ビジョ 1988年 奈良県 室生村の不動が滝に茶店があった。あるとき、美女が来て飴餅を求めた。不審に思い、どこから来たか聞いても答えない。跡をつけると、滝壷に消えた。以来、この茶店は流行らなくなった。
類似事例 |
|
コウボウシミズ 1990年 長野県 この地方は昔から水がなくて困っていたのだが、あるとき、旅の僧が茶店に立ち寄って水が不自由だという話を聞いた。僧は茶店の裏についていた杖を突き刺した。すると、杖の先からきれいな水がこんこんと湧き出した。僧侶は弘法様だったという。
類似事例 |
|
イド,カンザシ,(ゾクシン) 1942年 富山県 井戸の中にかんざしを入れると恐ろしいものが出る。
類似事例 |
|
オンナノユウレイ 1931年 大阪府 明治以前の事、不縁となって実家に戻った娘が、煩悶した挙句入水自殺を遂げた。以来、夜暗くなると、身投げした浜から女の幽霊が出没するという。そればかりでなく、姑を呪う声まで聞こえるそうで、見物客や商店が出るほど盛況になったことがあるという。
類似事例 |
|
ボウサイ 1974年 夫に捨てられた女が憤死した。元禄16年8月にその夫妻の知り合いが伏見から船に乗ったら死んだ女が同乗していた。不思議に思ったが言葉を交わした。女は大阪に着く頃に消えた。夫は女が現れた時刻に急死していた。
類似事例 |
|
ヤカン 1975年 岐阜県 美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。
類似事例 |
|
キツネ 1976年 岐阜県 美濃国である男が野の中にいた女を妻にした。やがて男の子を生んだ。ある時家の犬が子を生んだがその仔犬が女を喰おうとした。すると女は正体を現し野干になった。
類似事例 |
|
ミヤマオオカミ,メガミ,オンナ 1928年 三重県 ある夜、突然女が現れ、飯と酒を要求した。そこへもう一人女が現れ、にらみ合うが、やがて後から来た女は帰り、老人を連れてきた。魔性の女から救うために女神と彌山大神が現れたのだという。
類似事例 |
|
ユウレイ 1988年 茨城県 ある人が金のかんざしが欲しくて、白い着物を着てお墓の傍に隠れて、「金のかんざしが欲しい」と通行人を待ち構えては脅したという。
類似事例 |
|
ヘビ 1974年 愛媛県 予州宇和郡藤田村で、ある女の所に夜な夜な夫が帰ってきて、後に懐妊した。女は病気になり、その側に蛇が来て女を守るようにいた。女は蛇の子のようなものを1斗ほど生んで死んだ。病中に女が下女に語ることには、「夫ではなく蛇であった。自分は生きながら畜生道に落ちた」と泣いたそうだ。
類似事例 |
|
ゴーライ 1949年 和歌山県 ゴーライもカシラも自由自在に化ける。友人と川岸にいると、友人が「かんざしが流れてきた。取ってくる」といって川に飛び込み、そのまま死んでしまった。そのかんざしは友人にしか見えず、死骸の尻が抜かれていた。ゴーライがかんざしに化けていたのである。
類似事例 |
|
ヘビ 1962年 徳島県 男が毎晩女の所にやって来た。女の腹が大きくなり、たらい何杯分もの蛇の子を生んだ。
類似事例 |
|
オハナ,リュウジン 1982年 滋賀県 男の罪を被せられた女が池に身投げした。この池は瀬戸物を投げ込むと女が怒って大雨を降らせるという。また、身投げした女は入水後蛇身と化したという話もある。
類似事例 |
|
オオカミ 1965年 兵庫県 狼に頭上を飛び越えられてしまうと、その人は死ぬ。だから夜道を一人行くときは、男ならキセル、女ならかんざしや針を頭の上に立てて歩かなくてはいけない。
類似事例 |
|
オンナノコエ 1990年 秋田県 女の人を生き埋めにしたところでは、朝女の声が聞こえる。
類似事例 |
|
オンナノヒト,キツネ 1938年 長野県 鮭を2本ぶら下げて歩いていると、後から女が来てどこへ行くのが尋ねるので、家へ帰るというと、その女はにやりと笑ってどんどん先へ行く。橋が会って渡ろうとすると落ちて大怪我をした。女は狐で橋はうそだった。
類似事例 |
|
ザシキワラシ,ネコ 1980年 青森県 ざしきわらしが出ると家が落ち目になる。ざしきわらしは猫が化けたもので、人間の子供の姿。大正時代、島守にざしきわらしの出た家がある。そこの人は病気になって死んだ。
類似事例 |
|
ヒノハカマノオンナ,ボウレイ 1916年 東京都 雨の降る夜、緋の袴の女が現れる岩がある。かつて男と女が漂着し、男が食糧を求めに出たまま帰らなかったため女が餓死した。その亡霊が現れるのだという。
類似事例 |
|
トクゾウヒメ 1929年 茨城県 この地には良い女が1人ずつ出来る。それを徳蔵姫という。この女が死ぬとまた代わりになる良い女が生まれる。
類似事例 |
|
ザシキワラシ 1965年 岩手県 ざしきわらしはカッパに似たようなもの。ざしきわらしが家にいるのを見つけると、その家はよく整備されるという。
類似事例 |
|
カワウソ 1966年 新潟県 村松町から仕事にきていた中年の女の人が家に帰る途中、大蒲原の先の道で女が寝ているのに出会った。提灯で照らすと女の人は消え、林の中に青い火が見えた。その後、その女の人は寝込んだ。カワウソの仕業だろう。
類似事例 |
|