ヤツフサグリ 1987年 長野県 昔,坊さん(行基菩薩だという)がきて,むすびを食べようとしたが,一つ落ちてしまった。するとそれが栗の種子になり,その種子をまいておくと八つ房のついた栗の木になった。枯れてしまって現存しない。
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メン 1956年 鹿児島県 河童のことを種子ケ島ではメンと呼ぶ。
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イナリサマ,キツネ 1978年 秋田県 苗代の際、ナラシを終えると、完成の印としてそこにナエジルシというものを立てる。この由来は以下のようなものである。昔、稲荷様が稲の種子を天竺から持ち帰ろうとして、その持ち出しを拒まれた。そこで、この種子を一時的に砂中に隠し、後日の目印にとカヤを立てておいた。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 漁に関する俗信。龍神が嫌うので、海で蛇の話をするな、海に梅ぼしの種子を捨てるななど。
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ユニクマイン 2000年 沖縄県 臨終に立ち会う人は最後まで死の儀礼に参加しなければならない。それらの人は忌みをかぶる人々になり、俗にユニクマイン(種子が発芽しない状態)という。
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マヨケ,ノボリ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 亥の子の日(10月)に、農家はヤクの神様へ麦の種子を献上してよく出来ますようにと祈る。もししなければその家は種を失うか、病気になって死ぬと伝えられている。
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ヤマウバ 1935年 京都府 正月に山神が白兎に乗って田に来て作物の種子を蒔く。後に山姥がやって来て、バラの種を蒔いて悪戯をする。
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メン 1956年 鹿児島県 昭和16・7年頃、種子ケ島に滞在していると、夜にヒョウヒョウという声が伝わってきた。翌朝それがメンだったと知るが、その後出会っていない。
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フクロサゲ 1937年 長野県 狸が高い木の上から白い袋を下げたりしていた。それを袋下げという。
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イチジャマ 1972年 沖縄県 代々悪霊に取り憑かれたイチジャマ(生悪霊)の家系は「種子を悪くする」という事で結婚に支障があった。家族の反対を切ってイチジャマの噂のあるN家の娘と結婚したM家の息子は間もなく死去した。
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キシャドリ,(ゾクシン) 1936年 兵庫県 7日雑炊の朝、唐土の鬼車鳥が日本の上を渡る前に歌を唱えると悪魔災難を逃れるという。
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コトサマ 1982年 新潟県 二月のコトサマには米の粉のダンゴを神棚に供え、12月8日朝にはダンゴを小豆にまぶして神棚に供えてこの日はコトサマが作物の種子をとりにゆくと伝えている。
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イバラキ 2001年 京都府 都王城西の方、羅聖門で渡辺綱が茨羅鬼と出会い、茨羅鬼の左腕を切り取った。その腕は美濃国まで飛び、茨羅木はどこかに飛び去った。都に腕を送ったが、その腕は7日7夜の間5指が開閉したという。
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ギライ・カナイ,キンマモン 1986年 沖縄県 久高島中部東岸の聖地であるイシキハマはギライ・カナイの拝所であるといわれる。島に初めて居住したアナゴの子はここで麦、粟、黍、扁豆、コバなどの種子の入った壷を拾ったが、その頃、君真物という者が度々出現し、近くの森で神遊びした。そこは中森の嶽という御嶽になっている。
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コトノカミ 1982年 新潟県 田の神は一般に「事の神」と呼称されている。2月8日(または9日)の事始めの日に事の神様は稲の種子を持って、天から下りられるとされ、農家はボタ餅あるいは小豆団子を作って供えた。12月8日(または9日)の事納めの日には、事の神様が天上に帰られるといって、事始めと同様にボタ餅などを調えて供えた。
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イバラ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 本屋より東へ茨を植えると病人が絶えない。
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コトノカミ 1982年 新潟県 コトの神は2月にきて、12月に帰るといい、春2月8日のコトハジメはコトの神が天から今年の種子をもって降りる日で、秋12月8日のコトオサメはコトの神が天に上る日であるという。
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イナサク,ウケミズハリミズ,ウキンズハインズ 1973年 沖縄県 ウケミズハリミズ(ウキンズハインズ、受水走水)は沖縄にて初めて稲の生えた場所である。南方より烏により持ち込まれた稲の種子を、アマミキヨが同地に植えたという伝説や、アマミキヨ自身がギライガナイ(海の向こうの理想郷)より持ち込んだとの伝説がある。
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コクモツ,アナゴノシイ,アナゴバア 1973年 沖縄県 ある時アナゴノシイ(穴子の子)は波間に浮かぶ白い壺を見つけた。妻のアナゴバア(穴子婆)の助言により白い壺を手に入れ開いてみたところ、麦、粟、黍、豆、檳榔、アザカ、シキョという7種類の種子が入っていた。これが、沖縄に於ける穀物発生伝説である。
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コウリンサマ,ボウカセキ 1956年 宮城県 二つの石が円通院の山門にあり、それは「防火石」と呼ばれている。昔。この石が真っ赤になっているのを僧が見つけて水を注いだところ、唐土の径山寺で火難をさけることができた。その礼として送られたのがこの火鈴であるといわれている.
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ネコ,イヌ 1934年 島根県 唐土の怪猫が国分寺を灰燼に返そうと、嵐に乗じ、一夜で海を渡ってきたが、唐金沖まで来たときに、日本犬に見つかった。争ううち、共に島になった。これを犬島、猫島と呼んだ。
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