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キツネ 1956年 福島県 夜、風呂敷を食いぬかれて数の子を取られた。川の水溜りを歩かされた。手拭に包んできた饅頭をそっくり取られた。狐の仕業。
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ガッパ,ガァーパ,カッパ 1992年 熊本県 村一番の相撲取りがある晩、小さい姿をしたものと相撲をとった。相手は強くて、勝負は負け、1ヵ月後に死んだ。体中の3本の爪あとから、相撲の相手は、があーぱだとわかった。
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イキリョウツキ,キツネツキ 1949年 島根県 家に稲荷のある著者も憑き物の家である。祖母が特にひどく、会社から風呂敷につつんで盗もうとしたが失敗すると、その風呂敷から社長の娘へ憑いて、娘が死んでしまった。憑き物の家も噂などがあって大変である。
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カワウソ 1994年 富山県 田んぼの中で和尚さんと相撲を取るといいながら、稲と相撲を取っている人がいた。おそらくかわうそに騙されたのだろうと言われている。
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キツネ 1980年 秋田県 相撲を取っていると思ったら、アモを相手にとっていた。狐の仕業。
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イヅナツカヒ,ミコ,キツネ 1937年 新潟県 巫女の所に占いをしてもらいに行ったが、狐をつけられて帰ってきた。度々このような事が起きるので、村の若者が巫女を問いただすと、反省したようで、狐を呼び出して村を出ていった。その時狐を包んだはずの風呂敷に、狐の形は無かった。
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キツネ 1972年 千葉県 用崎というところには狐が沢山いて、狐に化かされたり、狐の相撲を見たりすることがたびたびあった。
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カッパ,ガラッパ 1971年 鹿児島県 ガラッパが朝早く、暗いうちから川の土堤で相撲を取っていた。相撲を取っては淵に飛び込み、また岩の上に上がってきては相撲を取ったという。
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カナヤマサマ 1981年 東京都 昭和18年、宮浦の部落長のxは、役場から補助金をもらって帰る途中、風呂敷に包んだ金を落としてしまった。xは「俺の所に届けなかったらカナヤマサマを拝むぞ」とふれて回ると、翌朝、xの屋敷の土手の上に風呂敷に包んだまま金が戻っていたという。
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キツネ 1939年 秋田県 日暮れ時に赤い狐が集まって相撲をとるのを何遍も見た。親狐の前で必死に相撲をとる子狐は、一方が死ぬまで相撲をとる。
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カッパ 1991年 山梨県 河童に河童相撲を挑まれたが、頭の皿を割ってそれを打ち負かした。
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タヌキ 1975年 愛知県 昔、行商が風呂敷に魚を持って各家を回って歩いていた。峠にさしかかると、誰かがついてくる。足音に気を取られていると、そのうち魚を捕られてしまう。これは狸の仕業だという。
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キツネ 1977年 青森県 昔は道前から茂市までの間の坂で必ず狐が出た。行商人がよくだまされて、風呂敷を広げて座り込んでいたりしたと言う。
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キツネ 1988年 群馬県 酒だけ飲んで、魚折は子供の土産にしようと持って帰った。竹藪で狐にだまされて道に迷った。明け方に人に声をかけられて気付くと、魚折は風呂敷に包んであったので泥だらけだったがとられなかった。
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セノタカイオトコ,キ 1978年 和歌山県 若い男が一人で山道を歩いていると、背の高い男が相撲を取ろうという。何回投げ飛ばしても起き上がってきて、2時間ほどして疲れて帰った。翌日その場所へ行くと一本の木があった。男はその木と相撲を取っていたのだった。
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カッパ 1991年 滋賀県 河童が出てきて、「相撲取ろ」といって「金相撲しよか、張り相撲しよか」という。金相撲は金玉を張ること、張り相撲というのは張り倒すことだ。「金相撲しよ」というと金玉を握られて尻のだっこを抜かれるので、「張り相撲しよ」といって頭を叩く。そうするとかっぱは皿が割れて弱る。
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