ウシノコクマイリ 1992年 茨城県 恨みを持った女が、真夜中に白装束で髪を振り乱して、頭にはろうそくを立て、口には剃刀をくわえながら、藁人形に五寸釘を打って呪いをかけるという。この様子を人に見られると願かけが失敗に終わるので、夜は外に出るなといわれていた。
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ウシノコクマイリ 1963年 福島県 結婚したくない相手がいる、離婚したい、呪い殺したい時には、蟇目鹿島神社に丑の刻参りをする。これを21日間行い、21日目に神社境内のいちょうの木に五寸釘を親指で押し込んでしまうほど力がこもっていれば願いがかなうというが、その時は髪をふり乱し、口にかみそりをくわえ、鏡を抱き、手にろうそくを持っている。また、途中で人に出会うと願いはかなわぬという。
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カワウソ 1976年 新潟県 川うそは女に化け、かみそりを口に咥えて、赤子を抱いて出たり、山中でロウソクを1本立てて、大勢いる音をだして、死人の頭を剃ったり入棺したりするまねをしてみせる。
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キツネノロウソク 1995年 愛知県 親に怒られて家を飛び出した子供が近くの竹やぶの中に何本のろうそくを見た。それは狐の仕業だと考え、すぐ家に帰ったという。このろうそくを狐のろうそくという。
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オオハマグリ 1999年 香川県 ある時、村に疫病が流行した。多和大神の託宣によれば、小左自古が所持する玉と海底の大蛤の中にある玉を持ってくれば、疫病はおさまるという。そこでみそりに頼んで蛤を上げてもらったが、みそりは死んでしまった。人々はみそりの死をいたみ塚を立てた。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 丑の刻参りは丑満時に、白装束で頭の上にロウソクを3本立てて、口にカミソリをくわえ、胸に鏡をあてて、下げ髪で氏神さんへ行き、太い木に人形を五寸釘で打ちつける。一晩に1本、48日間打たないといけない。最後の晩になると牛になった氏神さんが出て、諦めさせようとするが、それでも牛の背中を飛び越えて48本目の釘を打ち終わると願が叶い、のろった相手が死ぬという。誰かに見られると願が破れるので、丑の刻参りに会うと殺される。ある人が信楽の長野の宮で丑の刻参りを見て、探されたが見つからずに助かった。
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ムラサキノカガミ,チダラケノオンナノヒト 1999年 栃木県 紫の鏡という言葉を20歳まで忘れないでいると、血だらけの女の人が鏡の中からかみそりを持って殺しに来るという。そういう話を小学校の時に聞いた。
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テング 1972年 石川県 建て前の時、藁3把をつけた糸枠を家のオモ柱に結びつけ、糸枠の上に鯖を載せておく。天狗は鯖を嫌うので、天狗が家に入らないように魔除けのために行う。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 石山の北大路の宮さんで丑の刻参りがあったという。「頭にロウソク胸鏡、ところの氏神様へ丑の刻参り」という歌があるが、本当に頭をさげ髪にしてハチマキを巻き、そのハチマキの間にロウソクを2本立てて、胸に大きな鏡を当て、白装束で人形に五寸釘を打ちこみに行く女があったという。
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ユウレイ 1989年 長野県 死者が、自分の願いが叶えられなかったり恨んだり、生前の恨みを晴らすために幽霊になって出てくるという。髪を振り乱して青い顔をしていて、足がなく、ふらふらと舞うように現れるという。お墓や恨みのある人の家に出るという。
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クズリュウ 1932年 長野県 昔、諏訪様が女に化けてある人の妻になっていた。お産をする時その男にするすると匐って行った。諏訪様は9つの頭を持った蛇で九頭龍と呼ばれ戸隠に祭られている。
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(ゾクシン) 1978年 新潟県 雁田神社に関する俗信。雁田神社にあがっているろうそくをもらい、お産でお腹が痛いときにそのろうそくをつけてお願いをすると、治るという。足や腰が痛いとき、神社の裏においてある自然石で患部をこすると治るという、など。
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オンナ 1953年 福島県 ある男が丑の刻参りの満願の日、山道で乱し髪の女に会い、赤子を抱いてくれと頼まれた。抱いてやると、髪を梳き終わった女は、「種銭さえ残しておけばいくら使ってもなくならない」お金を差し出し姿を消した。これがオボダキ幽霊で、男は大変な金持ちになった。
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インモウ 1928年 蝮にかまれたときは、かまれた人の口に男子の陰毛を20本含み、汁を飲めば毒が回らないといわれている。
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ユウレイ 1987年 長野県 怨念を晴らすために幽霊は,両手を外向きに垂らし,足が無く髪を振り乱した姿で,死んだ家にでる。
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ヘビ,ハブ 1943年 鹿児島県 波布が人をかむと、3日間はその人の家の附近にいて、中の様子をうかがう。かまれた人が重態なら喜び、軽傷なら自分の尾をかんで死ぬ。
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キツネ 1982年 東京都 狐にだまされて一晩中歩き回った人がいる。ろうそくを狐が消したので迷ってしまい道がみつからない。畑の中でそれほど広い範囲ではなかった。明るくなってみたら同じところを歩いていて、ろうそくは抜かれていた。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 祖母が、「うちの家の横の道を、夜中に白装束をして丑の刻参りによく通っていた」といっていた。
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ザシキワラシ,カッパ 1924年 岩手県 ザシキワラシと河童はおなじものであるという。髪は赤く、頭の上に皿をのせたようなものだ。魚油を使っていたころはそれをなめによく人の家に入ってきたのを見たという。
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ユウレイ,マヨケ 1991年 愛媛県 猟師が丑三つ時に歩いていたら、向こうから口に櫛をくわえたサバイガミ(長く垂らした髪)の女が来た。幽霊かと思ったら普通の人間だった。離婚して里に帰る途中で、魔除けに櫛をくわえて髪を解いて歩いていたのだった。
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(ゾクシン),カラス 1933年 栃木県 烏に髪をくわえて持って行かれると、その人は気違いになって早く死ぬ。
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