カッパ,タンペイマキ 1952年 長野県 丹平という小児は、いつまでも歩けずにいたが、家の宝物を全部背負わせると、立って駆け出し千曲川に飛び込んで消えた。千曲川の河伯(かっぱ)が丹平に生まれて、家宝を取って逃げたのであろう。
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ヘビ 1971年 福島県 蛇に追いかけられていたときに田の畔に生えていた菖蒲の中へ隠れて姿を隠した。五月節句には田の畔には行ってはいけない。また、菖蒲を屋根に葺いて菖蒲屋根にすると蛇が来ないという。
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ワザウタ 1974年 京都府 寛延の頃「かくおもへはかはるかやし」という童謡が流行り、程なく桜町天皇が崩御した。また宝暦12年には「安本丹猿にあり」という童謡が流行り、その年に桃園天皇が崩御し、仙洞がにわかに践祚した。安の字は女に冠を乗せており、また緋の宮というのも丹の字明けとよむ。また猿年であった。
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アカイタイヨウ,アカイツキ 1982年 享保16年4月5日、日の光が丹のように赤かった。夜になると月も同じように赤かった。
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アタゴヤマノトビ 1976年 京都府 天人熊命が化して三軍の幡となった。その後神武天皇が長髄彦と戦っていたが勝てなかった。その時金の鳶が飛来し、天皇の弭に止まった。その形は流電のようで、敵軍は皆迷眩した。天皇は喜んで、愛宕山に住ませて天狗神を領させた。
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カゲトリ,マモノ 1937年 秋田県 淵や沼の畔を通る人の影が水に映ると、主である魔物に水へ引き入れられる。これを影取という。
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テングノツメ 1982年 京都府 正徳6年4月25日から、四条道場で丹州国分寺薬師如来とともに、天狗の爪が開帳された。
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キツネ 1972年 千葉県 ロウソクと油揚げを持って行商に行ったら、狐に化かされて田の畔を歩かされ、全部食べられてしまった。売ったつもりで貰ったお金も木の葉だった。
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キツネツリ,タンペイ 1983年 神奈川県 文化年間の頃、相模国の丹沢というところに、丹平という狐釣りの名人がおり、この者は人に憑いている狐もたやすく取るという。
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ツエ 1925年 長野県 更級郡佐野の薬師堂に、西行が参拝したときに、池の畔に刺した杖が成長した桜がある。
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オニ 1977年 和歌山県 春日神社の神官である坂本家では、節分にも鬼やらいをしないという。これは、先祖が丹後からこちらに来る途中に山賊や海賊に襲われたのを鬼に助けてもらったからだという。
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ヘビ 1985年 新潟県 安寿姫と津知保丸(厨子王)が丹後の人買い舟に連行されるのをみて、追ってきた乳母が投身し、蛇となったので、その霊を祀った。
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ダイジャ 1920年 東京都 禁丹屋の美しい娘が大蛇に見込まれて不忍池にひきこまれた。後に池が埋められて狭くなると、一人の美女が池からあらわれ、辻車で下総の湖に引っ越したという。
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キツネ 1980年 岐阜県 田植えの後、夕飯の後に夕涼みをしていると、橋の向こうを提灯を点したものが飛んでいった。中の1人がのぞくと、畔豆を狐が食べていた。狐の尻尾が火に見えたのだという。
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フウジン 2000年 愛媛県 河内橋という橋の畔に巨岩があり、そこに石祠がある。ここにはもともと集落の奥に祀られていた風神も移された。風神は山神を鎮めたり、タゴリ(咳)に効く神とされた。
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ハゲダヌキ 1935年 香川県 高松市五番町に浄願寺という寺がある。そこにいた禿狸が日露戦争に行ったという話が伝わっている。ある時は、日本軍が大勢いるように見せかけて、露軍を悩ましたという。またある時には坊主に化けて病人に灸をすえたり、病をなおしたりした。その徳をたたえて、今は白禿大明神としてこの古狸が祀られている。
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イダチノイド 1976年 大分県 イダチの井戸というものがある。押出の鼻先にあり、神武天皇が水を飲んだという井戸である。海岸の岩場で松が一本立っている。ここはどんなに潮が満ちてきても、真水であるという。
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ジゾウ(ゾクシン) 1971年 栃木県 今市辻の地蔵は、昔は大谷川畔の露座仏で、洪水で今市に流れ着いたのだという。
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テングノミセモノ 1979年 東京都 葺屋町小芝居で天狗の見世物と言って、フクロウの額の毛をむしって丹を塗りこんで衣装を着せていた。今でも鴟などを使って天狗の見世物を出すことがある。
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リュウ 1986年 茨城県 鹿島郡鹿島町の神池の畔の柳の木に龍が巻きついた。旱天の時、雨乞いすると龍が出現して降雨があるという。
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ミノガメ 1939年 岩手県 大正元年頃、若者3人が沼で漁をしていると頭に毛をかぶった大亀が現れ、口から毒気のある息を吐いた。3人は逃げ帰ったが、それが原因で皆死んだ。
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