ガラッパ 1984年 鹿児島県 谷川沿いの小屋で夜、風呂の残り火に幾匹かのガラッパが寄り合い、お湯にかかって騒いでいた。
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タヌキ 1998年 京都府 ある秋の夜、炭焼きのかまどから白い煙がもくもくと上がっていたので、口からのぞこうとすると、上から頭を押さえつけられた。狸がついたということで、腰のキセルを抜いて煙草を詰め、残り火で火をつけて吸ったら狸は退いたという。
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オニババ 1983年 岡山県 普通、臼は右に回すものだが、これを左に回すと鬼婆が出ると言われている。
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キツネ 1938年 青森県 絶対に狐にだまされないぞと言っていた3人の若者が狐のいるところへ行ったが、やはりだまされた。
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キツネ 1963年 宮城県 狐にだまされたときは「だまされたな」と思うとよい。そう思わないと、どこまでもだまされつづける。
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キツネ 1984年 大阪府 狐にだまされていたら夜中にも相手の顔がはっきり見える。
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キツネ(ゾクシン) 1949年 兵庫県 着物のしつけ糸を取っていないと、狐にだまされる。白いれんげを持っていたら狐にだまされない。夜、油揚げを煮ると狐にだまされる。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 年中行事に関する俗信。冬至にカボチャを食べると、金に困らないという。トンドで書き初めを燃やし、高く上ると字が上手になるといわれている。残り火で正月の餅を焼いて食べると、病気をしないといわれている。彼岸の中日には雨は降らないといわれているが、もし降ったらその雨だれをとっておく。これを子供の病気に飲ませると治るといわれている。
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キツネ 1938年 青森県 狐にだまされまいとした者がいたが、結局はだまされて、馬の糞を食わされた。
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ヤマノカミノタ 1969年 福島県 肥料や馬を入れてはならないといわれている田がある。その田は山ノ神の田といっている。
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キツネ 1984年 大阪府 お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
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モチ 2000年 愛媛県 地域の子供達が中心になり、不用になった正月のしめ飾りで家状のものを作る。正月15日の小正月の朝にそれを燃やし、残り火で焼いた餅を食べると、夏に病気にかからない。これらはトウド・トンド・トウドウサン・シンメイサンなどと呼ばれる。
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キツネ 1939年 岩手県 寝ていた狐を大声で驚かした。仕返しに備えてだまされないように気をつけていたが、やはりだまされ、水沢が火事になったように思い込まされた。
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キツネ 1982年 東京都 頭のいい人が逆に狐をだました。狐にだまされたふりをして踊っていると狐が後ろについてきたので、持っていたカゴをかぶせてしまった。
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キツネ 1991年 静岡県 きれいな女性に接待されて入れられた風呂はノツボだった、というような、狐に化かされる話は遠江にたくさんある。
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タヌキ,ヒ 1977年 和歌山県 夜に田んぼにうなぎを捕りに行くと、田の中に火がいくつも踊って見えた。が、近づくと火は消えてしまい、田の水も全く動いていない。狸に騙されたのだろうという。
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キツネ,カネコ,カワウソ 1938年 青森県 狐が川猫(カワウソ)をだますと、仕返しに川猫が狐をだまして狐の尻尾を氷から抜けなくした。狐は人間に見つかって殺された。
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エビスサン 1988年 岩手県 12月5日はエビスの年取りである。エビスさんは子供がたくさんいて食べさせられないので、この日はたくさんの粥を炊き、家じゅうで萩の箸で食べた。赤飯を食べる家もある。
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タヌキ 1985年 和歌山県 狸もよく人をだます。昼寝などをしていると「ホイホイ、飯だぞ」とまるで人が言うようなことを言ってだますという。今でもこういうことはあるという。
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キツネ 1983年 千葉県 狐にだまされて右往左往していて朝になった。
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ムジナ 1933年 長野県 夜になると、狢が何でもないところで火をどんどん焚いては手拭で頬かむりをして、手をくるくる回していた。
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