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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カイビ
1934年 京都府
神社の燈明に火を入れる事が仕事の老婆がいたが、強欲な別の老婆によって謀殺された。ところが、その悪業が明らかとなり、老婆は処刑された。その後、神社の燈明に火を灯して回る怪火がしばしば目撃され、じょうが火の伝説として巷間に噂された。

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タヌキ
1973年 岩手県
昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
類似事例

オンリョウ
1974年
ある人の召使の女が、用意した飯椀の中に針が混入していたことを見咎められ、殺された。またその母も主家を呪っていると殺された。2人の怨霊は寺を建立して弔っても消えず、主家一族を取り殺した。
類似事例

ボウレイ,ヒノタマ
1966年 愛知県
美しい女がいて、殿様が見惚れて連れて行くと言った。その義兄が弓矢で射られて死に、女は殿様の側女となったが、兄を思慕するあまり狂死した。その後、雨の夜毎に火の玉がさまよう亡霊となって人の目に触れた。
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イネンビ
1929年 沖縄県
遺念火は、たいていが定まった土地と結びついていてあまり自由に飛んでいくことはない。安和に夫婦がいて、ある日いつも帰りが遅い妻を疑ってしまった夫は彼女の帰り道の途中で待ち伏せして、強姦しようと妻を追ってきた。抵抗する妻が襲ってきた男は夫であることに気づかずにやがて男の咽喉に簪を突き刺した。その後、妻が家に帰って夫がいないと見たら、先ほど刺し殺した男は夫だと思い、確認しに戻ったらやはりそうであった。悲しみに狂った妻は自害し、二人の遺念が一個の妖火と化して毎晩出てくるようになった。同地域の東江、本部村浦崎、羽地村稲嶺等にも同様の話がある。
類似事例

イチジャマ(イキリョウ),オンナ
1996年 沖縄県
一六八七年八重山では、ある女が放火し、別の女に頼んで生霊を用いて殺害をした容疑で、引き回しの上死罪となった。生霊を用いた女も同様に死罪となった。
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カエン,カミ
1980年
ある家の下女が、夜に髪の毛を櫛でといていると、とく度に髪の中から火焔が落ちてきた。驚いて取ろうとすれば消えてしまう。それは蛍が多く集まって飛び散るかのようであった。この下女は主人に言うと、物の怪として追放されてしまったが、ある裕福な人の妻となり子孫は栄えたという。
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ヨメノボウレイ,ボウビ
1941年 兵庫県
仲の良い若夫婦を姑が妬み、嫁を池に突き落として殺した。その後、嫁の霊魂によって姑も悩み死んだ。嫁の死んだ池では、度々亡火が目撃されるという。
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ヒノタマ
1989年 茨城県
貰風呂に行った女が風呂の蓋を取ると、中は火の玉で一杯だった。棒で蹴散らすと、火の玉は散らばって一面火の海になった。女は自分の家に逃げ込んだ。噂では、瞽女を泊め、殺して金を奪い、死体を屋敷に埋めるようなことをしたので、凶事続きで家が潰れたと言う。
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キツネ
1915年 愛知県
隣村の某が師走の頃に町へ出て正月用の絹糸を多く買い入れ、夕方田んぼの中を通った所、後ろから子供を背負った女に焚火をしようと声をかけられた。同意して田畔に腰を掛けると、女は杉の葉を抱えてきてマッチで火をつけた。眠気を催してその場で寝てしまい、目が覚めると絹糸が灰になっていた。狐の仕業であるという。
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ヤマンバ
1999年 長野県
村の衆が山姥に毒の酒と炭のオキを包んだ団子を持たせた。山姥は喜んで帰っていった。その夜、空を真っ赤にして燃える山火事があり、村の人は驚いた。それ以来、山姥は姿を現さなくなった。
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タヌキ
1960年 神奈川県
ある寒い冬の夜、一人暮らしの老婆の家に年を取った狸が来て囲炉裏にあたった。次の日も来たので老婆が狸に火を投げつけると驚いて逃げたが、坂の途中で死んだ。その坂を火の坂という。後に水車業を営む人が陽原から久所に通ずる坂の下に穴を掘って祀った。
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マ,アクレイ
1975年 愛知県
享保年間、西三河山中村で死んだ子供を火葬にしたところ、伯母がその亡骸を火から取り出し喰らった。その話を聞いた村の者が数十人で墓所へ行ったところ、伯母はすさまじい顔つきとなり、人を飛び越え行方不明となった。この伯母は普段から凶悪の者だったので、魔が入れ替わったのだろうという。道心者がこの悪霊を弔った。
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ヤマンバ
1981年 高知県
毎年みすぼらしい格好をして物乞いをする老婆がいた。ある年、宿泊を断り後ろから打ち殺すと、それから後に祟り出して、家は悪いことばかり続いた。太夫に見てもらうと、神楽を止めていることと先祖の祟りといわれて、再開した。
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ボウカ,ニコンボウカ
1975年 大阪府
摂津国高槻庄二階堂村で、三月から六,七月までの間、大きさ一尺ほどで近くで見れば人の顔のような火が現われ、人家の棟や木の枝などにとどまる。何もしないので人は恐れない。昔女と密通してその夫に殺された山伏の恨みが火となり夫を取り殺した。
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フジョウノバツ,マサユメ
1937年 秋田県
保呂羽山権現の元宮の別当の家で火事があり、参詣者でこの家に泊まっていた多くの人が焼死した。これは別当家の老婆が死んだのを秘していた不浄の罰だという。その夜、別当家より他家へ嫁いだ嫁が火事の夢を見ていたという。
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オスギオタマノヒ
1957年 長野県
遊芸人のお杉お玉が妻にするとだまされて連れて来られた。その男には妻子がいたので、2人は殺されてしまい、怨霊となってお杉お玉の火となっている。2つ一緒に、夏の宵のうちに見られる。狐火も見られる。
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カマドガミ
1965年 岩手県
ある草深い田舎に体の弱い嫁がおり、力仕事ができないのでカマドの火たきをしていたが、ある日自分の着物にカマドの火がついたことに気づかずそのまま焼け死んでしまった。家族はひどく悲しみイロリの側に面を刻んで神として嫁を祀った。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
女が機を廻していたら、ケンムンが天から降りてきた。女は恐れをなして逃げた。翌日、ケンムンがまたやってきた。女はすでに逃げていた。歌を歌っていたら、女の夫帰ってきて船を浜に揚げようとしていたのでケンムンは邪魔をした。ケンムンは夫と一緒に家に戻った。妻は夫を誘い、家を捨てて遠くへ逃げた。ケンムンはその家を焼いて天に昇ったという。
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スギノタタリ
1977年 新潟県
大杉が火に包まれて燃えた。杉に祟られて大火になったと言い伝えられていたが、杉の木がゆらりと動くという怪事が起こった。伝承には半信半疑であったが、その後杉が再び大火に包まれた。
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ババヒ,コウセイ
1975年 大阪府
河内国平岡で、雨夜に一尺ほどの火の玉が飛ぶ。平岡社の神灯の油を盗んでいた老婆が死後、燐火になったと伝えられている。ある人の前に飛んできて落ちたことがあった。鶏のような鳥であったが離れてみると丸い火であった。
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