| フナダマ 1977年
 船に婦女が乗船したら神が喜ぶというのは、神功皇后の故事に由来する。
 
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                    | ジングウコウゴウ,ウキダイ 1978年 広島県
 神功皇后が鯛に酒をそそいだので、鯛は酔って浮いた。
 
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                    | フナダマサマ,ユウレイセン 1994年 鹿児島県
 舟が明りをつけてつながっているのは幽霊船。船霊様は女だから、女1人はつれて航海しない。女1人のせた船が座礁した話もある。
 
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                    | (ゾクシン) 1960年 愛媛県
 不浄があるから、舟に女の人は乗せないといわれている。
 
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                    | ワルイケモノ 1936年 福井県
 昔、女郎はタンスの底を叩いて御神島に参るのが普通だったが、ある年、不浄の女郎がいて、船が沈没し、その女郎の亡魂がイルカになったという。現在ではこの島は、女が行ってはいけない所になっている。島の宮には悪い獣がいて、女の子をあげぬとあばれた。
 
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                    | (ゾクシン) 1942年 山口県
 女を船に乗せるとマン(間・運のこと)が良くなる。ただし、船の方はけがれるといって迷惑であるとする。
 
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                    | ヘビ 1934年 東京都
 難航した船が、海難よけに、船に乗っていた女をこの島に捨て、助けに行かなかった。女は狂い死に、その髪の毛が恨みで蛇となった。
 
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                    | カイナン 1973年 富山県
 北前船には女は乗せなかった。乗せると海難があるといわれた。
 
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                    | フナダマサマ 1937年 広島県
 船魂様は女の神様で、女がひとりで乗船することを嫌う。ひとりで乗るときにはデコ(人形)を持って乗るとよいと言われている。船霊様として帆柱の下に収められるのはサイコロ2個と一文銭12枚、女のデコを1個である。サイコロは大工の棟梁が柳の木から新しく作ったもので、2と2の目が向かい合うように並べる。
 
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                    | タタリ 1977年 三重県
 己亥の年の4月に、城北の瀬古村の女が伊勢神宮に詣でたが、障りがあって帰った。しかしまた思い立って参ろうとしたが、豊宮川の岸で自分の耳が長くなるように思えて心が乱れ、他の人には角があるように見えたという。その女は川を渡らずに一緒に行った者が宿に連れて帰ったが、宿から走り出て五里ばかり西に行った川に入って死んだという。その夕方は風が強く吹いて氷が降って雷鳴が聞こえたが、日頃から悪心だけであって、人もあざるような女だったという。これらは神の祟りといわれる。
 
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                    | ヘビ 1929年 東京都
 神津島の東側海中に祗苗島いう海草貝類の豊富な小島があり、村の女達はよく採りに出かけていた。ある日漁の最中、急に天候が悪くなり皆急いで帰村した。だがひとり残された女がおり助けを求めて叫び続け死んでしまった。暴風が去り若衆が助けに行ったが、既に死体となりその髪の毛一本一本が蛇と化して居た。
 
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                    | ワタリノカミ 1940年 神奈川県
 走水の海を渡ろうとすると、渡の神が荒波を立てて船を回すので、倭建命は先に進めずに困っていた。すると、妃の弟橘比売命が、自ら犠牲となって海に身投げし、神を和めた。波は次第に鎮まり、船は先へと進むことができた。
 
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                    | イケノヌシ,ヘビ 1994年 鳥取県
 村の神主歌会のためが京に上るとき、日光池を渡れないでいると、蛇が出てきて神主の娘を1人くれれば渡すと言った。神主が3人の娘のうち1人を渡すと、水が引いて渡れるようになった。そのとき娘に付き添った下女が落ちたのが下女が池。
 
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                    | タタリ 1983年 香川県
 身分の高い美しい姫が一隻の船に乗って流れ着いた。姫は身重で、船の中にはきれいな衣装や立派な調度品が積まれていたが、悪人が餓鬼のように襲いかかったため、姫も財宝も海中に沈んでしまった。それ以来、不漁や病人続きとなり、仏のお告げで姫のたたりとわかったため、姫を祀ったところ災厄がなくなったという。
 
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                    | ヤマミヤジンジャ・マツバラジンジャ・ビロウジンジャノカミサマノオクサン 1989年 鹿児島県
 山宮神社・松原神社・びろう神社の神様の奥さんは同士は姉妹だったが、びろう神社の奥さんは美人で男好きだったために姉さんたちが怒り、志布志湾の前にあるびろう島に流してしまった。
 
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                    | オオアワビ 1964年 千葉県
 海岸に住む大鰒に触れると海が荒れる。海が荒れている時に、美しい海女が男と会っていた。海が荒れていると男と会えると思った女は、鰒に石を投げ続けた。男の乗った船が心配であった女の船も沈没し、救助しようとした男も溺死した。
 
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                    | ウミボウズ,シャククレ 1985年 愛媛県
 舟の艪をいくら漕いでも前進しないと、海坊主がついたためだとされる。海坊主は火の玉や女の姿になって現れたりする。杓子を貸せといって現れたときは、底を抜いた杓子を渡さないと、海水をつぎこまれて水舟にされてしまう。
 
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                    | ウミボウズ 1991年 愛媛県
 沖へ出ると海坊主が出て、水が呑みたいから柄杓を貸せ、と言う。貸すと船に水を入れられて沈められてしまう。逃げようとして櫓を漕ぐと水が入って沈んでしまう。海坊主に遭ったらもう助からない。
 
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                    | イケノヌシ,リュウジン 1994年 鳥取県
 出雲の国使が京に上るとき、日光のさよりの港で海が荒れて通れなくなった。国使の娘を池の主の龍神に奉げて無事通ることができた。そのとき下女が娘を悲しんで身を投げたのが下女池。
 
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                    | ジングウコウゴウ,スミヨシダイミョウジン,リュウグウ 1974年 福岡県
 神功皇后が三韓征伐に向かう際、筑前国香椎において住吉大明神が翁姿で現れて、異国征伐には竜宮の干珠満珠を借りればよいと進言する。神功皇后が借り方を聞いたところ、翁は磯鹿島の安曇磯良という者を召し出し、竜宮に行かせればよいという。そして磯良は細男の舞を好むので、それを舞えば自らやってくるという。皇后は誰が舞えば良いか尋ねると、翁は供奉の者に楽を演奏させて、翁は立って舞った。すると磯良が舞人の姿で亀に乗ってやってきて、翁と共に舞った。皇后は妹の豊姫を磯良に伴わせて竜宮へ行かせて、かの2顆を借り、三韓を降伏した。
 
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