ナルセガワノカッパ 1956年 宮城県 明治の頃までは,主として夏の夜などに,鳴瀬川で河童が泳ぐのを見た人が3,4人はいた。
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ブラ,ヒノタマ 1962年 千葉県 夜、田に行くと、地面から3、4間のところを、赤い火の玉がふらふら浮かんでいるのをよく見るという。
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テングサマ 1936年 岐阜県 ある人が天狗に連れ去られて一本杉の下で死んでいるのが見つかったと子供の頃に聞いた。
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シニンゾウリ 1956年 宮城県 葬式のときに履く草履を「死人草履」といい、葬式の帰路に路傍に捨てる。しかし、これを履いて山に行けば踏抜きをしないと言う。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 ある60歳で亡くなった人が、奇妙な行動を多く取っていた。その人が30歳あまりの頃、ガッパとすもうをそってからそうなったのだという。
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(ゾクシン) 1975年 山口県 厄年に関する俗信。「厄まけ」と言って、厄年に死ぬことが多かったという。女性の厄年である33歳でお産するのは後が産まれないから危険だとも、この年にお産をすると厄を逃れるので良いともいう。結婚して、50年の祝いをすると死ぬといわれていて、昔は祝わなかったという、など。
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オオキナニンゲン,オンナ 1999年 鹿児島県 船に子連れの40歳くらいの女が便乗させてくれと言って来た。その夜中、その女が来たが、一丈の背丈の大きな人間で、白い着物を着ていて、男か女かわからなかった。次の日、船が転覆したとき、女の髪が海を覆うほどに不気味に広がっていたという。翌日、住用村の市で易者に相談すると、「明日の午後の三時頃に伊須あたりでその女を拾う」と言われた。翌日、易者の言うとおり女が伊須湾に流れ着いた。
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オオクスノキ,シンボク 1922年 和歌山県 大正4年11月30日、神木の大樟を伐ろうとしたが、次の日になるともとに戻ってしまう。
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テング 1933年 長野県 森林を刈りに行った人の中に、3人も4人も天狗にさらわれた者がいた。そのたびに村中の大騒ぎになり、探しても3‐5日は見つからなかった。そのうち抜けたような顔つきをして帰ってきた。
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ガラッパ 1951年 熊本県 八代沖の小築島で育った西村光弘氏は、子供の頃、海の中に飛び込もうとする40歳くらいの女を、船の人たちが取り押さえているのを見たという。この女は、かねつけ(お歯黒)の針を海の中に投げたため、ガラッパが怒って海の中に引き込もうとしたのだという。
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テング 1985年 和歌山県 ある人がいなくなった。4・5日して帰ってきて、天狗にさらわれたが、いろいろ面白かったと言った。
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(ゾクシン) 1976年 大分県 女性は33歳のときに出産をすると、厄が晴れたという。
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オオカミ 1936年 秋田県 狼の寄れぬ法として、「三峯さん」と3回唱えればよいと、明治14年4月4日に筆録された秘事に書かれている。
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オカンババア 1933年 長野県 村の12、3歳になる女の子がおかん婆ァにさらわれた。村中大騒ぎしたが見つからなかった。4、5日後近所の岩の上に弱りきって立っているのが見つかった。
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ヤマノカミサマ 1969年 秋田県 1940年前後のこと、村が大火に見舞われたとき、山神神社の前にとてもきれいな若い女の人が立っているのを見た人がいる。山の神様だろうと言われた。
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(ゾクシン) 1940年 大阪府 新しい履物を夜に初めて履くと狐にだまされる。強いて履くときは火であぶってから履く。
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ウジガミノケシン,サギ 1940年 島根県 約300年前に大火があって、町のほとんどが消失した。その時、どんなに手を尽くしてもおさまらなかった炎が、上空を鷺のような鳥が三羽舞ったとたんに鎮火した。この鳥は氏神様の化身であろうといわれ、それ以来1月14日(現在は2月14日)を火祭りとして様々な行事が行われているという。
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マクラガエシノザシキ 1998年 茨城県 4・5年前に取り壊した築300年ほどの母屋の座敷に寝ると枕返しされた。頭を南向きにして寝ていたのが、北向きになっているという。水戸光圀様が泊まったから寝てはいけないということなのかもしれない。
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キツネノヨメイリ 1998年 奈良県 正月の晦か大晦かの夜、香具山の麓の辺りで狐の嫁入りがあるというので、村人たち4・5人で見に行ったことがある。丑三つ時の頃になったら、パッとついた火が3分か4分ぐらい飛び、パッと消えた。
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タマシイ 1974年 東京都 天和3年5月3日に普段から功徳を積んでいた女が死んだ。翌年3月3日にその女の妹の夢に死んだ女が現れ、後生の安楽を語り光明真言と念仏を唱えるように告げて夢は覚めた。
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ヤマオトコ,テング 1915年 徳島県 山で声が反響するこだまは山男が口真似をするのだと言っている。失踪した子供が数日経って帰ってくることを、天狗様に攫まれていたのであろうと言うことがある。そのため天狗様という綽名で呼ばれていた子供がいた。
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