ハイ 2000年 香川県 この地域は一年中注連飾りをするが、年末に新品に取り替える。古い注連飾りは正月4日に子供達が家々を回って集める。青竹と4本の注連縄で四隅を固定し、その元に集めた注連縄を盛る。竹の枝には書初めなどが吊るされる。後に火をつけて焼くが、その灰を家の周囲に撒いておくと蛇が入ってこない。
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アクマ 1968年 佐賀県 11月の秋祭には、集落の境の道に注連縄を張り、神札を立てる。悪魔が入らないようにするため。
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キツネノミチ 1954年 岡山県 狐の道と呼ばれるところがある。その小道の中程に1ヶ所岩が突き出ていて、その下に穴があり狐が住み、夕方はその道を通り村里に出て、朝穴に帰るという。村人はその岩を避けて通る。岩の上を通ると狐の背に乗せて連れ去られ、岩を覗くと祟りがあると言う。また他にも狐の道があり、そこでは時々火が見え、夕方通ると狐に連れ去られ餌食になると言う。
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ニオイ 1943年 山口県 牛馬の鞍に荷物を結わえる縄をニオイといい、もし夜道などであやかしにあったら、この縄を解いて長くして引きずって歩くと、魔性のものは決して近づかないという。
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ヤギョウサン 1985年 香川県 家を建てようとする土地には、一年前から注連縄を張って地鎮祭の準備を行う。節分の夜にその注連縄が切れているとヤギョウサンの通り道だとして建築を取りやめる。ヤギョウサンとは、節分の夜に訪れる首切れ馬のこと。
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オニ 1985年 香川県 年内に家を建てる人は、その土地の四隅に青竹を立て、注連縄を張る。節分の夜の翌日、その注連縄が切れていると鬼が通り過ぎたのだとして、建築を止める。
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アクマヨケ 1942年 高知県 猪の蹄を切り取り、出入り口の戸袋などに吊しておいて悪魔除けにするという。雉猟の後、蹴爪を切って残しておき、棘が刺さったときに削り取り、飯と練り合わせて貼っておくと治るという。
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ヒ,オニガラノモリ 1932年 奈良県 この森は毎日夜になると青い灯が灯るので怖れられていた。ある日、夜の12時頃になると家の牛が皆鳴く。朝起きて牛にえさをやりに行くと牛はなぜかいない。あまりに不思議なので森を見ると、大きな木に牛の骨で作った大飾りがしてあった。今でも人々の話題に上る不可解な物語として残っている。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 疫病や魔性のものなどの災厄が村内に入りこまないように、村境に注連を張って祈禱札を下げたり、サイの神の祠をまつったりする。
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ワラニンギョウ,ジュソ,(ゾクシン) 2001年 福島県 藁人形二体を作り、村外れに縛りつける習わしがある。また、他の村でも立木の高い所に藁人形を縛り付ける習わしがあるという。
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ウシ 1931年 長野県 大昔、神様が笹原を切り開くために乗ってきた牛が死に、石になった。牛石様と呼ばれ、疫病の神様とされている。県道を設けるために移したら、翌年百日咳が流行したので、祟りだと言われた。また、欠けたときの牛の乳のようなものが出たそうである。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 道を歩いていると大きな火を灯して邪魔してきたので石を投げつけると火が十にも二十にもなって追いかけてきた。家に入り魔よけの木の葉を吊るしておいたので一晩中家の周りを取り巻いた。豚を殺しその足を軒に吊るすと命を取られず助かった。
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オニ,カミ 1913年 秋田県 昔、神山の奥に住む鬼が毎年現れて田畑を荒らした。村人は困り、もし一夜のうちに100段の石段を作れなければ、以後、姿を現さないと鬼に約束させた。ある夜、鬼が石段をつくり、あと1つで100段というところで一番鶏が鳴いたので、鬼は姿を隠してしまった。それから豊年満作が続いたので、山の頂に祠を建て、鬼を神として祀った。不浄の女が3段以上この石段を上ると石になるといわれている。祭礼の日には、村人が餅を供えにいく。
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ワラニンギョウ,(ゾクシン) 2001年 福島県 柿畑などに入り柿を盗み去った者がいるときは、その足跡に杭を打ち遺棄物を釘づけにし、藁人形を作って盗人になぞらえて、これを逆さに木に吊して置くという。
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ヨツアシノタタリ 1984年 新潟県 犬猫や牛を殺すと「四つ足の祟り」があるといい、四つ足が死ぬと決まった場所に埋める。このときサンバス(さんだわら)に椀を載せて持っていって供える。
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ジガミ 1984年 新潟県 ある日、牛を連れて山へ草刈りに出かけ、帰ろうとするが、牛が暴れて荷を落としてしまい、何回繰り返してもうまくゆかない。そこで、付近にあった石に鞍をくくりつけたら、牛がおとなしくなって、帰ることができたために、この石を大きな杉の根元に地神としてまつるようになったという。
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オニ,オニイタ 1929年 岐阜県 飛騨国吉城郡の各村では、節分の夜に鬼板という墨で鬼の顔を書き、下に横線を引(平年は13本、閏年は12本)いたものを作り、焙ったごまめを添えて家の各入り口あたりに挟んで置く。すると鬼が家に入ろうとしても、板の線が来年の月数に合わないのを怪しみ数え直すうちに夜が明けて家に入らず逃げ去る。
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ウシウチボウ 1920年 徳島県 毎年陰暦7月13日に村落のすみに盆小屋をたて、僧侶の読経の後焼き払う行事を行う。これは牛打坊という怪獣が夜更けに牛馬に疵をつけるか、あるいはまぐさ箱をなめるとこの牛馬は必ず死んだというので、この牛打坊を小屋に封じ込め焼き殺すのだという。
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カンノメ,(ヒ) 2000年 香川県 この地域は一年中注連飾りをするが、年末に新品に取り替える。古い注連飾りは正月4日に子供達が家々を回って集める。青竹と4本の注連縄で四隅を固定し、その元に集めた注連縄を盛る。竹の枝には書初めなどが吊るされる。後に火をつけて焼くが、その火で焼いたカンノメ(米粉を丸めて蒸した正月団子)を食べると夏に病気にならない。
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ワラニンギョウ,(ゾクシン) 2001年 福島県 昔、窃盗などがあり、犯人を挙げようと思う時、村の若者たちが藁人形を作り、これを散々村中かつぎ廻し、その後、村外れに縛りつけたという。
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