(ゾクシン) 2002年 香川県 高仙山は産の神である。祭の時に切り分けてくれるお供えの餅をもらって帰ると、産気づいたときにお産が軽いという。
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(アンザンノゾクシン) 1967年 福島県 四倉浜志津にある山の神さまにあるもろこしぼうきを借りてきて腹をなでると安産するという。安産したら倍返しする。
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ミクニチ 1965年 岩手県 九月九日、十九日、二十九日を三九日というが、このときに三回臼をならすと、果報がやってくるといわれ、餅をついて祝う。
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オテングサマ 1968年 群馬県 十日夜には餅を搗いて、八幡様・十二様・道陸神・お天狗様の祠に供えて廻る。お天狗様に供える餅は細長いので「お天狗様の帯」という。これを祠の上に掛け、細かく切った百八つの餅というものと、箕に入れた大根と菊の花を供える。水沢では餅は持って帰って食べる。三ノ倉では「天狗のサワ餅」といい、供えたままにして置くか、すでに祠にかかっている餅と交換して帰る。「天狗様のオミゴク」という。
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テング 1995年 長野県 上村下栗の子安堂には天狗が祀られていて、子授けの願いによく応えてくれる。
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ホウキ 1956年 宮城県 安産のために、出産のとき産婦の枕元に箒を立てたり、あるいは箒を産の神として産婦に拝ませて、産気づいた時にその箒で腹を撫でるという。
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(アンザンノマモリ),ダンリンコウゴウ 1983年 京都府 梅宮社の砂を、安産を祈って産女の襟帯に含むと、出産が必ず安らかになる。その謂れは、嵯峨天皇の后・檀林皇后が、太子がないことを憂い当社に祈誓したところ、神感があって懐妊し、当社の砂を御座の下に敷いて太子を無事産んだことに由来するという。
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テングヤマ 1980年 新潟県 上の神社には猿田彦命を下の神社には此花咲爺姫を祀っているといわれた。下の神社は安産の神様で、子さずけの利益もあり、藤崎にはここにお参りして男の子を授かった人がいる。
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タヌキ 1935年 東京都 神田柳原の土手にある柳森神社の境内に「おたぬき様」という末社がある。往時、現在の松枝町、東紺屋町の辺りにあったお玉ヶ池に住む親子狸を祀ったものといわれるが、一説には旗本の河原林家が6代将軍家宣公より拝領した木彫りの狸を維新後、屋敷の移転のため社に納めたものといわれる。この親子狸は無尽相場などの勝負事に霊験ありといわれる。
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ウシノノジゾウ 1956年 宮城県 子が欲しい時は巾着の紐をゆるめて奉納し、生まれないように願いをかけるときは、巾着の紐を締めて奉納する。
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ヤマノカミ 1933年 岩手県 山の神様がお出にならないとお産ができぬという信仰がある。そこで妊婦が産室に入ったら夫か家族の男が山の神を迎えに行く。馬の自然に歩む方角へ従い行き、馬が急に止まって身震いして嘶き声を出すと神様が馬の背にお乗りになられたことになるので、今度は馬の口をとって家にお連れして、山の神様がお出になった由を告げる。即ちお産があるのである。
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クニチ,シトギマワシ 2001年 青森県 9月9日・19日・29日には、新米で餅をついて神様に供える。シメクニチの29日に、シトギマワシといって、老女や主婦が三欠けずつ稲荷様、月山様、日月様、地蔵様、馬の神様、不動様、金精様、権現様に供えた。「クニヂにの、餅食わねばホイド抜げネ」と言われた。
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ミズノモチ 1956年 宮城県 年越しの晩、餅つき用の臼を伏せ、その中に小皿に盛った米とお供え餅を入れる。その上に鏡餅と若水桶を置く。正月四日の朝に臼を起こして、小皿のお供え餅の裏に米がたくさん付けば、その年は豊作だという。
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テング 1932年 愛知県 天狗にお産の藁を授かったと言う話がある。ひとつの神隠しの例であろう。
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テング 1986年 石川県 天狗は日本の神々の中で最も位が低いが、焼畑の火入れを守ってくれるの神でもある。アズキ餅を好むので、焼畑の火入れ作業の時、供えた餅を食べると山火事等を免れることができる。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 氏神は尾崎大明神といい、女神である。妊娠したら、朝晩必ず「軽くできますように」と祈るのがいいという。
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タカボウズ,ホウキ 1968年 愛媛県 ある商人が箒の神の堂に泊まった晩、箒の神の代わりに出産に立ち会った臼の神が、女の子が生まれたが18で近江のなまずのえじきになると伝える。その娘は商人の子だった。大きくなった娘が伊勢参りに行くので、商人は弁当と饅頭を買う金を与えた。近江の湖で高坊主が現れたが、娘は高坊主に弁当と買った饅頭をあげたため、83まで生きられることになったという。
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テンク゛サマ,(ゾクシン) 1959年 秋田県 旧暦9月16日は十六天狗といい、餅を搗き、天狗様にあげる。流行り病を防いでくれる。
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イノコサン,タノカミサン 1961年 鳥取県 亥の子さんが田の神さんであるといわれて2月の亥の日に神棚から田へ出かけて10月の亥の日に戻ってこられる。10月の亥の日には餅をついて神棚に供えるが、餅をついた臼をきれいに洗って朝までおいておくと亥の子さんはそれにさわって確かめてから神棚に帰られる。
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コウジンサマ,ベンジョガミサマ,ホウキガミサマ 1982年 東京都 お産の時には荒神様、便所神様、箒神様の3人の神様が立ち会ってくれる。だから女性は特に、荒神様と便所神様に普段からちゃんとしておかなければならない。
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