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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムジナ
1961年 新潟県
狢退治を依頼した会津藩への訴状が現存している。火事の幻覚を見せるなどをして、狢は退治するものを妨害することもあった。

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オンネン
1974年 群馬県
上野の国吾妻の郡、猿が京で、老媼の衣服に火がつくが衣服は燃えず、けがは腕に五分ほどのあとがあるだけで、老媼が厠へ行くと火の気がないのに出火して厠のみが消失したり、火が燃え移って27軒の家が延焼したりした。老媼が若いころ、その密夫と間違えて姑を殺したため処刑された婿の怨念のためであった。
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ヒ,タコ
1929年 長崎県
ある寡婦が磯漁りに行ったところ、蛸の足が石の上に出ていた。彼女は喜んでこれを切って持って帰り、夜の慰みに使った。このようなことを7度繰り返し、8度目に最後の足を切ろうとしたところ海に引きずりこまれて死んでしまった。それ以来山から原城の沖へ毎晩火が飛んでいくようになった。
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ムジナ
1936年 新潟県
狢の穴を掘るとその晩に畑が荒らされたため、以来穴には触らないようにした。ある時、狢が亭主に化けて町で食べ放題をした。この狢は会津戦争の時、銃声を聞いて逃げていった。
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キジョ
1975年 愛知県
三河国保飯郡舞木村で享保のはじめ、ある人の女房で二十五歳になる女が狂人のようになり、火葬している最中の死体の肉を食うなどした。村人に咎められたので山中へ逃げた。お役所に訴え出たらそのことに関する触書が出された。
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ムジナ
1939年 岐阜県
狢は山に火を点けたり僧侶や娘に化ける。ある人が田の草を取っていると兄弟が馬子となって馬を引いてきたので待っていると、しばらくしてその人は消えたという。また祭りのときに露店を開き、菓子を売っている人が全部を売り尽くし喜んで最後に財布を開けてみると銭はなく木の葉だったという。それらは全て狢の仕業という。
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ピーフキドリ
1931年 沖縄県
昔、災厄を払い病気を治す霊的な力を持った物識がいた。お上は世を惑わすものとして物識を牢に入れた。物識は獄死した後に火吹鳥になって村を火の海にして焼いた。
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オンリョウ
1980年 青森県
猿松という男が人妻に通い、訴えられて火あぶりにされた。その怨霊が病気や狂気などの祟りになって何年も続けて出た。
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カサイ
1974年 京都府
水尾村から愛宕領に堺杭を打っているのを愛宕の僧がみつけ注意したが承知しなかった。訴訟を起こそうと相談していると、杭を打った張本人の家から出火し同意した人々の家のみに類焼した。
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カイイバライ
1981年
禊祓儀礼中で、怪異の際の祓には陰陽道独自の祓としての性格が認められるので怪異祓とよぶ。その実例を『春日社記録』などの資料から列挙する。7例あるが、それらはいずれも動物の怪異の際に陰陽師が祓を行なった例である。9世紀に陰陽道の独修するものとなったと考えられる。
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ヌエイシ
1975年 京都府
かつて御所の上に現れた怪鳥を、源頼政が鳴弦の術で退治した時、その怪鳥が射落とされた場所を鵺池という。そのほとりにある石を鵺石といい、石垣で周りを囲んである。鵺石にさわれば必ず祟りがあるといい、太閤の頃も、この土地を誰かに与えることはなかったという。
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ムジナ
1943年 山梨県
三左衛門という老人が毎日町へ薪炭を売りに行く。その帰り道、狢が男の子に化けて、魚などを食べてしまう。怒った三左衛門は狢を騙して連れ帰り、釜茹でにすると脅して爐のそばで炙ってやった。狢は「澤の火炙り三左衛門」と言って逃げ、その後悪さをしなくなった。
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エイゾンホウイン
1956年 宮城県
栄存法印は高僧として衆人の帰依が篤かったが,笹町家当主新左衛門頼重が嫉んで讒訴を行い,寺領を悪田とすり替え,住民に神域を掠めさせた。遂に江ノ島に流罪された法印は,笹町家一味及び石巻湊町に対し呪詛の修法を勤行したので,湊町にはしばしば大火が起こった。但し法印を庇護してきた高橋某家のみは災いを免れた。3年後の天和元(1681)年二月,法印は「口に鰹節を挟み,湊町を望む地に身を逆さまに埋めよ」という遺言を残して死ぬが,島民がこれを守らなかったところ関係者が病気となり,島に不漁や凶事が重なったため,改めて遺言通りに埋葬し供養を行った。埋葬場所は現 栄存神社。一方,笹町家では法印の呪いによって当主頼重がしばしば栄存の幽鬼に襲われ,自分の肢を斬ったり息子彦三郎安頼や妻女を斬殺したりした上,発狂した。九族も死に絶えた。享保頃(1716~36),法印の赦免を請い,霊を牧山に移して長禅寺に栄存神社として祀った。今でも旧2月6日の命日を御縁日として祭を行う。
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カイビ,タヌキ
1921年 徳島県
明治5・6年頃ある男の家で家中のものが次々と燃える怪異が続いた。消そうとすると次々別のものに燃え移るのだが、消えた後は燻っても焦げてもいない。3~4カ月すると自然にやんだが、男が狸を遣って楽しんでいたので狸を怒らせたのだといわれた。ほどなく一家は衰滅したという。
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マツトムジナ
1989年 新潟県
人を騙す狢を退治に出かけた。進んでいくと葬式ができたと言いに来たので、村に引き返すと、亡くなったといわれた人は元気だった。人間に化けて知らせて来たのは狢だったのだろう。
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スギノタタリ
1977年 新潟県
大杉が火に包まれて燃えた。杉に祟られて大火になったと言い伝えられていたが、杉の木がゆらりと動くという怪事が起こった。伝承には半信半疑であったが、その後杉が再び大火に包まれた。
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ムジナ
1940年 新潟県
谷で狢が化けて人を困らす。報恩講には乞食姿の男が寺に来て仏米を乞うた。その手には黒い針金のような毛があった。狢退治の若者達は、早鐘・ほら貝などの幻聴を聞いた。富山の薬売りなどの人に化けて出ることもあった。唐辛子を狢の穴の前でいぶすと以来、姿が見えなくなった。
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ワニ
1983年 秋田県
ある館の近くに川が流れておりそこに鰐がいた。鰐は館に近付く船を妨害した。ある時この館を攻めた武士があり、鰐は鉄粉を嫌うのを知っていたので予め用意して川に撒いたら鰐は退散した。この話を慶安の頃ある兵法家が知人の家で聞いた。
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ムジナ,ヤマノカミサマノキ
1995年 長野県
昭和28年、狢(むじな)をいぶしたら山の神様の木が焼けて倒れてしまった。
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ムジナ
2001年 新潟県
辻々には狢の出る場所がある。そこには今でも地蔵がある。昔、多田が火事になったが、しばらく経ったらなんでもなかった。狢に火事を見せられたという。
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オオケムシ,オオボウズ
1922年 京都府
嘉永7年に起きた御所の火事の原因。下女が風呂の湯をわかしているとき毛虫を竈にくべると、そのけむりが緋の法衣を着た大きい坊主となって屋根から屋根へとびまわり、そこから火がついた。
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