ヒトノケハイ 1992年 山形県 1人で留守番していると、だれもいない部屋なのに人の気配がする。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 製糖時期の夜10時頃、山道でケンムンがついて来た。その人は怖くてまともに見られなかった。しかしその後1年もしないうちにその人は死んだ。
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テング 1937年 福井県 天狗にさらわれた人は村の中にいるが、それは夜の12時までである。去年は子供が1人さらわれた。
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ヘビ,タタリ 1973年 文政8年4月27、8日のころ、2人の火消仲間が交尾している蛇を殺した。ひとりは5月8日に発病し15日に死んだ。もうひとりは同月20日に病気になり蛇のことばかりを口ばしり、狂いまわった。修験者に見てもらったが、6月1日に死んだ。また蛇を殺すのを手伝った者も病気になった。
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ヤマイヌ 1959年 愛媛県 山犬というものは、連れだった人のうち1人にしか見えないことがあるらしい。30数年前、法印のようなことをする男が若者に「山犬が足元にいる」と言った。だが若者にはどこにいるのか分からなかったと言う。
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タヌキ 1931年 香川県 雨が降る晩などは、狸がよく17、8歳くらいの美しい娘に化けて人を騙す。男がよい気分になって娘の手を引いて明るいところにくると、木片や竹であったりする。
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ヘビ 1985年 和歌山県 発心門で蛇を見たら、その後3年間体に力が入らなくなり、その後、人の病を治すようになった爺さんがいる。他にも見た人がいるが、見た人は必ず高熱を出して死んでしまった。
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ミガワリニョライ 1973年 東京都 文政7年の秋、ある人が群集の中で転倒した際、後ろの侍も転倒し、ある人の上に倒れた。侍の脇差が抜けその人に当ったが、風呂敷が切れただけだった。家に帰ると掛けていた阿弥陀像が落ちており、よく見ると刀で切られたように切れており阿弥陀の肩から血が流れていた。
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リョウニカンスルゾクシン 1940年 三重県 村内に、手掴み漁に禁物な人が2人いる。そのうちのどちらか1人でも漁を見ていると、うまくいかない。2人は心の曲がった人だから、漁がうまくいかないのだろうという。反対に正直な良い人が見ていると、漁はうまくいくという。また、心を正直にして、人と争うことがないようにしておかないと、漁獲が少ないという。
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シシャ 1981年 和歌山県 人が死んで、遠くの親戚に知らせに行くときには、必ず2人1組で行く。1人で行くと死者にさらわれるという。
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シニン,シノミチ 1966年 群馬県 死んだ先妻が子供を大切にしてもらうために後妻を死の道に引き込んだ。第3の門を通過していたら本当に死んでいたと言われた。12時から1時の1時間、息をしていなかったそうである。
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キツネ 1985年 埼玉県 1人に目隠しをし幣神を持たせ中央に座らせる。周囲から子供たちが唱え言を言う。誰か1人に憑くとすぐ戻して別の人に憑けたが、10人に1人くらいしか憑かなかった。なかなか元に戻らず、御嶽の行者に祈ってもらったこともある。
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キツネ 1991年 奈良県 一軒屋に1人で住んでいた人がいた。その人は、晩になると狐が化けて出てくると、いつも話していた。
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キツネ 1973年 岩手県 新城集落の人が夜、正月料理の材料を持って歩いていたら、地蔵峠で狐が化けた7,8人の人に材料を取られた。狐は尾を振るたびに人間1人に化ける、7回振ったら7人に化けるという。
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ヤマンバサマ 1964年 愛媛県 昔、山姥の社を廃棄する予定があった。社殿を取り壊しに来た三人が、庭まで入ったら、彼らの目の前に数人の白髪の老婆がいた。これを見て逃げ出した三人のうちの一人が間もなく亡くなり、残る二人は3日間も病んだという。
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テング 1933年 長野県 7、8人が峠で草刈をしていたら、空中をすさまじい音をたてて。過ぎていくものがあった通り過ぎたあとあれは天狗だとみんなで話し合った。
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(アカンボウノコエ) 1989年 長野県 昭和20年ごろ、2人連れで炭を焼きに行った。一日働いていると、赤ん坊がどこかで泣く声がする。休んでいると声が聞こえないが、働いていると聞こえる。家に帰ると、2人とも病気になり、一日もしないうちに死んでしまったという。
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ヒトツメタタラ 1985年 和歌山県 夜、山道を一人で歩いていた。誰かが前を歩いて行く気配がするが、いくら見ても誰もいない。ふと顔を上げて見ると、目一つ、足一つの人がいた。それが一ツ目タタラである。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が狐が人を化かしているところを見る。実は自分が化かされていた。
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エヅナ,キツネツキ 1954年 青森県 昭和21年、部落の17歳の男が胸の痛みを訴え、夜通し喋るようになった。同じ家に住む女の教師は、毎晩9時頃、鼡(ねずみ)のようなものが部屋の上を横切るのを見た。男に狐が憑いたのだと言われ、男は異常な食欲を示し、金品を盗ったりするようになった。親戚の一人が折檻すると、狐は出ていった。教師はエヅナ(狐)を見ていたのであった。
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