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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ナマズ
1975年
鮧のない土地に鮧が生じれば、洪水が起こるという。関東の地には鮧が古来いなかったが、鮧が現れると果たして洪水が起こった。その後も漁師が他の魚をとれないほど大量に発生し、大きいものは5、6尺に達した。10年を経て漸減していったという。奇妙なことだ。

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ワニ
1948年 新潟県
池の主は鰐であるといわれているが、元来日本には鰐がいないことを考えると山椒魚の見間違いであろう。これが繁殖して、捕獲されたという話もある。
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ナマヅ
1980年 東京都
元々関東にはなまずがいなかったが、享保の頃中川という河に16匹放流したところ、瞬く間に繁殖したという。まださほど多くなかった頃、神田川の下に住むすずき三太夫という男が、なまずのいない国になまずが出ると必ず水害が起きると言ったが、その年江戸は大水害に見舞われたという。
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キツネ
1989年 鹿児島県
昔は町に行って鰯をかついで戻ってくると、戻ってきたときにはその魚がないことがあった。
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イワシ,コイ,カニナド(サカナニカンスルゾクシン)
1956年 宮城県
鰯が春に獲れると秋も大漁になる。鯉が跳ねると雨になる。魚の餌つきが悪ければ雨が降る。蟹・浜蟹が陸に這い上がる時は2、3日後に時化がある、など
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タコ
2002年 山口県
昔、甚平という漁師が住んでいた。魚を捕ることが巧みで近隣の者は皆知っていた。ある日甚平が岩の近くで魚釣りをしていると、急に船が傾いた。見れば大きな蛸の足が船縁を掴んでいた。甚平はその足を包丁で切って持って帰った。その味を覚えた甚平が翌日も岩へ行ったところ、その日も蛸が現れた。こうした日が5日続き、8本の足が3本にまで減った日に、甚平はこの蛸を捕ってやろうと包丁の代わりに縄を持っていった。それきり甚平は帰らず、主のいない船が夕方に浦へ流れ着いた。村人達はきっと蛸に食われたのだろうと噂した。それ以来その岩を甚平岩と呼ぶようになった。
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(ゾクシン)
1982年 新潟県
漁兆に関する俗信。春のナガセは鰯がくる。イルカが来ると魚が来るとも、鯨やイルカが来ると鰯がいなくなるともいうなど。
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オオアワビ
1974年 千葉県
寛文5年のこと、房州平群郡にある亀崎の海中が突然光り輝いた。その原因を探すと海中にいた、8間ほどの蚫だったという。
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ハエ
1976年
推古天皇の35年5月に蝿が集まり空を飛ぶこと10丈ばかりにして、その音は雷のようであった。また斉明天皇の6年にもこの怪異があったという。
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(リュウギョ)
1983年
鰡という魚は年数を経ると、トドやアザラシに化すという。この魚は武蔵国あたりで産まれ、そこから次第に西に進み、1年ほどあとには紀州の海から大洋にでる。その時には網にかかっても突き破って逃げ、針にかかっても引きちぎって逃げる。そして数年を経るとトドになり、それからまた数年後にアザラシに変わる。また極寒の地を好み、蝦夷地に多く住むようになる。
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コサブロウイケ,ソマガイケ
1936年 岐阜県
兄弟2人の杣がいた。弟は山仕事に行き、兄の小三郎は渓流に行き岩魚2尾を釣った。一匹は弟に残しておこうと思ったが食べてしまい、のどが渇き渓流の水を飲んでいた。すると水はどんどん増し小三郎は杣小屋ごと水につかり池となった。以来その池を小三郎池または杣が池といい、大旱の時にその池に雨乞いをする。
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カワテング
1978年 埼玉県
大水が出ると川天狗が出るという。父が、天狗様を祀る天狗の木の川下で、洪水で広くなった川の中程に真っ赤な川天狗を見たという。二つの大岩の中間で川面が2つに割れ、高さ1間半の真っ赤な小岩のような天狗が突き出て八方をにらみ、一瞬にして消えたという。
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クギョウニバケタムジナ
1956年 宮城県
百五,六十年程前の話。地方巡検にきて泊まった公卿が余りに魚類を食べるので家人が魔性のものかと怪しみ,風呂に入れてみた。節穴から覗くと大きな狢が一匹風呂桶の縁に立ち,尻尾を湯の中に入れたり出したりしていたので,家人は相談の上鉄砲でこれを射殺した。家人が戸を開けて中に入るとやはり公卿の姿だったので驚いたが,故老の言葉に従って翌日朝日に照らしてみると,大狢の姿に還った。この古狢は京都のある寺に棲んでいたのが奥州に下ってきたのだと言う者もいる。畠山家と階上村の近藤家には,お公卿様が書き与えられたという護符の掛軸がしまってあるといわれる。
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〔ウシノゴトキモノ〕
1975年 滋賀県
あちこちの川が洪水し、田畑などが多く損なわれたとき、川から牛のようなものが這い上がり、その鳴き声もまた牛のようだった。黒雲がその牛のようなものを取り巻いて虚空に上がったなどの説もある。前代未聞の珍事である。
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ヒサゴヌマノヌシ
1956年 宮城県
昔,瓢沼の水を掻き出していると,一抱えほどの大鯰が現れた。作業が殆ど終わる頃になって,突然町の方から半鐘が響いてきたので人々は火事場へ向かったが,町には何事も無かった。人々が沼に戻ると先程造った堤は壊され,大鯰の姿もなくなっていた。
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オオオトコ
1991年 奈良県
川へ魚を捕りに行ったら、いつもは捕ったことがないような大きな鮎がかかった。そしてその鮎を魚籠に入れた。それから少し川上に行ったら、川の向かい側を大きな人が通った。その後、魚籠を見たら、大きな鮎はいなかった。
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ナマズ,リュウ
1975年
豊前国千丈ガ滝の山に観音堂があり、その堂前に池がある。その上の橋の上で涼んでいると、水中から鮧が躍り上がり、廻りながら水を1尺ほど離れると、直ちに空へ昇っていった。するとたちまち雨が降った。これは竜に違いないと、目撃した2人は語った。
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(ミシラヌロウジン)
1977年 福島県
昔、只見川は小さな川だった。しかし、あるとき何処の誰だか判らないおじいさんがやって来て、洪水を起こして大きな川にしてしまったという。
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ヨコタブチ
1972年 岐阜県
干ばつが結城を襲ったとき、ヨコタ渕にだけは水があったので付近の魚が皆集まった。そこで魚を捕ろうと人々が水をくみ出し、渕を干してしまった。ところが魚を捕ろうとしたところ地鳴りがして水があふれ出した。皆は驚いて逃げ出し、以降、この渕で魚を捕ろうとする者はいなくなったという。
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キツネ
1935年 埼玉県
夜に鮎を捕りに行ったところ、魚を入れた笊がひとりでに動き出した。地面を離れ、一尺ばかり宙に浮いていた。人々は騒いだが、1人の男が言うには、狐が笊の中の魚を食べようと頭を入れたが、抜けなくなって首を振っている。狐の姿は見えないので、笊だけが動いて見えるのだと言った。
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コウボウダイシサマ
1938年 青森県
昔、駒込村に弘法大師が来て、駒込川で魚を取っていた人たちに「その魚をくれ」と言った。しかし見向きもしなかったので、大師は怒って葦わらたばで束ねてそっくり魚を持って行ってしまった。そのせいで、この川には魚がいないという。
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