テング 1937年 福井県 屋根葺きのユイのことを相談していると、天狗が自分がやるから誰も見るなと言ってきた。夜中にものすごい音がしていたが、夜が明けると全ての屋根が葺き終わっていて、地上には藁で掃き清めた跡があった。
類似事例 |
|
ヤネ,カナモノ,ハキモノ,スイタイ,(ゾクシン) 1915年 宮城県 屋根に金物や履物などを葺き込まれると家が衰えるといわれている。
類似事例 |
|
カミナリ 1932年 奈良県 ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
類似事例 |
|
(ゾクシン),サンリンボ 1936年 栃木県 三リンボの日に屋根葺きをすると、3隣を亡するという。
類似事例 |
|
テング 1954年 山梨県 屋根葺きを終えるとお天狗さんを屋根に祀る。お天狗さんは水の神で火伏せの守り。屋根屋の先祖が猿田彦だからお天狗さんを祀る、ともいう。
類似事例 |
|
カミナリ 1965年 宮崎県 雷の落ちた木は、落ちてまた上る。雷がかじった爪痕があるという。
類似事例 |
|
ライ,ライジュウ,ネコ 1916年 和歌山県 雷には水雷と火雷の2種類があり、火雷が落ちると火事になるという。水雷も火雷も猫のような形の獣で、鋭い爪を持つと信じられている。
類似事例 |
|
ライフ,ライジン,ライカン,ライサン,ライボク 1973年 雷が墜ちた土地には、雷斧・雷碪・雷環・雷鑽・雷墨などの霹靂碪と思われものが落ちている。これはみな形が違うが同じものである。
類似事例 |
|
カミナリ,カミナリサマノスガタノアト 1999年 栃木県 激しく雷がなっていた日に、雷が家の庭に落ちた。見に行ってみると、木がひび割れていて、そのすぐ側には太鼓を背負った雷様の姿がくっきりと残っていたそうである。
類似事例 |
|
テンジンサン 1972年 岐阜県 落ちた雷を天神さんがしゃもじで伏せているので、下神原には雷が落ちないという。
類似事例 |
|
ショウトクタイシ,カミナリ 1932年 奈良県 雨が降り続いた後、井戸に雷が落ちた。その後、上から聖徳太子が落ちてきて、大きな岩で井戸にふたをした。それ以来、雷はそこへ落ちない。
類似事例 |
|
カミナリ 1960年 雷が落ちたところには必ず脱毛、爪痕がある。すなわち、雷は全体が火におおわれた獣の一種である。火の中を見ることはできないので、古今まったく雷の本当の形を見たものはいない。小猫のようなものであるという。また、雷は形の無いものではなく、六畜雄鶏のようなものでもない。雷を捕えたという者がいるが、それは本当の雷ではない。
類似事例 |
|
カミナリ 1966年 静岡県 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
類似事例 |
|
ライジュウ 1979年 岡山県 昔虚空蔵山に雷が落ちた。虚空蔵菩薩が雷獣をつかまえて「今後この地に落ちたら返さない」と叱りつけた。それ以後雷は落ちなくなった。村人は喜んで毎年旧正月13日にお祭りをして参拝する。大原には虚空蔵菩薩様が祭ってあるので雷は落ちないという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1936年 栃木県 雷に裂かれた木は雷除けになるという。
類似事例 |
|
カミナリ 1933年 兵庫県 今津にある神社の井戸に雷が落ちた。神主が上から蓋をして再び落ちないように約束をした。しかし、今ではその約束も破られたのか、毎年当地には雷がよく落ちる。
類似事例 |
|
サルノタタリ 1979年 岐阜県 猿が足をたたいて「あの家燃えろ、あの家燃えろ」というと、その家は火事になる。
類似事例 |
|
カミナリ,クワ 1916年 宮崎県 昔、鎌がかかっている桑の木に雷が落ちた。雷はその釜に切られて亡くなった。それから雷は桑の木を恐れて落ちなくなった。そのため雷鳴の時、桑原桑原と言うのである。
類似事例 |
|
スガル,カミナリ 1974年 愛媛県 栖軽は雄略天皇の命令で雷を撃ち鎮めたが、そのまま死んでしまった。その死後に彼の忠信を賞賛して、雷が落ちたところに碑を建てた。その碑には取雷栖軽之墓とあったが、この雷が怒って鳴り落ちたところ、逆に捕らえれたという。
類似事例 |
|
カミナリ,タマ,バケル 1977年 京都府 嵯峨野の人家の近くに雷が落ちたが、耳の悪い老人がそれほど音に驚かず盥を落ちたところに被せた。暫く動いていたがやがて止まったので開けて見ると水晶のような玉になっており、中で火が燃えていた。その後玉は雷がなるたびに軽くなっていった。
類似事例 |
|
(ライフン) 1982年 滋賀県 正徳6年6月12日夕方、大津に雷が落ちた。その家の中に麝香の臍のような物があって良い香がした。ある人が言うには、それは雷糞と言って薬種として効能があるといい、よくあることだそうだ。雷が落ちたところには、必ず何かがおちているという。
類似事例 |
|