ヨウビ,イニンビー 1997年 沖縄県 夏の夜の浜辺や小高い丘でイニンビー(遺念火)が見られる。テーマンチヂという所に誤解から夫を殺してしまった女がいて、そのことに気付いた女は夫のあとを追って自殺した。その後、2人の遺念火が現れるようになったという。
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イニンビー,オニオオグスク,ヒノタマ 1975年 沖縄県 鬼大城が勝連城の阿摩和利を攻めたとき、2人の弟が戦死した。それ以後、チャンマーブ(喜屋武城)から遺念火(イニンビー)が出た。遺念火(イニンビー)は山手、川田、海辺、南原、小川を通り勝連城下のウダンビラに抜けていくという。2人の弟の遺念火であるといわれたが、火の玉は1つしかなかった。
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イニンビー,セーマビ 1975年 沖縄県 岳之当から灰石の寺原まではイニンビー(遺念火)の通路だった。夜になると毎日のように現れたが、最近は出なくなっている。タキヌトーはヤーマ火の多かったところである。イニンビーとヤーマ火は比較的簡単に識別できる。
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イニンビー 1975年 沖縄県 伊集に美しい娘がいて、奥間の大工の妻になったが、できた子供は早死にし、娘はその後に死んだ。130年ほど前の話である。娘の墓の近くにイニンビー(遺念火)がでたが、亀甲墓に移すと出なくなった。火玉は直径10センチ位。高さは人の高さ位であった。
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イニンビー 1975年 沖縄県 勝連に住む夫婦の妻が夜になっても帰ってこないので、夫が迎えに行った。首里から来た人に聞くと、妻はウンジョウビラー(熱田近く)で別の男と一緒にいて、帰ってこないといわれた。夫は帰ってこない妻を待ち焦がれて死んだ。それ以後遺念火(イニンビー)がでるようになった。
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イニンビー,シラヌイ 1975年 沖縄県 ある年の夏、久米島を訪れた時、鳥島の山の手の料亭で酒を飲んで、海の見える坂道を下っていると、沖合にいざり火のような火の列が見えた。民家の主に尋ねてみると、イニンビー(遺念火)であるとのことであった。
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イニンビー 1992年 沖縄県 灯台のある岬ののほうから遺念火が1~6つ出る。遭難した子供を心配して海に通った親が遺念火になったと言われる。終戦ちょっと前くらいまではあったが、最近は出なくなった。夏場によく出たという。
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キツネ,ヒ,キツネビ 1916年 和歌山県 狐の火は小雨の降る晩などに見ることができる。火の色は青く、1つ見えたかと思うと、見る間に分かれて明滅する。
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イニンビー 1975年 沖縄県 識名坂(シチナンダ)のイニンビー(遺念火)が最もよく知られていて、お盆が近づくとそれを見ようと人が集まってきたという。金城橋のあたりからフワリフワリと漂ってきて、識名平の下の井泉で消える。自殺した男女が由来になっていることが多い。
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イニンビー 1998年 沖縄県 タマガイの出現時間は短いが、イニンビーの出現時間は長い。イニンビーは男女の愛につながる伝説を伴うことが多い。妻が浮気したと誤解した夫が金城橋で自殺したとき、妻も後追い自殺した。そのあと、2つの火の玉が飛び交うようになったというものである。
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イニンビー 1975年 沖縄県 東江のイニンビー(遺念火)は夜にいくつかの町を往来する。昔、東江に住む仲のよい夫婦の妻がふとした誤解から夫をかんざしで刺し殺してしまい、そのことを後悔して自殺した話が由来になっている。
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キツネビ 1980年 秋田県 狐火は、松明の火が2つも3つも見えるが、火の影は見えない。
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ヒ,テング,クモ 1936年 石川県 沖で見る火が赤いときは天狗の火、青い時は蜘蛛の火で小さい。
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イネンビ 1939年 沖縄県 遺念火は、たいていが定まった土地と結びついていてあまり自由に飛んでいくことはない。また、男女2つの霊の火が連れ立って出ることが多い。
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ジャンジャンビ 1935年 奈良県 なぜ見てはいけないかというと、人が見ていたのでは2つの火が逢うことができないからである。
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ヒトダマ 1957年 神奈川県 石油の火が移って人が死んでから間もなく人玉が出た。スーッという音がしてお月様位の明るさになった。形は鶏のようで大きさもそれくらい。月のような色で、風祭の方へと消えていった。
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(ジャンジャンビ) 1939年 奈良県 ジャンジャン火は奈良県中部に多い火の怪である。飛ぶ時にジャンジャンという音がするから、こう呼ばれるともいう。火は2つで、その火はいつまでも互いに会うことができないという。乙女夫川、打合い橋などの伝説が所々にある。
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イニンビー 1975年 沖縄県 夫が妻を脅かそうと、痴漢のように襲った。そのときに妻は夫を殺してしまい、気付いた後で自殺した。それが遺念火の由来である。20時~22時ごろによく見たというが、50~60年前から見えなくなった。
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イニンビー,カイビ 1975年 沖縄県 昔、美里番所勤務の男と乙女が深い恋に落ちた。あるとき、誤解から乙女が崖に落ちて死んでしまった。男はこれを見て悲観し、同じく崖から落ちて死んだ。呉屋バンタに見える怪火はこの無念の焔である。現在イニンビー(遺念火)は出ない。
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カンタロウビ 1939年 愛知県 2つの火が一緒に出るという。勘太郎火といわれていて、その婆との二人連れなのだという。
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イニンビー 1966年 沖縄県 戦前まではイニンビーがよく見られたという。それは人が提灯を持って歩いているような感じの丸い火の玉で、遠くからはよく見えるが、近づくと見えなくなったという。大体9時前後に見えたという。
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