(ゾクシン) 1938年 宮城県 サンビとシニビをヒガワルイといい、どちらにも21日間の忌みがある。この間は同火のものを食べない。サンビはシニビより重いとされ、高い場所へ上る人は特に忌むという。ヒガワルイ家では松飾りをしない。その家へ出入りした人も正月飾りをしないので、その間は義理があっても出入りしないようにする。出入りすると、ヒがわるいことが三年続くといわれている。
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シニッピ,サンビ 1964年 福島県 しにっぴは死火、さんびは産火のこと。狩りでは産火より死火を忌んだ。家族に不幸や出産があれば、「火を食う」といって狩りに出ない。そのような家で飲食したり、立ち寄ることも忌んだ。
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オニ 1971年 岐阜県 落合と言うところに、畳10枚はある大岩があり、穴が開いている。鬼が出入りする岩だという。
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インカ,ヨウカ 1975年 太陽心火、星精の飛火、君火などの陽火および水中火、石油火、相火などの陰火について。また狐、鼬、蛍などの火は火に似ているが火ではない。
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マ 1982年 鹿児島県 出産の時期が夏であっても、ジューの火を消してはいけないと信じられていた。火があれば魔が近寄らないと伝えられているからで、暑い日でも1週間は火を消さない習慣だった。
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テング 1972年 石川県 昭和33年のこと、家の者がよく病気になるので占ってもらったら、天狗の松を切った祟りだった。根株が家の入り口にあり、出入りする度に踏むからだった。そこで小祠を建てて天狗を祀った。
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キツネビ 1989年 長野県 夜中、田んぼの中で火が燃えたり丘の向こうの山の辺りで火がついたりして明るくなることがある。きつね火だという。
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キジムナー 1969年 沖縄県 キジムナーは火を奪うことがある。夜道で提灯から火を取ったり、人家の火を取ったりした。
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ムジナ 1983年 新潟県 佐藤家には狢が棲みついていた。親子で決まった口から出入りして鳥などを獲っていたが、家の家畜には手出ししなかった。
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ヒ,テング,クモ 1936年 石川県 沖で見る火が赤いときは天狗の火、青い時は蜘蛛の火で小さい。
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(ゾクシン) 1942年 長崎県 死者があっても忌まないが、親疎によって、1日から1週間程度、遠慮して船から下りる。
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キツネビ 1990年 山形県 きつね火は向いの遠くの方で火が2つになったり3つになったりすることである。
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(ゾクシン) 1942年 宮城県 喪の忌みをシニビ(死火)といい、サンヒ(産忌・産火)のときと同様に、7日間、乗船を遠慮する。
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キツネビ 1994年 鳥取県 昔、きつね火が出たことがある。
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キツネ 1995年 群馬県 病人が寝るときは狐が出入りするように、布団をあけておく。狐によって死んだ人の横っ腹には穴があいていて、布団のしたは毛だらけになっている。
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(ゾクシン) 1974年 栃木県 出産に関する俗信一束
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オツカイシメ,キツネ 1983年 岡山県 矢掛町江良の木野山神社の社祠の背後に丸い穴があけてあるのだが、そこにはオツカイシメの狐が出入りしているのだという。
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タヌキビ,ムジナ 1941年 徳島県 何年か前に、葬式の真似をして火を灯したタヌキが取られた。他にも、焼畑の火を真似たり、木を切る音をさせたりするという。ムジナも同様なことをするが、毛色が異なる。
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テング 1972年 石川県 子供が火遊びをしていると、天狗が見つけて、その火で家を火事にするという。天狗の付け火は消すことが出来ない。火が風下ではなく思いもよらない方向に飛び火することを天狗の火鳥が歩くという。
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タヌキ,ヒ 1975年 愛知県 夜、ある人が手ぬぐいをした嫁が火を焚いている様子を見た。火がぼーっと見えるので、翌朝そこへ行ってみたが火の気はない。狸が火を点すのだという。
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イミ,チブク 2003年 山梨県 出産の一週間後、祭りの吹流しを倒す作業を行なった男が、足に怪我をして、その故にやがて死んだといわれる。
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