(クルイジニ) 1977年 京都府 京師の白牡丹は下胎の薬を売って富を得ていたが、一旦病気になったとき脳がうずき頭が腫れたという。その女医は数百の嬰児が自分の脳袋を噛んでいると叫び、自分が毒をもって胎児を殺した報いであり、自分が集めた本を焼いて後世に伝えず、この罪を謝まってくれといって死んだ。
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(クルイジニ) 1977年 東京都 東都の牛込にいた女医は、急に病に罹って七転八倒、子供が痛くて叫ぶような声を発した。そして頭脳が砕けて心腹が裂けたという。また多くの赤子が枕の上にいて、女医がそれを打ち払う仕草をし、三日して狂い死んだという。この女医は常に下胎の薬を売っており、その悪業で生活していた応報と考えられている。
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ショウニ,シ,ノロイ,(ゾクシン) 1916年 静岡県 子供が産まれてすぐ亡くなることが続く家では、その次の子が育つようにする呪いとして、死んだ子の脳に傷をつけて葬る習慣がある。また、自分と同年齢の人が死んだ時は、自分の衣服を質に入れて、その金でご馳走して振舞う習慣がある。
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ケンテセイ 1980年 靺鞨国から来た見底勢という優れた医者が、ある時に死胎で危険に陥った母の鼻の穴に薬を吹き入れ、鼻と口と背中に灸を据えた。すると母は生気が戻り、後に死んだ胎児を産んだ。しかし、その死んだ胎児にも医術を施したところ、胎児は声を発して復活したという。
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カラダガウク 1999年 栃木県 自分が寝ていたら、急に自分の体が浮いていて、目を開けると目の前が部屋の天井だった。少したつと、すごく高い所から落ちるように、自分の体が落ちた。以前はこういうことがよくあった。
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ジョイ,コドモ 2000年 東京都 女医が寝ていると頭痛がひどくなり、枕元に子供が立っていた。その子を打ち払いながら追い返したが、この女医は三日のうちに狂死した。
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イヌガミ 1954年 高知県 昭和17年の調査によれば、隣の部落に自分から犬神統であると言っている老婆がおり、他の家の病気見舞いに行くときに、珍しい物をこしらえたら、まず自分で食べてから持って行くという。そうしないと、自分は犬神の血統ゆえ、病人に取り憑くと困るから、と言っている。
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カゲ 1973年 富山県 地面にうつる自分の影に頭がなかったらその年に死ぬ。
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カゲ 1973年 富山県 地面にうつる自分の影に頭がなかったらその年に死ぬ。
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カゲ 1973年 富山県 地面にうつる自分の影に頭がなかったらその年に死ぬ。
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カゲ 1990年 山形県 自分で踏んだ自分の影が起き上がって前を歩いていき、振り向くと白い歯を剥き出しにして大声を出して笑う。そのまま影だけが歩いていってしまうとその人は死に、自分に戻ると助かる。
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ヘビトカエル 1956年 宮城県 薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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ヤツラサン 1965年 高知県 八頭さんとは、頭がうずいて八つに割れて死んだ人を祀ったもの。首から上の病に効くという。
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ミミガネ 1957年 京都府 同年齢のものが死に耳鐘を聞くと、自分も死ぬという。
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マヨナムン 1993年 鹿児島県 夜、いくら歩いても家につかないときはマヨナムンに引き回されている。こういうときはまっすぐ自分の家には入らないものだという。隣の生垣をこわして、そこから自分の家に帰った。
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(ゾクシン),カガミ,トケイ 1998年 静岡県 柱時計のある家で、夜中の十二時に自分の顔を鏡で見ると自分の死に顔が見える。
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ギンナン 1999年 栃木県 自分の部屋にいたとき、いきなり銀杏を投げつけられた。
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ニガミズ 1929年 愛知県 田鹿のつばがねでは「にが水」と言って毒だと伝えられている清水が湧いている。また、ここで昔、人が殺されたということも伝えられている。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が狐が人を化かしているところを見る。実は自分が化かされていた。
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キツネ 1939年 岩手県 若者が狐にだまされている油売りの姿を見つけて見物していたが、油売りも狐もいつの間にか消え、自分たちの用意したご馳走もなくなっていた。
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ヘビ 1998年 静岡 木枯らしの森にいる蛇に噛まれ、百歩歩くと死ぬ。
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