(ゾクシン) 1960年 愛媛県 不浄があるから、舟に女の人は乗せないといわれている。
類似事例 |
|
キエタヒト,トラック 1987年 奈良県 日暮れにトラックで街道を走っていたら、ある人が乗せてくれと言うので乗せた。それで、降りる所に着いたので見たらいなかった。振り落としたのかと思って探してもいなかった。戻ってその人を探してみたら、当人は乗せてもらっていないと言った。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1942年 山口県 女を船に乗せるとマン(間・運のこと)が良くなる。ただし、船の方はけがれるといって迷惑であるとする。
類似事例 |
|
ヘビ 1934年 東京都 難航した船が、海難よけに、船に乗っていた女をこの島に捨て、助けに行かなかった。女は狂い死に、その髪の毛が恨みで蛇となった。
類似事例 |
|
カッパ,ナミコゾウ 1949年 青森県 河童に取られないように舟に乗せて人形を流す日がある。
類似事例 |
|
フナダマサマ 1960年 愛媛県 船霊を船玉という。ご神体はサイコロで船の中間に祭ってあり、女であるという。船玉は蛇や猿を嫌う。新造船を作ったときに船玉様をのせる。また正月2日を初乗りといい、船玉様を乗せかえる。死人を乗せたときにも船玉様を入れかえる。夜船の上で寝ているときにチンチンと音がすることを船玉様がいさむという。
類似事例 |
|
カイナンボシ,カイナンボウ 1933年 東京都 カイナンボシは1月24日の夜に来る精霊で、海難法師または海難坊などの字をあてる。
類似事例 |
|
ボウサン,キンノタマ 1968年 愛媛県 由利島の坊さんが、通りかかった船に乗せてもらい上方へ向かった。途中で乗せたはずの坊さんがいなくなり、探すと金の玉があった。皆は坊さんは神様だったのだろう、人には親切にせねばと思ったという。
類似事例 |
|
テング 1934年 愛知県 深山ではしばしば天狗に襲われる事がある。その時は、草履を頭に乗せると良いという。
類似事例 |
|
カッパ 1930年 長野県 河童が馬に乗せろと言うので乗せたまま家までつれてきてつかまえた。河童は詫びて、見えない尻のあたりにふすべをつけ、それがあればいつでも水難をよけることが出来るし、それがある人は決して引き込まないと約束したので許されて逃げた。
類似事例 |
|
キツネ 1958年 岐阜県 ある男が山に行って狐に化かされた。三井鉱山の旦那衆と酒を飲んでいるつもりで、木の切り株をたたいていた。馬に乗せて連れて来たら治った。狐に化かされた人は、馬に乗せると本性にかえるという。
類似事例 |
|
ナガレホトケ 1937年 大分県 流れ仏に出会ったときはオモテの者が死人に「漁をさせるか」と尋ね、トモの者が「漁をさせるぞ」と言う。それからオモテの者が「漁をさせるなら助けてやろう」といって、トリカジから乗せる。おろすときはオモカジからおろす。死人を無言で乗せたり乗せずに帰ったりすると悪い結果を招くといわれている。
類似事例 |
|
キツネ 1989年 宮城県 高帽をかぶった男が船に乗せてくれと言った。船に乗った男は浪花節を歌った。男が船から陸に上がったら狐になって跳ねていった。気がつくと船にあった鱧がなくなっていた。
類似事例 |
|
カミサマ 1977年 秋田県 種痘の後、神様に言われると、棧の上からアカザの和え物に鰯と赤飯を乗せて、種痘者の頭に乗せた後で川に流す。
類似事例 |
|
フナダマサマ 1964年 福島県 船玉様は女の神様だといわれている。
類似事例 |
|
ジャコツ 1970年 島根県 大野村の氏神の神体は蛇骨で、これを船に乗せて宍道湖にこぎ出し、水につけると、雨が降るという。
類似事例 |
|
オタツイワ,ヒトダマ 1938年 京都府 昔、お辰という美女が殺され、その上に大きな岩を乗せられた。当時は人魂が出ると大騒ぎされた。
類似事例 |
|
ナニカ 1940年 大分県 海岸のへりには小さな洞穴があって、そこには何かが居る。それは犬・火の玉・17、8歳の女などに化ける。女は漁師に船に乗せてくれとか、便所を貸してくれなどと頼む。船が洞穴に近づくと女は海に飛び込み、夜、漁師がなかなか帰って来ないので家人が迎えに行くとポーっとしており、それから2・3年病んで死んだという。また老人が、何かとは狸だろうというと、たちまち腹痛が起こった。
類似事例 |
|
ヘビアナ 1941年 福井県 蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
類似事例 |
|
コダヌキ 1976年 大分県 ある人が山登りをしたとき、子狸が出てきた。頭にツワの葉を乗せて化かそうとしたという。
類似事例 |
|
キツネ 1933年 鳥取県 おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
類似事例 |
|