モウジャブネ 2001年 青森県 海で死んだ者が亡者船になることがあるという。亡者船は大時化の時でないと現れないと言われているが、宗谷まで流された時にこれに出会って助かった人の話がある。
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モウジャ 1941年 秋田県 行脚僧が道に迷い、たどり着いた村で大悪徒であった亡者が死人を食べてとるのと出会った。その餓鬼道に入った亡者の願いを叶えて僧が経をあげると、亡者は成仏した。
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キツネ,モウジャ 1915年 愛知県 狐は墓場で亡者に向かい、供養追善の怠慢など家の者に不足はないかと問う。不足がないと亡者が応えれば狐は怒って糞をして去る。亡者が家の者を呪うことなどを依頼すれば、狐はその人に取り憑く。
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(ゾクシン),モウジャ 1933年 愛媛県 墓所を広くすると、亡者が迎えに来るという。
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モウジャ 1981年 大分県 無縁の亡者はお茶が飲みたくて道路をさまよっているので、仏壇から下げたお茶を外の土塀にかけておいて亡者になめさせる。
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モウジャノテ 1999年 栃木県 夜中にトイレに行くために起きた時、床から亡者の手が出ているのを見た。
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サイノカワラ 1956年 宮城県 関の東から長老沼に向かう途中の横川の沿岸、横川橋のところ右岸の砂原。亡者がここを通るとき、悲しいものは泣き、楽しい者は笑う声がして、亡者の足跡がある。
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(ゾクシン),モウジャ,レイ 1933年 栃木県 亡者の霊は死後49日は軒にいるので、忌に服す。
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ホトケ、モウジャ 1989年 静岡県 亡くなったホトケは日金山に行くので、彼岸に登れば亡者に会える。
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ソウズカババ 1992年 葬頭河婆は三途の川を越したところにいる。川を渡ってきた亡者の衣服をすべてはぎ取って衣領樹の枝に掛け、枝のしなり具合で亡者の罪の重さをはかる。反省する心がない場合には、皮まで剥ぎ取るという。
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(ロクブガモウジャノコエヲキイタハナシ) 1986年 大分県 六部が村の墓地に野宿をしたところ,夜中に亡者達の話し声が聞こえた。
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ボウジャミチ 1935年 岐阜県 猟が好きなものが秋の暮に亡者道にかすみ網を張って鳥を獲っていた。ある霧深い朝網に生首がいくつもかかっており、口々に猟師を捕まえようと言っていた。引き上げる途中、近くの沼に指しかかると多くの亡者が水を飲んでいた。
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クビキリダ,モウジャ 1987年 長野県 石舟の下に首切り田という場所がある。夜中にそこを通ると,亡者がでたり,首を切り落とす音がするという。
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モウジャ 1958年 香川県 湯灌を行う時、納棺するまでりんをたたく。もしりんが途中で鳴り止むと亡者はどこかへ行ってしまう。
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コドモノアシアト,モウジャ 1955年 岡山県 この地方の人は達者なうちに必ず帝釈天参りをする。そうでないと死んだ時必ず引っかかりがあり、その間に亡者が貸借参りをするという。2,3実例も語られている。あるお婆さんが村の某と会うと帝釈参りをするとのことだったが、帰ってみると本人の死んだ時間であったという。亡者が帝釈参りをするときには茶店で茶をもらっても茶代をおかずに出るという。
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モウジャ 1984年 福井県 盆の期間中に人が死ぬと亡者が頭を叩くといい、モンパチ(木鉢)を冠せて埋葬した。
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ホウロク/ホウラク 1939年 盆の間の死人は、亡者仲間に「おらが来るのにお前は行くのか」と頭をたたかれるといい、そのために炮烙を被せてやるという。
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モウジャ,(ゾクシン) 1933年 埼玉県 お盆に死んだ者はあの世で亡者仲間に「盆に来るなんて馬鹿だ」と頭を叩かれるので、炮烙をかぶせて葬るという。
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モウジャ 1993年 静岡県 伊豆山の日金山(日金のお地蔵さん)に彼岸の中日に参ると、亡者に出会えるという。
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モウジャ 1934年 長崎県 盆に、仏が戻るための腰曳きに、綱を曳かなかったところ、亡者が夜中にやって来て、ときの声をあげ、綱を曳いて、安眠を妨げた。そこで、翌日に申し合わせて綱を曳き納め、亡者を慰めた。
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ウミデシンダボウレイ 1972年 愛知県 毎年8月15日はお盆で漁師も殺生を遠慮する慣わしがあった。50年前の8月15日、船を出して釣りに行くと船ばたを白い手がつかんでいた。覗き込むと額に三角巾をつけたやせこけた亡者がコツコツと骨がこすれる音を立てながら、「柄杓をくれ!」と言っていたので底の無い柄杓を渡した。亡者たちは舟に水を入れて沈めるため必死で水を汲もうとしていた。
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