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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムヌ
1974年 鹿児島県
昔々、ながねうしくと呼ばれる大きなあこうの木があり、その木にはムヌがあると言われていた。ムヌは、うふどおなたういという大変な力持ちをいつも漁に誘った。しかし、うふどおなたういは一緒に行くのが嫌になり、妻に命じて、顔に鍋あかを塗らせ、火をつけた芋がらでムヌの家を焼かせた。ムヌは仕方なく山原のアダーヨに行ったという。

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ムヌ
1931年 沖縄県
人が神隠しにあったように突然いなくなることをムヌにもたれるという。
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ムヌ,ムヌウーイ
1972年 沖縄県
葬式後、ムヌウーイ(もの追い)により家からムヌ(悪霊)を追い出す。
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ヒーヌムヌ
1974年 鹿児島県
ヒーヌムヌ(木のムヌ)を恐れる。奄美諸島全体を通じて、ウスクの木にはムヌが付くといって畏敬している。徳之島と大島本島では、ガジマル(榕樹、あこう)も怖がる。与論島では、このような木を伐る時には、代わりに小さな木を植えて、「これに移って下さい」と唱えてから切らねばわざわいがあるという。
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ヤギヌムヌ
1974年 鹿児島県
与論にはヤギヌムヌ(ヤギのムヌ)というのがいる。はっきりした目的もないのに夜道に飛び出してくる。これを見た時は黙って知らないふりをして通らないと禍があるという。突き当たりそうに走ってきても、危害は与えないので、びっくりして声を上げたり、ヤギのことについてものを言ってはいけない。
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ウシオニ
1936年 兵庫県
大昔、磯端でよくうしおにという化物が出たと言っていた。
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ハジャーヌムヌ
1961年 鹿児島県
鍛冶屋の前で、火の粉のようなものが散ったのを見て、義姉が叫んだ。その晩、何度も便所に行った義姉は、一睡もできず、翌朝にはやせ細ったようだった。便所には血がたまっていた。ムヌを見ても黙っていなくてはいけない。
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ハタパギ,ハタパギー,ケンムン
1974年 鹿児島県
与論島では、ハタパギ(片足)という妖怪がいる。片足のムヌという意味である。火の妖怪で、片足で飛ぶように移動しているという。ハタパギーなどと呼び捨てにするとすぐ飛んできて、仕返しに道を迷わしたりすると言われている。旧暦の2_3月頃に、珊瑚礁の上でいくつもその火が見えるという。
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ヒノタマ,タマシイ
1936年 鳥取県
火の玉が家にはいったのを見たという人は私の所にもある。倉田村では、これを見つけた時、屋根の上に上って「おうい、おうい」と大声で呼ぶが、これは肉体をはなれて上ってゆく魂を呼び戻すのかと思う。屋根の棟の上に穴を開けておく。
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ムヌ,ムン,シチ,シキ,ヒキ,ヒチー,シチマジムン
1998年 沖縄県
ムヌは姿を見せない妖怪である。死霊の一種と考えられるが、正体は不明である。草刈の時や夜中にこのムンが乗り移ると夢遊病のような状態になる。シチ、シキ、ヒキと言われている妖怪もムンである。シチーはシチマジムンと同一か。
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ヤマノカミノキ
1988年 埼玉県
木の幹が二股で、二股から下に枝のない木を山の神の木と呼び、切ることを禁じていた。この木を切り倒したらどこからともなくやってきた山の神に家を揺らされ、大変恐ろしい目にあった。
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テング
1937年 福井県
叱られたので外の豆がら畑にいると、夜になって家の人が捜し回った。家の中をくまなく捜しても見つからなかったが、押入れを再度探すとそこにいた。高い木の上にいた天狗が、木から家に連れて入ってくれたのだと言われている。天狗に隠されていたのだろう。
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2000年 大阪府
南の木と呼ばれる木の周りの木を切ったら腰が立たなくなった。オガミヤサンに木を大事にしろと言われた。
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バカサレタハナシ
1981年 和歌山県
話者が郵便局の側を歩いていたら、国民服を着た人にあった。すれ違って振り返るともういなかった。何かに化かされた。
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キジムナー
1985年 沖縄県
キジムナーはアコウの木に住む。鍋を借りに来て、返す時には虫の煮た物が入れてあった。住居の木を焼かれたことへの報復として、家や家族を全部焼いた。
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オンナ
1967年 愛媛県
役場勤めの人が遅くなって帰るときに、髪を島田に結ったきれいな女の人に「一緒に薬師さんにいかないか」と誘われた。その人は家に帰って「今から薬師さんに行くから水をくれ」と言った。家の娘は不審に思って、茶を飲ませて引き止め、行かせなかった。こうしたときには、水を飲ませては良くないものだという。
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ワラカツギ
1983年 富山県
山田の人が見た話だが、波の長坂へ行ったら、たくさんの藁を担いでいる人とすれ違った、声を懸けて振り返るともういなかった。ワラカツギじゃといった。
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キジムナー
1969年 沖縄県
ある男がキジムナーと友達になり、一緒に漁をして豊かになったが、働きすぎで疲れて仕方がない。キジムナーの棲むウスクの木に釘を打ち込み、キジムナーを棲めなくしようとしたが、効果が無いので、木を焼いてキジムナーを追い払った。
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タヌキ
1973年 三重県
ある人が風呂へ行こうとしたところ、あるはずがない場所に木があり、花電車が通っていた。その木がたぬきだったのだろう。
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キジムナー
1992年 沖縄県
上の裏のウスクの木に住むキジムナーと友達になって毎晩魚を取りに行っていたが、うるさくなったので木を嫁に焼かせた。後日、崇元寺の木に移ったキジムナーを尋ねた男は目に火をつけられた。それ以来、目の悪い子孫が続く。
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アカイカオノハナノタカイオトコ,テング
1980年 岐阜県
神明神社から三軒ほど下の家が火事になったことがあった。その家の前に赤い顔で鼻の高い男がいたので、天狗が火をつけたのだろうと言われたという。
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ニチレンショウニン,イシイモイド
1977年 神奈川県
昔、1人の女が井戸端で芋を洗っていたところ、みすぼらしい旅の僧がそれを恵んで欲しいといってきたが、女はそれを聞き入れなかった。すると、帰ってこの芋を火にかけても半煮えで石のようにかたいままであったため、女は芋を捨ててしまった。芋は井戸に落ちて芽を出し大きな葉をつけた。女はそれを自分のものだと言って掘ったのだが、芋は1つも出てこなかった。それ以来、井戸からは清水が湧き出してこなくなってしまった。
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