ツエ 1925年 新潟県 親鸞が杖をさしたところ、竹となった竹薮が彌彦山に近い鳥屋野の里の紫竹林である。
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サンジン 2000年 宮崎県 竹之尾神楽の演目「宿借り」では、山人が蓑笠姿で古カバンを背負って杖をつき、宿を借りに来る。
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コリ 1979年 狐狸のばけた古跡は、泉州堺の少林寺、釣狐寺、上野国館林茂林寺などにある。これらには茶釜や筆跡が今でも残っている。
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ダイショウボウ,オサキ 1937年 佐賀県 竹崎観音堂で毎年陰暦の1月5日の夜から6日にかけてお粉荒れる鬼祭りで用いられるダイショウボウ(樫の生木の棒)は、夜道に杖として使うと俗耳には聞えないダイショウ、ダイショウ、という叫びによってオサキなどの妖魔を退散させる。この棒を取ったものは一年中降伏にみまわれる。
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ツエ 1926年 熊本県 阿蘇小国の杖立温泉に、弘法大師の立てた杖が成長した竹がある。逆杖の竹と言われる。
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キツネ 1983年 狐釣り狂言。さこの三郎という猟師が狐を多く取っていた。これに困った古狐がさこの三郎のおじの坊主に化け、仏道を説いて狐狸を取らないようにしようとする。三郎はわなを流す約束をしたがそれを仕掛けて帰ってくる。坊主に化けた狐はそのわなにかかってしまう。
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ツルベオトシ 1992年 石川県 荒れた屋敷の竹薮に、天から下がって出てくる釣瓶落(つるべおとし)がある。それに手足が触れると取れなくなり、そのまま天に連れていかれるという。
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キツネ,ムジナ 1940年 秋田県 商人と釣鐘にそれぞれ化けた狐と狢は、ある寺の和尚をだまそうと偽の釣鐘を売りつけたが、正体を見破られて逃げ帰った。
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クダギツネ 1922年 愛知県 三河地方に流行の管孤は、もと京都の吉田で受けて来るとも、山城伏見で受けて来るとも言いう。狐を竹の管に入れて持ってきて、これを祀り、願望、予言、祈祷を願う。管孤を外に出すとたちまち繁殖して、食物等に困り、不足の時は人々に憑くという。
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ツエ 1925年 群馬県 天海僧正の杖が成長した竹が世良田の長楽寺にある。
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ツエ 1925年 和歌山県 空海が清水を加持したとき、投げ捨てた杖が竹になった。
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キツネツリ,タンペイ 1983年 神奈川県 文化年間の頃、相模国の丹沢というところに、丹平という狐釣りの名人がおり、この者は人に憑いている狐もたやすく取るという。
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エンコウ 1938年 島根県 淵に猿猴が住んでいた。ある夜住職の夢に猿猴が現れ、淵に鍬があるので取り除いて欲しい」と頼んだ。住職が鍬をどけると、その晩から竹の串にたくさんの川魚が刺してあるようになった。竹の串を金の串に替えたら、猿猴は川魚を贈らなくなり、慈悲深い和尚に薬石を贈った。ある年、関白が病気になった。そこでこの薬石を服用したら、平癒した。
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ユウレイ 1979年 歌舞伎で幽霊を真似るときには、先細い竹の杖を持ち、額に紙をあてて、よろよろと出てきてか細い声をだす。
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キツネ 1956年 宮城県 藩政時代,角田館主石川家の家臣で館矢間にいる若侍達が,城下での稽古から帰ってくる途中魚などを持っているとよく狐にだまされた。ある時若侍達が,竹刀の先に魚を結び付けて夜道を無事に帰ってこれるかどうか賭けをしようということになり,一人が竹刀を持って出かけていった。朧月夜の並木道に差し掛かると,向うから竹刀を肩にした武芸者風の大男がやってきて,すれ違いざまにいきなり打ち込んできた。若侍が思わず竹刀で受け止めると大男は消え失せてしまったが,気がつくと竹刀の先の魚の包も無くなっていた。
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キツネ 1974年 愛知県 尾張大納言が津島で鷹狩りをしていた時、薬の調合のため狐の生肝を所望した。そこで餌指の市兵衛が狐を捕まえ、残りの肉と皮までもらいうけた。すると清洲にいた彼の妻にその狐が憑き、恨みを晴らそうとしたという。それを聞いた大納言は、狐は霊獣なので道理が通じると考え、家臣の真島権左衛門を派遣し、今回のことは薬を調合するためであり、同じ死すべき命を人間の薬のために使ったのだから喜ばしい事ではないかと狐を諭した。すると狐は我らのような畜類に、大君の厳命を頂けるのはありがたいと言って憑くのをやめたという。
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ドジマル,キツネニョウボウ 1949年 長崎県 狐女房と人間の間に生まれた子供がいた。この子の名を童子丸(ドジマル)といった。童子丸は、龍宮にいき、龍王の玉を貰ってきた。これを耳にあてると鳥獣の言葉を解すことができた。この子は後に、京に上り出世するが、その際竹の杖に母親の魂がこもって、いつも童子丸を護ってくれた。
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キツネ 1941年 新潟県 狐は孫杓子で何にでも化けることができる。ある時、娘に化けて出たおさん(狐)に会い、その後和尚に化けて出てきて、小僧をだました。小僧が稲荷様の格好をすると、和尚に化けたおさんは言われたとおり孫杓子を持って来たので、それを小僧が折った。
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ツエ 1926年 山口県 厳島神社の神泉である弁天池は、昔、老翁が青竹の杖を突いて詣で、社頭に杖を立てたとき、その杖の穴から泉が湧いたものだと言われている。
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テングマツ 1951年 島根県 武五郎という男は神隠しに遭い、一本の杖を携えて帰ってきた。武五郎は空を飛べるようになり、二十年あまり天狗に使えた後隠居したが、天狗との交わりは続き、小判を出すことが出来る杖の力で裕福になった。
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