フクロウ 1937年 秋田県 梟は人をおどかすために羽毛を樹上で光らせることがある。その下で「おお怖い」と何回もいうと、そのたび羽毛を落としてよこし、しまいに皆毛の抜けた姿になってボタリと落ちてくる。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 手足を切ったときは三種類の草をもんでつける。
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ボチデコロブ,(ゾクシン) 1915年 栃木県 墓地で転ぶと3年のうちに死ぬといわれている。
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ノビアガリ 1938年 愛媛県 伸上りは見るほどに高くなっていくという化け物である。かわうそが化けたものだという。地上1尺くらいのところを蹴るとよいといったり、目をそらすと見えなくなるといったりする。こういう種類の妖怪が物を言ったという話は伝わっていない。出て来るのではなく、人が見るものである。
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ニシマクラ,サル,ユメ,シ,(ゾクシン) 1915年 栃木県 西枕で寝ているときに猿の夢を見ると3年以内に死ぬといわれている。
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(ゾクシン),ニシマクラ,サルノユメ,(シノヨチョウ) 1915年 栃木県 西枕で寝ているときに猿の夢を見たら3年以内に死ぬといわれている。
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ツルニョウボウ 1934年 新潟県 昔々、山奥にいた狩人がどこからか訪ねてきた美しい女を嫁にもらった。女は暇さえあればキリキリシャンシャンと機を織っていた。秋の初め頃、布が出来上がり、天女の羽衣と言われ、お城のお姫様が買った。家に帰ると女はいなくなっていていた。狩人は百姓になり、ある日山深くに行くと、松の木の上に羽毛が1本もない鶴がいて、懐かしげに見下ろしていた。
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ユメ,アオイヒカリ,オウゴン 1937年 長野県 山の陰に黄金が埋まっているという夢を3年連続で見た主人の話を聞いて、家来がそっといって掘ると本当に黄金が出たが、青い光になって飛んでいってしまい、返ったら主人の家が黄金に埋もれていた。
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シ,(ゾクシン) 1915年 和歌山県 3人に3度廻られると死ぬという。
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ヒトツメタタラ 1985年 和歌山県 夜、山道を一人で歩いていた。誰かが前を歩いて行く気配がするが、いくら見ても誰もいない。ふと顔を上げて見ると、目一つ、足一つの人がいた。それが一ツ目タタラである。
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カラステング 1988年 長野県 天狗にも鳥天狗という種類がある。天狗はインドから来たものであろう。山伏の姿をしている者が多い。山伏の天狗信仰が民衆の間に入り、その恐ろしい形相などから妖魔・悪疫を退治する力があると信じられている。
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タヌキ 1962年 徳島県 クソダヌキとクマダヌキの2種類の狸がいて、人を化かすと言われる。タヌキが合戦に加わったという話もある。
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ユメノキッキョウ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 つごもり(大晦日)の晩に、茄子、富士山、鷹の夢を見るのは良いといい、病気になったり、追われたり、嫌われたり、人にいじめられたりした夢を見ると運が悪いという。
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テング 1928年 愛知県 娘の産後の肥立ちをよくする薬を買いにいった帰り、峠で顔の赤い、鼻の高い人たちに出会った。彼らは家まで送ってくれ、薬の調合を教えてくれた。家へ戻ったときは見えない者にしきりにおじぎをしていたという。
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(ゾクシン) 1938年 兵庫県 肺病の人が黒猫を抱いて寝ると、治るといわれている。
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ヤマノカミ 1982年 三重県 山の神様は女の神様で、3月から7、8月までは海にいて、それ以外には山にいる。
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バケモノ 1959年 福井県 化け物は仏以外の何か変わったもの。変だと思ったときにはすでに化かされている。
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オクリイヌ,オクリオオカミ 1956年 狼には、群をなして人間に危害を加えるものと、それを防衛する送り犬との二種類ある。一説に、転ぶと送り犬は咬みつこうとして踉いてくるといわれ、転ばず家まで帰ったとき、送ってもらったお礼にわらじ片足と握り飯一つを投げ与えると、握り飯を食い、わらじはくわえて帰るという。転んだ時は「まず一服」と休むような掛け声をすればおそわれないといわれた。
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ヒトツメコゾウ,オニ 1987年 長野県 昼間の昔話はよいが,夜にすると一つ目小僧が出てきて家の中をのぞく,鬼が出る,話が本物になると言われている。
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テング 1978年 石川県 天狗に騙されて、同じような場所をぐるぐる回っていたという話がある。こういうときは、騙しているものが近くにいるという。
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ウンサダメ,カミサマ 1977年 神奈川県 ある狩人が夜遅くなってしまうのでお宮に泊まっていると、神様がその狩人の家に生まれた子は「7つで水で終わる」と言っていた。この子供が成長して、ある日友達と釣りに行こうというとき、川上へ向かう途中で大蛇が出てきて狩人の子供を飲み込もうとした。神様の言葉を聞いて心配していた狩人は、用意していた銃で大蛇を撃って子供を助けた。
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