スミヤノカザアナ 2001年 新潟県 日影にある炭屋という家の風穴に頼むと、着物やお膳を用立ててくれた。欲張りが返さなかったから、貸してくれなくなった。
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ヤマウバ 1913年 茨城県 昔、薬師穴という横穴に山姥が住んでいて、膳椀などを貸してくれたという。ある時、1個壊して償わなかった者がいたため、それから貸し出さなくなったという口碑がある。
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オオニュウドウ 1935年 新潟県 洞穴の主は大入道だといわれている。この大入道が膳だけではなく、寝具も貸してくれるという伝説がある。この貸膳伝説で有名であったが、きちんと返却しない悪い人間が居たので、貸さなくなったのだと言う。
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テング 1922年 岩手県 炭焼きをしていた子供が、大檜のところで白髪の老人に連れ去られ、岩屋に住むようになった。食べたことも無いようなおいしいものが出てきたりしたが、両親が祈願をこめた八幡神社のお告げには天狗も逆らえず、子供を返した。
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カナシバリ,ヒトノテ 1994年 京都府 若い頃炭窯に泊り込んで炭焼きをしていた。その晩は何かの気配で目覚めたら、周囲にぶら下げてある筵の間から人の手が出ていた。その瞬間金縛りにあって身動きができなかった。
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(ニンジュツツカイ) 1974年 愛媛県 炭焼きという所の門田の早助は、忍術が使えた。ある晩、夕食中に一晩で金毘羅様へいけるかという話になり、早助は金毘羅さんへ出かけた。11時頃に護摩札を背負って帰ってきた。皆は嘘だろうと言ったが、早助は背中のお札を見せたという。
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カシャンボ,ガシャンボ 1981年 和歌山県 炭焼きに行って小屋で粥を煮ていたら、夜になっていないのに暗くなり、大きな影がさして金縛りにあった。しばらくして動けるようになり、外に出たが何もいなかった。ガシャンボの仕業。
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ヘビアナ 1979年 岐阜県 冠婚葬祭の際、借りたい膳椀を蛇穴の神様にお願いしたら貸してもらえた。
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ヘビ 1936年 岐阜県 山小屋で炭焼をしていた老人の元に毎日変な男が来た。男は煙草の吸殻が怖いと言ったので老人は男の正体が蛇だと気付き、金が怖いと答えておいた。毎日来て煩いのである日煙草の吸殻をかけたところ男は怒って夜、金を老人の上にたくさん投げていった。
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ジイサン 1939年 香川県 山奥で炭を焼いていると、爺さんがやって来て煙草を要求するので与えた。煙草を吸う間、炭焼きがおびえながら炭を竹串でつついていると、竹串が燃えて節が大きな音を上げたので、爺さんは驚いて逃げた。
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テング 1972年 千葉県 山の中に炭焼きに行き、仮小屋で婆さんが一服していたら、カヤ屋根の間から小さい手が出てきて「オコワ」と言った。「そんな小さい手じゃおえないから、大きい手を出せ」と言ったら、びっくりするほど大きな手が出てきた。天狗の仕業。
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ミツメコゾウ 1984年 香川県 炭を焼くときにはネゴヤという小屋をつくって、そこで寝泊まりをする。そのときには必ず入口に手斧をかけておく。三つ目小僧のお化けが来ても、四つ目がいるからと言って退散するのだと言う。
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ヤマンバ 1966年 山形県 昔、ある鯖売りがいて、度々山姥に売り物の鯖をただ食いされていた。鯖売りは仕返しをしようと山姥の家に忍び込んで天井に隠れ、炉の神様の振りをして、山姥の餅や酒を取り上げた。そして、山姥に木の穴に入って寝るように命じた。山姥が寝入ると、木の穴に大きな石を置き、きりで穴を開け、その穴から湯を注いで山姥を煮殺した。
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ヘビアナ 1979年 岐阜県 冠婚葬祭の際、借りたい膳椀を蛇穴にお願いすると貸してもらえた。あるとき、返さなかった人がいて、以来何も貸してくれなくなったという。
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リュウグ,リュウグサラ 2003年 山梨県 本堂の下藪の中にウバアナとよばれる、竜宮とつながっていると考えられた洞穴があり、昔村人の欲しい食器・品物を貸してくれたという。
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テントウサマ,コバン 1934年 北海道 貧しい夫婦が、こぼれ炭を甕にいっぱい溜めて年送りをした。夜中に大きな眼を光らしているものがいたので、鎌鉈でたたくと、大甕いっぱいの炭の粉が天道様の像を彫り付けた小判になって光っていた。神託では、貧しく善良な夫婦に天道様が授けたのだということだった。
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ユウレイ 1941年 愛媛県 化物屋敷に泊った乞食がその家の幽霊に出遭い、幽霊は泊ってくれたお礼に屋敷の庭に銅と銀と金が埋めてあることを乞食に教えてあげた。
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バケモノ,バンドリ 1977年 青森県 沼の沢の奥の石穴という穴には化け物がいて、女の子の姿になって炭焼き小屋や山小屋に来る。小屋に入ると寝ていた人は金縛りにあう。ある老人が1人だけ金縛りに会わず、「何処から来た。悪いことをするな。送ってやろう」というと、バンドリになって外へ出て飛んでいってしまった。
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テングノオヤシキ 1972年 岐阜県 ある人が、炭焼きのために山に入った。木の葉で固まっているような球があったので、棒でつついてみた。すると急に辺りが暗くなり、雷雨になってその日は帰れなかった。翌日に家に帰ったが、病気になってしまった。祈祷してもらったところ、天狗のお屋敷をつついたと言われたので、呪文で治してもらったという。
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キツネ,タタリ 1988年 茨城県 炭焼き小屋にご馳走をえおいておいたら狐に食べられたので、狐を殺した。するとその人の親が病気になってしまった。調べると祟りだと言われ、塩や線香でお祓いをした。
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