オテングサマ 1973年 山梨県 金峰山は女は登ってはいけない。男の子が髪の毛を長くして登ったときにも山の神に吹きおろされ、山はごろごろ音がした。雨が降るかお天狗様がイワを落ちる音である。
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ウガンヤマ 1938年 京都府 雨願山という山で降雨を祈願すると雨が降る。
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サイノカワラ 1956年 宮城県 蔵王山のお山がけの登り口。昔、ふもとの村々では人が亡くなれば霊魂の止住の地とした。以前はここから先が女人禁制がった。
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ツクレバカナラズアメガフルタ,オニ 1970年 長野県 ある田は作れば必ず雨が降るといわれ、昔ここで鬼が首を切られたところだといっている。
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ツキモノ 1978年 和歌山県 山へ行って憑物に取り付かれたときは、「山の者は山へ行け、川の者は川へ行け」と唱えてみをふって追い払った。
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アマゴイ 1981年 山形県 大正ごろまで、雨乞いをするときは熊野神社で2斗樽に水を汲み、笹の葉で水をふって神主が拝んだ。水は村の人が毎日順番にふった。
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セコ 1985年 熊本県 日暮れに山へ登って行き、夜明けに山を下って来る。
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タタリ 1973年 富山県 大将軍山は、みだりに人が登るとたたりがある。
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フナダマ 1929年 長崎県 どの船にもふなだまさまがいる。ふなだまさまの声は、山で虫の鳴く様だと言う。ふなだま様によってその声色が違い、「ぢっちんぢっちん」「ちりんちりん」「ちいちい」などという声がするという。
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(ゾクシン) 1983年 群馬県 女性は16歳で赤城山に登ってはならない。もし登れば沼にさらわれるという。
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ユキオンナ 1979年 「先ふるは雪女もや北のかた」作者不明、「見られぬや山のおく様ゆき女」重供、という句がある。
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オグラヤマ 1987年 長野県 この山に登ると雨が降るといわれる。日照りが続くと,村人が蓑を着て山に登り,神様から剣先を借りて来て川に沈めて雨乞いをした。剣先を返さないと大洪水になるといわれていたので,必ず返しに行った。
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(アメヲトメルワカ) 1974年 烏丸光広という公家が雨を止める和歌「祈るより水せきとめよ天河これも三島の神の恵に」を詠んだところ忽ち止んだという。また春日祭で上卿を務めた時も「ふらばふれみかさの山の雨なればさしては何かくるしかるべき」と詠んで雨を止めたという。
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トモヨビ,フナユウレイ,フナモウレイ,ハラヘラカシタヒト 1992年 宮崎県 海上で遭難して死に、霊魂となって怪奇な現象をおこすものを、ともよび、ふなゆうれい、ふなもうれい、はらへらかしたひと、などと呼ぶ。
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〔ニョニンキンセイノヤマ〕 1973年 富山県 於白山は女人禁制の山で、登ればたちまち大風雨がおこる。
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カッパ 1985年 熊本県 冬は山に登り、夏は川に下りる。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 猫が草を食べると雨。馬がいななくのは晴れ。川魚が良く釣れるとやがて雨が降る。燕が低く飛ぶと雨。朝、鳶が舞うのは雨。宵のうちにふくろうが鳴くと雨。うなった畑にくものアジ(巣)が一面にかかっていると晴れが続く。蟻が卵を忙しく運ぶと雨。夜に蝿が出ると雨。ぶよが群れていると雨。
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(オヤマノゴンボウ),(イッパイモリノチョウシチ) 1980年 福島県 信夫地方にはお山のごんぼう(権坊)と一盃もりの長七という、千年の齢を経た老狐がいる。
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コウザン 1976年 岐阜県 恵那山は国中第一の高山である。この山の祭りでは郡中の村々から馬を引いて登るが、その日には必ず大風雨になる。これは大勢が登り二便し山を汚すので、神が汚く思われて洗い清めているのだという。しかし、神ではなく、多勢の人間が山に入り騒ぐために起こる自然現象だという人もいる。
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カッパ 1952年 熊本県 山北村では、河童が冬に山に登るという信仰がある。村出身の若い婦人の話では、八朔の節供の日に河童が山に登るので、その日に子供が川で泳いでいると、山に連れて行かれてしまうといって、川泳ぎを戒めるのだという。
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テング,シラネサン 1949年 群馬県 片品村のうち上小川、穴沢、仲井、下小川の人、全戸が白根山に登っていた。以前は旧暦6月16日に登ったが、最近では役員と希望者が8月に登る。登る人は、6月12日からショウジンといい、一ケ所に集まり行をした。この際、男のみで身の回りの始末をする。6月17日に出発する。女が登ると天狗に投げられるといい、いかない。
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