テング 1942年 新潟県 大松が掛った拝殿を修理していたが、傷を付けずに行うのは難しかった。8日目に突然大松が拝殿のほうに落ちそうになったが、壊れる瞬間逆のほうに向いたので、拝殿は無事であった。おそらく天狗様が拝殿を守ってくれたのだろう。
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ウブスナサマ 1939年 千葉県 乞食が一人、産土様の拝殿の中で死んだ。すると、天変地異もないのに、今まで何事もなかった拝殿が一夜のうちに潰れてしまった。今の拝殿はその後建てられたものだという。
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ヒノタマ,タロウヤマノヒトツビ 1987年 長野県 太郎山の中腹に天気の変わり目などの夜には,必ずヒノタマがでた。これを太郎山のヒトツビという。
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タロウヤマノテング,テングサン 1964年 長野県 太郎山神社造営の際に、その用材を載せることを拒んだ船頭に天狗さんの罰があり、太郎山に参拝のために登ったところ、落ちてきた石にあたって死んだ。
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タロウヤマノテング 1964年 長野県 太郎山神社で拝まなかった瓦屋さんが、中毒をおこして苦しんだ。お参りをしたらよくなった。これからはお宮の屋根を毎年掃除しにきますといって、1、2年実行したが若くして死んだ。
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(ゾクシン) 1971年 山梨県 神社の境内の木は、拝殿を建て直すようなとき以外は切らない。また珍しい形の木は切るのをあとまわしにする。
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タロウヤマノテング,テングサマ 1964年 長野県 太郎山神社の社殿造営の際、作業が難儀することなく無事に済んだのは天狗様のおかげ。
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タヌキ 1981年 長野県 泊り込みで炭焼きをしていると、夜中に木を切る音、木が倒れる音がする。出て見ても何もない。小豆を洗うようなザラザラという音もする。タヌキの仕業。
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タロウヤマノテング 1964年 長野県 太郎山神社のお祭りのお賽銭を持っていった人が、家に帰ってみると家の米が空っぽになっており、おっかなくなって返しにきた。
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メイドウ 1977年 岐阜県 ある年の8月26日に岐阜の稲葉山で大いに鳴動した。すると稲葉の神社の拝殿屋根から火が出たという。
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ミサキ 1981年 広島県 みさきとは御さけびのことで、山上や浦辺では、黄昏から人声または人を呼ぶ声がする。
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オト,テングノキダオシ 1937年 福島県 夜中に斧の音が聞え、バリバリと大木の倒れる音がする。天狗の木倒しと呼ばれている。
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カワテンゴー,ヒノタマ 1957年 神奈川県 ある晩ヤナ番をしていると火の玉が波に揺られて川下に流れた。これはカワランゴーのいたずらで、獲った鮎はすべて食べられるという。
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オノウ,ミタケサン 1985年 山梨県 氏神さんである御嶽さんの拝殿の前へ神様がいっぱいでてきて笛を吹いたり踊ったりするのを見た人がいる。
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ユウレイ 1979年 岐阜県 子どもを残して死んだ母親が、夜中幽霊になって出て仏壇にお参りする音が聞えた。音がするから開けてみても誰もいなかった。
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カデモーサ 1976年 鹿児島県 大木を倒すような音がしたり、牛に木を引かすような音がしたりする大風をカデモーサという。石を投げたり、石が落ちる音がしたりもする。谷に神が通るので、そんな時は谷間ではなく峯になったところを行くと良い。
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タタミタタキ 1938年 高知県 夜中に畳を叩くような音を立てる怪物であるといわれ、土佐では狸の仕業であるとされている。
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ムジナ 1933年 長野県 夜中に山から木を曳き降ろすような音がした。行ってみると誰もいなかった。狢の話。
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シキャダ 1969年 鹿児島県 人が死ぬ前には、シキャタが現れる。これは例えば怪我で人が死ぬ場合、その人が怪我をした場所で夜中に叫んだり喚いたりする声が聞こえる。病気の場合は家の墓地で墓穴を掘る音が聞こえたり、夜中に葬列の音がしたりすることを指す。
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サンマイタロウ 2000年 石川県 サンマイタロウが夜中にバーンバーンと杭を打つような音で叩くと、三,四日して必ず誰かが死ぬ。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 栃木県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。
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