カッパ 1957年 新潟県 妻が夜冷たい手で臀部をなでられるというので、手を切ってみるとその手は河童の手であった。その夜、手を返してほしいという男の子が来たので、返してやると、それからしばらくは魚の贈り物が続いた。
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カッパ 1957年 新潟県 婦人が寝ていると冷たい手で触ってくるものがあったので、その手を切ると河童の手であった。手を返してもらいに来た河童は、腕と交換に妙薬の調合法を教えた。
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テ 1998年 静岡県 ある夜、タクシーの運転手が、手に大きなエメラルドの指輪をした美しい女の人を乗せた。運転手はその女の人が降りる時、女の手をドアに挟み、その手をもいで逃げた。手の指輪を取ろうとすると、手が襲いかかり、運転手は死んだ。
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テング 1972年 千葉県 山の中に炭焼きに行き、仮小屋で婆さんが一服していたら、カヤ屋根の間から小さい手が出てきて「オコワ」と言った。「そんな小さい手じゃおえないから、大きい手を出せ」と言ったら、びっくりするほど大きな手が出てきた。天狗の仕業。
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ヤマノカミ,タタリ 1958年 福井県 山の神の日に、ばあさんが山へぜんまいを取りに行った。毛のはえたものが手にふれ、自分の手を見たら、自分の手も毛むくじゃらになっていた。びっくりして家に帰ると息が絶えた。山の神のたたりだという。
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カッパ 1928年 福岡県 接骨医師が、夜に便所に行くと尻を撫でられた。数回そのようなことが続いたので、刀を持って入った医師は、その手を切り落とした。その手は河童の手であった。河童に手を返す代わりに医者は接骨法を教わった。
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(ババギツネ) 1979年 岐阜県 人をだます。人の目にはみえない。手や扇の上に乗って、斬ろうとすると飛び去る。内藤四郎左衛門という人が、わが手に乗ったら手とともに斬ろうといったところ、そのような人の手には乗らないといった。
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(ババギツネ) 1979年 愛知県 阿部四郎五郎というひとが、わが手に乗ったら手とともに斬ろうといったところ、そのような人の手には乗らないといった。
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カッパ 1992年 宮崎県 諸塚村の民俗資料館にはカッパの手が展示してある。ある家で、便所の中からカッパが手を出していたずらしたので、はさみを持って入ってカッパの手を切り取った。それが現在陳列されているカッパの手のミイラだという。
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ヒョウスボウ 1992年 宮崎県 一道家でひょうすぼうがいたずらをしたので、手を切り取った。その手は開けずの箱に入れられて、今も分家の平田家にある。
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カッパ,カイブツラシキモノ 1928年 福岡県 元禄の頃の話。ある女房が雪隠に坐っていると、怪物らしきものの手が尻を触った。翌日も同じようなことがあったので、刀を持って入っていた女房がその手を切り落とした。数日後、夫の枕元に河童が手を返してほしいときたので、その場で手を接がせ、接骨法を聞いて返してやった。翌朝、庭先に礼の鱸があった。
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カッパ 1935年 新潟県 馬の脚を引く河童の腕を切り落とした。その夜、河童がやってきて手を返して欲しいと言う。手を返す代わりに妙薬の調合法を教わった。
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カッパ 1928年 福岡県 接骨医が夜に便所に行くと尻をなでまわす手がある。切り落とすと河童の手であった。それから毎夜「手を返せ」という河童の声がするので、返かわりに接骨法を習った。
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カッパ 1972年 茨城県 隠岐守の馬が動かなくなり、見るとカッパが引いていた。守はその手を切り落とし持ち帰った。その夜、カッパは枕元に立ち、手を返す代わりに妙薬を教えた。手は返却したものの時間が経っていたので付かず、カッパは死んだ。手按明神はカッパの死体を祀っている。
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キツネ 1971年 岐阜県 魚や油を持っていると、その手が重くなってくる。持ち替えるときに狐がぐるっとまわってきて油を飲んでしまうのだという。家に帰ってみると、空になっている。
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ネコ 1944年 福井県 棺の蓋をしようとしたが、中の死人が手をあげて蓋をさせない。手を握ってみても冷たいままである。よく見てみると、猫が梯子段にいて、これが死者の手を動かしていたのだった。猫を追い払うとなんでもなくなった。
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カッパ 2002年 山梨県 農家の池の河童が毎夜厠に現れて手を出すので、包丁で手を切り落とした。傷薬の薬方と引き換えに腕を返した。その河童と関係する河童石というものがあった。
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ヒョウスンボ,カッパ 1999年 宮崎県 諸塚村民俗資料館には「ひょうすんぼの手」が所蔵されている。村の平氏の祖先が便所から出てきていたずらする冷たい手を短刀で切り落とした。ひょうすんぼとヒョーと叫んで逃げていった。その手が今も伝わっている。
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アタゴヤマノキジョ 1918年 京都府 愛宕山の鬼女が夜な夜な都の一条戻り橋付近に現れ、美女の姿を借りて通行人を惑わし危害を加える。たまたま源の勇士渡邊綱が通り合わせて鬼女と戦い、ついに鬼女に襟首をとられ天につりあげられるが、綱は小刀で鬼女の腕を切り落とした。
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キジ 1982年 東京都 手をきれいに洗わないときじに手を取りかえられる。きじは利口で、羽が大きく、つめの力が強いから、子供の手をもいで自分の手を取りかえるという。
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カッパ 1928年 埼玉県 亭主に死に別れた女房が夜中に便所で知りに触る手を切り落とした。翌日、便所から地の跡が点々と残っていた。訪ねてきた老人が手を譲るように頼んだ。その老人は河童であり反省していたので手を返すと、お礼に薬の製法を教えてくれた。
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