ライジン 1991年 奈良県 大和南部の雷神社では、内親王が山中で生んだのが雷神であると言われている。
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(キョウガソウニナル) 2004年 瀬雲追善のため中将姫が十巻の経を書写すると,それが十人の貴僧となって地獄に落ちていた瀬雲を極楽に救い上げた。
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テンジン 1974年 沖縄県 琉球国に天人が降り、文字を教えた。ある時、日の悪いときに家を建てた人がいて、天人は占者になぜ悪日であることを告げないのかと怒った。占者は自分に尋ねなかったからと答えたので、天人は文字の書の半分を天に持ち帰ったという。
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カッパ 1987年 長野県 北相木川上流の雪瀬と箱瀬の中間にある「竜が淵」にはかっぱが住んでいて,時々大石の上に頭の皿を乾かして日向ぼっこをしていたという。魚取りに行った人の足を淵に引き込むといわれていた。
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トキワゴゼン 1973年 京都府 常磐御前が子供たちを連れて杖をついて渡ったという瀬を常磐の瀬といい、その竹杖を岸にさしたところ、芽が出て竹やぶとなった。
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キツネ 1936年 京都府 狐瀬は水の流れや量がたえず変化するのでこう呼ばれている。
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ライシン 1933年 三重県 ある時、雷神が誤って農家の井戸に落ちた。農夫は井戸に蓋をして天に帰さなかった。雷神は自分は桑が嫌いだから桑原と唱えれば落ちないと約束して、天に帰してもらった。
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タキゾウゴンゲン,ジュウイチメンカンノン 1930年 岐阜県 昔、貧しい行者が山ごもりの後、下山の途中で最初に会い、妻にした女は瀧蔵権現の化身であった。形見に留めておいた金色の片手は新長谷寺の十一面観音に用いられた。この左手は永く女の手にように暖かく、柔らかであったという。
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スイミャク 1983年 福井県 若狭国の鵜の瀬にある遠敷大明神の社には川があり、この水は京都知恩院の八幡宮前の神地の石に下からよどみ出るという。2月のお水取りの際には水が涸れるといい、若狭と大和に通じる水脈のせいだという。
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チチモライジゾウ(ゾクシン) 1972年 岐阜県 下長瀬には乳もらい地蔵があり、そこにお水を供えると母乳が出るようになるという。
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カブキリ 1980年 秋田県 小田瀬集落の金持ちの家が左前になってきたとき、汚いワラシが出て行くのを近所の人が見た。「どこから来たか、どこへ行くのか」と訊くと「小田瀬の何某のところから来た、阿仁合の薬屋さいく」と答えた。その行くといわれた家はそれから栄えたという。
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ヒノタマ 1938年 鳥取県 畑ヶ瀬から崩御山麓にまつってある行者さんのところへ、火の玉が通るという。古老の中には見たというものもいる。
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キツネ 1980年 秋田県 ある男が大阿瀬のお稲荷さんの前で若い女に出会い、下の市日に連れ立って行った。その女は狐だった。
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ユメ 1988年 岩手県 瀬月内の木下末治氏は、夜に親戚の家に死ぬ人が来る夢を見たことがある。
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ロクブノモッテイタアワ 1989年 鹿児島県 藩政のころ、上村の番所を通ろうとした六部とその娘が通過を許されずにダグリの先の岩から入水自殺したので、今このあたりの瀬を六部瀬というが、この六部の持っていた粟が普段は草も生えぬダグリのあたりで芽を出し、人々は驚いた。90歳くらいの人はだいたい、その粟を見たという。今はもう生えない。下村の人たちが建てた六部の墓が、昔の墓所だった所に今も建っている。台風の時に墓のあたりの土から巡礼の持つ鈴が出てきたという。六部うらみの歌という辞世の歌もある。
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ヒッキリナシニオチテクルイシ 1947年 山梨県 川で瀬干しという方法で魚をとっていると石が飛んでくる。石はだんだん大きくなり、ひっきりなしに落ちてくるようになり逃げて帰った。翌朝見ると跡形もなく、魚もいなかった。天狗様のいたずらという。
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ヨナキイシ 1970年 滋賀県 天人が余呉湖で水浴びをしていたとき、桐畑太夫が衣を隠して、天人を嫁にした。2人の子ができたが、天人は子守娘の唄から衣の場所を知り、天に帰ってしまった。子守は子を石の上に放って帰った。赤子が泣いたらその声が読経の声であったので、菅山寺の住職はその子を連れ帰って育てた。それが後の天神様。この石はその後も夜毎に泣いたので夜泣き石といわれ、耕地整理で動かそうとしたら祟りがあった。
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クラノカミ,ハクジャ 1941年 岐阜県 土蔵の中または付近に白蛇がいて、それが蔵の神、或いは蔵の主と呼ばれている。ある家の若主人が蔵に入ったら、大きな蛇がいて、それを殺そうとしたが失敗した。数日後、蛇が水を飲みに蔵を出たところを見て殺したが、次第にその家の身代が悪くなったという。
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アマゴイ 1935年 熊本県 阿蘇郡で、水神として最も信仰されているのは、數鹿流瀧である。各地方から祈りに来るが、太鼓などを鳴らし、異様な格好をして、各々竹筒(タカンボ)で瀧の水を汲んで帰る。すると、2、3日中に必ず雨が降るという。瀧のある長陽村では白い布で龍を作って舞い、雨乞いとする。
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ヒノタマ 1983年 岩手県 雷神社から火の玉が飛んで、ある家を焼いたという。
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リュウ 1923年 京都府 尾越の一の瀧二の瀧には龍が住んでいる。龍がいる方の瀧は水がにごって底が見えなくなるという。穢物や瀬戸物の破片を投げ入れると雨降り続きとなる。
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