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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タユウグロ,カタハノアシ
1967年 福島県
義経の乗用となり、ひよどり越えにも大きな働きをした名馬を太夫黒という。これは、栃窪に久七という百姓がおり、いつも良い馬が生まれていた。中でも太夫黒はこれまでにない名馬であった。変わった馬で、立石山に行って山遊びをし、真野の池に行っては葦を食べ、夜になっても帰らないという風であった。不思議なことに足には水掻きもあったという。しかし見事な成長ぶりで、久七から藤原秀衡に献上され、それが義経の出陣に贈られた。真野の池の葦が片葉なのは、太夫黒が片方ばかりを食べていたためであるという。

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ウマ
1935年 沖縄県
村に馬を放す人がいないのに、農作物が食われていたので、見張っていると、海の中から馬が現れたので捕らえた。純黒の名馬だった。この馬は中華の人が連れ帰り、皇帝に献上した。
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ウマ
1936年 香川県
名馬・太夫黒が討ち死にした主人・佐藤継信の墓前で死んだ。馬塚を建てて鎮魂した。
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アクリョウ
1928年 奈良県
義経淵は、義経がここで野宿して敵に殺されたため、今でもその悪霊が現われるという。岩の上に義経の寝た跡、馬の寝た跡が残っているという。
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カタハノアシ
1989年 山梨県
天皇が片葉の葦を指差したので、今も片葉の葦が生える。
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カタハノアシ
1989年 山梨県
奈良田の片葉の葦は天皇が植えたのではなく、天皇の後を慕ってその方向になびいたもので、また1説には葦の葉はすべて婦人の神である奈良田神社の方へ向いているという。村人や西山温泉の湯治客はこの葦をお産のお守りに用いたりしていた。特に塩ノ池周辺の葦でないと利益が薄いという人もいる。
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クロヌマ,カタメノフナ,カタハノアシ
1956年 宮城県
昔、黒沼のほとりに観音堂があったが、それを建てた満海上人は片目であったという。沼の鮒もみな片目で、芦も片葉であった。ほか、葦ヶ池の片葉の葦(白石市)、生出(おいで)八幡御手洗池の片目鮒と片葉芦(仙台市太白区生出),真野萱原の片葉芦(石巻市真野),蜂清水の片葉の芦(柴田郡柴田町舟追)。
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(ゾクシン)
1972年 長崎県
黒火(死忌)は、漁に良いといわれている。
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(ゾクシン)
1942年 長崎県
死事のことを黒不浄といい、漁に良いという。
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カタバノアシ
1981年 山形県
小町の怨霊のたたりで、鬼面川の岸に生える葦はすべて片葉の葦だという。
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カジマジンジャノゴシンタイ
1973年 富山県
七、八町沖に光るものが見え、不思議に思っていると百姓太夫の網に神像がかかった。それを村の氏神として鹿島神社に祀った。
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ダイジャ
1928年 兵庫県
多田池には池の主の大蛇がいたが、藤田三郎太夫という人が退治した。
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ソウゼン,クロゲノオオウマ,ミョウジンサマ
2001年 青森県
七鞍平にまつわる蒼前の伝説では、昔、沼を渡ってきて200余頭の母馬・父馬を食い殺した黒毛の大馬は、七尋もの大きさで、その背には鞍を七つも置くことが出来るほどであったと言う。後には23頭の母馬が残されたが、それらから生まれた駒はいずれも後世において名馬となった。実は大馬は明神様の御姿で、悪馬の根を絶やしたのであると言う。その大馬を生めた場所が七鞍と呼ばれている。
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ダイジャ
1932年 新潟県
松崎四郎太夫の倅玉之助が18才のある日、青柳の池で釣りをしていると美女と知り合い、夜な夜な訪れるようになった。四郎太夫はそれを怪しみその跡をつけると、池の辺で姿を消した。これは化生の者だと思い矢で射ると、それは大蛇で腹には子が宿っていた。その赤子は米山の寺に僧にすべく送られたが、16才の時生い立ちを知り、四郎太夫たちを殺して盗賊となった。
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ネコ
1989年 山梨県
内田半太夫という代官がいた。三毛猫を非常にかわいがっていた。半太夫の羽織に毎晩土が付いているので不思議に思っていると、ある晩橋の上で猫が羽織を引きずり踊っているのを見た。猫だけでは踊れないので狐も入っていた。何度かその光景を見るうちに半太夫はそれが自分の猫であることを確信し、化けるとなると命を落とすので今のうちにどこかに行けというと、猫はそれきりいなくなった。
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シチニンミサキ,オタチキサン
1983年 愛媛県
オタチキサンは七人ミサキともいい、戦国の昔、石川源太夫とその部下六人が討ち死した。その後、夜になると主従七人が馬に乗ってひそひそ話しながら通ってゆくのに村人が出合うようになったので、七人の霊を祀った。
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キツネ,オンガエシ
1956年 宮城県
童子は六太夫に,国主が塩釜ノ崎,松ガ浜に出馬する日を教え,その時六太夫が名笛鬼一管を吹けば必ず吉事があると言い残して消え失せた。果たして六太夫がそのとおりにすると,海上三十里も離れた国主の所に笛の音が届き,感嘆した国主はほどなく六太夫を召し還した。
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キツネ,オンガエシ
1956年 宮城県
網地島長渡に流されていた鯰江六太夫の所に笛を聴きに来ていた童子は実は狐で,弥左衛門という狐捕りの名人が自分を捕らえに来るのでもはや自分の命はあるまいと観念する。そこで童子はこれまでの御恩返しにと六太夫の所望を聞いて源平合戦の様を見せ,吉事を予言して消え失せた。2,3日後,白狐はついに死んでしまう。六太夫が童子に教えられた通り笛を吹くと,国主の耳に笛の音が届き六太夫は程なく召し還された。
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クロソンブチ,クロソンフチ
1964年 高知県
黒尊神社の祭神である竜王(大蛇)が棲むことを由緒とする黒尊淵(別名竜王淵)と、それに対応する奥黒尊淵がある。
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リュウグウ,クロネコ,ダイダイ
1929年 長崎県
ある日、妹が売れ残った薪を海に投げ込むと、海から女が出て竜宮に誘った。帰る時、黒猫を貰えと言われたので途中で出会った人に所望すると、毎日小豆を五合食べさせろと言われた。そうすると黒猫は毎日五合の金の糞をして妹は金持ちになった。姉がこの黒猫を借りて、一升小豆を食べさせると、黒猫は死んでしまった。妹が猫の死骸を庭に埋葬すると、橙の木が生えその実を正月に飾るようになった。
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キリイシ,ヨシツネ,ベンケイ
1984年 長野県
義経が弁慶らを伴って京都から鎌倉に向かっている時、ある石に弁慶が薙刀で切りかかったが、それは切れなかった。代わって義経が切りつけると、見事に真二つに切れてしまった。
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ヨシツネノウマ
1934年 奈良県
大台山中に義経の馬がいる。正体は年老いた大かもしかだという。
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