| ライジュウ 1959年 島根県
 雷が落ちると雷獣が木を引掻いていくという。木の皮がむけて爪あとがついているとも、雷が落ちた時に雷獣が、木に走り登るのを見たなどという話も聞いた。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | オカンダチ 1958年 神奈川県
 雷をオカンダチという。落雷で裂けた木の裂け目は雷獣が空に駆け上がった時の爪の跡だという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テンビ 1938年 熊本県
 天火はほとんど得体の知れない怪火である。大きさは提灯ほどだが、人玉のように尾を引かない。屋根の上に落ちてくると、火事を起こすといわれている。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | カミナリ 1965年 宮崎県
 雷の落ちた木は、落ちてまた上る。雷がかじった爪痕があるという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | ライ,ライジュウ,ネコ 1916年 和歌山県
 雷には水雷と火雷の2種類があり、火雷が落ちると火事になるという。水雷も火雷も猫のような形の獣で、鋭い爪を持つと信じられている。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テンビ,ヒノタマ 1940年 岐阜県
 天火は火の玉で、ふいに夕方空を通る。大きい音がする。夏に出る。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テンビ 1937年 秋田県
 天火(落雷)が降って7日7夜燃えた。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | (ゾクシン) 2001年 鹿児島県
 雷が鳴るときは、布切れで作った左綱に火を点けくすぶらせながら軒下に下げておいたり、庭に投げつけておくと落雷の心配はないと言う。往事は軒下に左綱を下げその下に水桶を置いて杓子を添えて放置していた。これはウヤホウの神が落雷の出火を消してくれるからという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テンピ 1932年 熊本県
 流星でもない、天から降りてくる火。赤かったり青白かったりし、尾を曳かずに空中を飛ぶ。もし人家に落ちれば必ず火事になる。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | カミナリ 1966年 静岡県
 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | ライジュウ,ラクダ 1982年
 雷獣はラクダを恐れるといい、ラクダが棲むところでは雷は落ちないと言う。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | カミナリイワ 2003年 愛知県
 昔、中洲西部海岸に大落雷があった。いつになく大きな雷鳴で、近所の人が驚いて火柱が立った場所をくわしく見ると大小の石があって、岩の上には大きな足跡と爪の跡が残っていた。この岩を雷岩という。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | ライジンサマ 1969年 福島県
 落雷があると、雷様を祀った小祀に雷神様をまつる。いわき地方では、落雷があると青竹四本をたてて〆をはる。そうしないと雷様が天にもどれず田を荒らす。竹を立ててやるとそれをつたって天に戻るのだという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | カミナリ 1932年 奈良県
 ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | ライジュウ 1921年
 雷獣とされるものはその正体は判然としない。雷神の手伝いをしているとも、雷が好きなのだとも、雷を恐れているともいわれている。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | カミナリ 1980年
 道理の分からない者は、雷が落ちた時にその正体が見えると常に言う。たとえば寅刻ならば虎、卯刻は兎、辰刻は龍と、12時に従ってその形を変化させるというが、これは俗説である。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テング 1976年 三重県
 大晦日の晩に、天狗さんがきて火を灯すという木がある。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テングサマ,ヒ 1980年 静岡県
 夜、山の中に火がチラチラ見えるのは、天狗の行列であるという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | テングビ 1943年 静岡県
 天狗火というものがあり、オイオイと呼ぶと海を渡って飛んでくるという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 | 
                  
                    | ツルベオトシ,テング 1937年 福井県
 突然上から音をたてて落ちてくるものは、天狗である。古い木の上にいて、子供が悪さをすると突然転ばす。火が好きな天狗は、夜道を歩く人が火を見て近づくと、その人をだますという。
 
   類似事例 | 
                  | 
 |