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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フナダマサマ,(ゾクシン)
1981年 大分県
船上で獣肉を食うのは凶。漁師は家にいても鳥肉は食べても獣肉は食べないとされており、船霊様が四足の獣を嫌うからという。

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(ビョウキ・ソウギニカンスルキンキ)
1956年 宮城県
死者の家族は二十一日間神社参りをしない。死人の出た時、先祖の忌日をお精進と称して魚、鳥、獣肉を食べない。葬式を三隣亡にすると近所に災いが起こる。寺の帰りに転ぶと凶、などの禁忌がある。
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エンコ,カワウソ
1967年 愛媛県
エンコとはカワウソのこと。漁師で見た人がいる。狸、狐など、四足のものは嫌った。
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カンノンサマ
1977年 秋田県
何某の家では、観音様が嫌うといって、二足四足を自宅では煮ない。またある家では庚申様を信仰しており、やはり二足四足を家の中では煮ない。庭で七厘を出して調理する。
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フナダマ
1983年 愛媛県
船霊はジージーといさむ。船霊は女、蛇、猪、猿、猫、味噌、ラッキョウが嫌い。これらは船上では忌み言葉となっている。
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ウジガミ 
1977年 秋田県
氏神を祭る家では二足四足を食べない。牛などの動物を自宅で煮たりすることはないが、鳥や兎は問題がない。
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フナダマサマ
1940年 山口県
船霊様の祠がちっちっと連続して小さな音を出すことがあり、これを「船霊様がいさむ」という。この音は並んでいる他の船には聞こえず、船霊様がいさむと船に何か吉凶が起こるといわれている。船霊様は船頭の袂に移ることがあり、そこでいさむことがあるので、船頭は船霊様が移ってくる左の袂には物を入れないという。
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ソウシキ
1965年 岩手県
葬式のときにお墓に供えた物を鳥が食べなければ、仏が人を恋しがっており、近親者から仏に引っ張られて死ぬ人が出る。もし鳥がまったく食べなければ、その家の人が死ぬ。
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キツネ
1984年 山梨県
狐に憑かれるとたくさんものを食べるようになるが、食べても食べても痩せていくという。
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フナダマサマ
1992年 宮崎県
船霊さまは沖に出るとき「チッチッチッ」と声を出す。漁師はこれを聞くと「船霊さまが勇みなさったからマンがいい」と喜ぶ。漁師の家族もこの声を聞くことがある。
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トラヌハー・ブースゥ,グスヌトゥ,アミダヌフトキ,カン
1986年 沖縄県
葬式、死後9回行われる焼香、誕生後9回行われる祝いなどには大量の肉が必要であるが、同時に祀られるカミやヌチ(トラヌハー・ブースゥなど)には肉を供えない。人間の場合も、33年忌を過ぎてアミダヌフトキもしくはブースゥの仲間、カンになった者は人(トウ)ではないので、獣肉や他の料理を供える必要がなくなる。
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リュウグウサン
1976年 長崎県
海で四足の魚が何度も同じ船の網にかかった。その猟師が病気になったので四足の魚を祀ると治った。ゆえに竜宮さんとして崇める。
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オオサキ
1974年 埼玉県
センビキゲーは魔物からヨツアシ(四足)を守るためにある。オオサキをよけるために、法印が法力によってすべての動物を集める四足寄せを行うことがあるが、その時、家で飼っている四足までもがその力にかからないようにするための呪であるともいう。1月16日に行う。
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ブースヌシンカ,アミダヌフトギヌシンカ,カミ
1986年 沖縄県
33回忌以後、ブースーヌシンカ、アミダヌフトギヌシカ、カミになったとされる死者は獣肉料理やお茶の供物が必要なくなり、線香と水でよくなる。先祖棚の位牌は裏返しにされ、子孫の目からはその存在が消える。
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(ネコノシタイヲクウケモノ),シイ
1974年 京都府
安永年間に山城国八幡のあたりに猫の死体を食う獣がいた。大きくはないが、人を恐れずに食べ終わったら淀の方へ去った。犬たちが襲いかかっても、この獣の一咬みで死んでしまう。人は黒〓という獣かと言いあった。
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ミツクチ
1956年 宮城県
松島地方の妊婦の禁忌として、四足のものを食べると生まれる子がミツクチになるという。
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フナダマサマ
1972年 長崎県
船霊様は女神で蛇などを嫌うという。また、船霊が鳴ることを「船霊様がヨロコバス」あるいは「ナリオラス」という。鈴虫のようにリンリンリンと鳴くときは船にとって都合の良い風が吹いて船がよく走るという。嵐などがある時には、船の後方から前に向かってチチチといさむという。
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ヒトダマ
1974年 大分県
「人魂」という名の鳥がおり、この鳥が鳴くと人が死ぬという。鳥の正体は定かではない。
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ニクショク
1974年 東京都
寛永5年、伊勢参宮した者が帰路三州岡崎で鹿肉を食べた。帰宅後飯を食べなくなり、虫を掘り出して食べていた。後に堤に捨てられて、猫・犬・鼠などの死体を食べるようになった。
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ドゥリ,ドゥリムヌ,マチリ
1986年 沖縄県
与那国島には四足獣(豚、牛、山羊)の屠殺、禁忌に伴うドゥリ(穢れ)がある。ドゥリは冬季に25日間にわたって行われるマチリの儀礼の際に顕在化する。マチリの間は四足獣の屠殺の禁は全島民に課せられ、食べることもできない。ドゥリをもたらすのは屠殺によって流れる血で、血と肉はドゥリムヌと呼ばれ恐れられる。
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オオカミ
1981年 和歌山県
狼は死人の肉を食う。狼が好む肉と嫌う肉は血筋で決まっていて、外見でもわかる。狼が好きな味の人が足を洗った水や小便を狼が飲みに来る。ある名家の老人は狼に好かれる人だったので、死体を盗まれないように大きな墓を建てたがそれでも盗まれた。狼に食われるのを嫌って当時珍しく火葬にした人がいた。
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フナダマサマ
1946年 島根県
船頭が陸に上がると船霊様もついてきて陸に上がられ、船霊様がちんちんと鳴ることがある。
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