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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ダイジャ,オトンジョロ
1915年 鳥取県
昔、おたねという美人がいた。山をひとつ隔てた村の若者たちは毎夜おたねから柿をもらって食べた。ある晩、おたねの挙動をいぶかしむ者が後をつけると、おたねは多鯰ヶ池に潜って向かいの岸に上がり柿を取っていた。若者に秘密が知られたことをうらんだおたねは、それから大蛇として池に入っておとんじょろという蛇体になった。

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ダイジャ
1976年 鳥取県
多鯰が池の「たね」という蛇にまつわる伝説2つ。①昔長者の家にたねという女中がいて、いつも甘い柿を持ってきた。皆が不思議がり後を追うと、蛇になり池の中の島に柿を取りに行っていた。正体を見られたたねは戻ってくることはなかった。②おたねという美女が美しい稚児僧に恋焦がれ、病気になった。法印がおたねの正体を鏡に映すとへびであった。おたねに池の主になれと引導を渡すと、おたねは大蛇となって砂丘の池に蛇体を没した。それでこの池をたねが池という。
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ダイジャ
1960年 三重県
柿の大木に、柿が実っていた。大暴風雨になっても柿は下に落ちてこない。けれども、いつしか柿の実は見えなくなっていった里人が見ていると天から大蛇が下りて来て、1つずつ柿をむしっていた。そのため庭の中に柿を植えるのを嫌うようになったという。
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コウボウダイシ
1974年 滋賀県
弘法大師に柿をあげたら、甘い柿になった。
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ジャシン
1937年 鳥取県
鳥取某家で女中であった種という女は、風味のよい甘柿を沢山土産としていつも食べさせるので、ある日のこと後をついて行くと多鯰ヶ池の御前島の甘柿をとっていた。尾行されていたのを知り、蛇身となって池の中に入った。
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ダイジャ
1928年 鳥取県
お種という娘が、毎夜おいしい柿を持ってきて村の人たちに与えた。どこから採ってくるのか跡をつけると、池に来て蛇の姿になり、池の中ほどにある弁天島の柿の大木に登って採っていた。
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ダイジャ,リュウグウ
1987年 和歌山県
釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。
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ヘビ
1974年 和歌山県
昔、美人がおり、美しい若者が通ってきた。誰一人その姿を見た者がいなかったので、若者の着物の裾に糸をつけた。翌日糸をたどると、大きな川池に続いていた。その正体は蛇だった。美人な娘は俵一杯の蛇の子を生んだという。
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カッパ
1989年 長野県
柿ノ淵で水に入ると、シリノコをかっぱに抜かれると言われている。
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ジャクネンノメン
1974年 東京都
ある者が茶店で水を飲もうとすると、その茶碗の中に若者の顔が映った。不審に思って水を汲みなおしても、また映った。その夜、部屋に若者が現れたが、不審に思って切りつけ追い回すと若者は消えた。次の夜、若者の使いという3人が現れ、「若者は湯治をしている。16日には恨みを晴らす」と言ったので、ある者は切りかかった。すると3人は消えた。後に再び来ることはなかった。
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サル
1973年 香川県
百姓が田んぼで仕事をしていたところ、仕事が残ってしまった。困っていると猿が来たので「娘をやるから仕事をしてくれないか」と言うと猿が代わりにしてくれたので、娘を嫁にやった。後に正月か節供に餅を持って里帰りしてくるとき、娘が大きな柿の木の下で柿を取ってくれと猿に頼んだ。猿は柿を取ろうとして下に落ち、溺れて死んだ。娘はそのまま家に帰った。
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ウミナリ
1933年 台湾
1850年ごろ、大安に寄港した船に若者が雇い入れられた。土地の人々は沖遠く船出することを嫌忌しており、若者を止めたが、若者は船に乗り込んだ。若者は海に出ると日増しに恐怖に襲われ、得体の知れない病気に罹り、ついに死んでしまった。その後、若者の望みどおり死体は大安に帰された。若者を待っていた恋人の女は若者の死をしって狂気となり、海に身を投げた。その波紋が沖に広がっていったとき、沖から恐ろしい海鳴が聞こえてくるようになったという。
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コウボウ
1986年 滋賀県
弘法さんが柿を欲しいと望まれたが、鍋を磨いていたので手が黒かったので、柿は今でも黒い。鍋黒柿と言う。
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ユメ
1956年 宮城県
柿をたくさんとっている夢や田植えをしている夢は悪いといわれる。
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ムジナ
1930年 新潟県
魚売りのおばさんが商いの帰りに日が暮れてしまう。歩いていると、どこからか若い男が来て一緒に歩いていると、そのうち「シモ」を撫でるものが入る。男は消えていて、むじなのせいと思って持っていた櫛柿を投げつけた。帰ったとき、柿は全部なくなっていた。
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ダイジャ,ヌマノヌシ
1967年 茨城県
沼の付近で大蛇が現れ若者1人を丸のみにした。満腹で動けない大蛇の腹を別の若者が斬って救い出したが、救い出された若者は帰ってから死んだ。村人が斬った場所に行くと、大蛇はおらず、逃げていった所の草が倒れていた。大蛇は恐らく沼の主だったのだろう。
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イケノヌシ,ダイジャ
1976年 京都府
深泥池の近くに道を横切るように太い丸太が横たわっていたのを若者が蹴飛ばそうとしたところ、丸太はずーっと動いて池に入って行った。池の主だったと気づき若者たちは恐れおののいたという。
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ヌマノヌシ
1975年 山形県
若者の笛に魅せられた沼の主と名乗る美少女をふりきって京に出た若者が、数年後に最上川を下っていると、舟が止まって動かない。客が手ぬぐいや笠を川に流すと、若者の笠だけが川底に引き入れられた。若者は娘のしわざと悟り、自ら水に入り沼の方に消えた。
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ニンジュツツカイ
1974年 愛媛県
白石関五郎という忍術使いがいた。外出からの帰り道に若者たちに池に放り込まれた。しかし、しばらくすると普通に道を歩いていた。不思議に思い尋ねると、若者が悪さをするので石のお地蔵さんに代わってもらったと言ったという。
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テング
1964年 群馬県
ハナマルというところに柿を食べにいって病になったが、それは天狗のたたりだという。
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ブタノヨウカイ
1999年 鹿児島県
夜道、後から豚の声が追ってきて若者の服を潜ろうとする。それは豚の妖怪で、棒でたたこうとすると姿は消えている。この妖怪に服を潜られると命を取られる。
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ヘビ
1967年 福島県
昔、1人の若者が沼のほとりで休んでいたら、1匹の蛇が現れ若者の歌を聞いているようだった。若者が鎌で蛇を切り殺したところ、蛇は2匹の大蛇になり若者に襲いかかった。鎌で切るほど蛇は増えたが、沼に蛇を投げ込むことができた。すると沼はたちまち大海のように荒れ始めた。家に帰った若者は、まもなく身体中に鱗のようなものができ死んだ。沼はその後田になったが、耕す人は皆身体に鱗のようなものができ死んでしまうので、耕す人もいなくなり、今は蛇塚として残っている。
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