グヒン,アキバシンカ 1975年 静岡県 遠江国秋葉山から夜、玉のような火が空を飛び沖の方へ行くことがある。その地の人はこれを狗賓が漁に出たという。これがあると二,三日は不漁になる。
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ヤマノカミ 1984年 山梨県 正月21日は山の神の日で、この日は山の神の矢射りの日で、山の神が矢を射るので山に行かない。
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クマノゴンゲンノゾウ 1979年 岩手県 光興寺には熊野権現が祀られていた。ある時京から来た修行僧がこの堂を一夜の宿とした。僧が火を焚くと、その火は堂に燃え移ってしまった。その時熊野権現の像は遥か離れた畑中まで飛び移り、いたやの大木に引っ掛かっていたという。この熊野権現の像は今日柳玄寺にあるが、柳玄寺が出す八咫烏の護符は罪を犯した者が飲むと顔が腫れだすという。
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ミサキ,ジゾウゴンゲン 1983年 岡山県 西美作では、五十年忌を終えた亡霊はミサキになるとも、地蔵権現の位につくとも言われる。
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クマノダイゴンゲン 1936年 岩手県 建久9年、ある童児がほうそうを病み、熊野大権現に祈願すると治った。それから毎年、門松を奉納するようになった。
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リュウ 1970年 奈良県 池の竜を武士の姿になった春日明神が射落した。その竜を祀ったのが竜象寺だという。
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ヒカリモノ 1978年 東京都 享保12年3月1日夜5つ半刻、光り物が東から西へ雷のような音をともなって飛んだ。
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ヒトダマ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 人だまに関する俗信。死ぬ前には人だまが飛ぶ。人魂が川や山のムネを越したら三年生きるが、越さなかったらその年のうちに死ぬ。
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ヌエ 1975年 京都府 康治3年4月25日寅の刻、同年6月18日丑の刻、同月24日に鵼が鳴いたとある。
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(ヤマノカミノタタリ) 1984年 新潟県 旧2月9日は山の神の日でこの日、三吉という人が早朝に山へ行って、名前を呼ぶ声がしたので振り向くと突然矢が飛んできて目を射られたという。
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ダイジャ 1971年 滋賀県 大字熊野に伝わる弓取式では、狩衣をまとった若者が、熊野神社の境内より神社前にある「おろち塚」に作られた的に向かって矢を放つ。これは昔、村を悩ました大蛇の怨霊を退治するための矢だという。
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リュウトウ,サントウ 1989年 石川県 一本木諏訪神社では、火の玉をした龍燈が十二月晦日の夜に海中の大石のほとりから出現して、神社へ飛び移り、また飛び戻る。突端の岬を龍燈崎とよぶ。
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ウシコクウゾウ 1943年 新潟県 二男が丑年生まれの時は、その子はウシコクウゾウ(丑虚空蔵)と呼ばれ、長男を押しのけて家を相続するという。これは丑年生まれの守本尊は虚空蔵菩薩であると言われているからである。
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〔イワジ〕,〔イワサブロウ〕,〔サカサダケ,サカサタケ,サカダケ〕 1956年 宮城県 山賊の磐二磐三郎兄弟は二口の矢投坂で慈覚大師の弟子になり、下流の鬼を射殺す。二口から飛んできた矢は鬼を貫き、地面に突き立つと根を生じた。二口街道の西側畑の中に塚があり、今でも逆竹がある。矢の通った畑の一部では作物が育たないという。
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リュウ 1988年 奈良県 池に竜が住み村人を食ったので退治することになった。池の堤でかがり火を燃やして騒いだが、竜は現れない。そこに通りかかった武士が池に矢を射込んだ。竜は武士をつかんで天高く昇って行った。やがて雷光がして真赤な雨が降り、竜の体がズタズタに裂かれて落ちてきた。村人は竜の屍骸を埋めて竜象寺を作った。武士はとうとう現れなかった。春日明神の化身であったと言う。
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ヤマノカミ 1984年 山梨県 橋立ではエベス講の日にドーシンを倒す。これは1月21日が山の神の矢射り日なのでその前に倒しておかないと矢を射られるからだという。
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〔カリュウコツ〕 1975年 東京都 丑3刻、新吉原5丁町より火事が起き、廓中残らず焼けた。焼けた灰の中から、怪しい骨が出た。火竜の骨だという。
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キツネ,タヌキ 1981年 和歌山県 キツネに憑かれてあちこちうつく人が出たら、オガミサンに拝んでもらうか、熊野のタヌキサマを拝みに行った。
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ヒノタマ 1968年 岡山県 人が死ぬ直前火の玉が屋根棟から西の方へふわふわ飛んでいくのを見たと言う人も多い。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 2月9日の山の神祭りには、山の神が矢を射る日だから山へ行くなという。
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シワスノミサヤギ 1941年 島根県 師走の#ミサヤギ#といって、十二月に川から水を背負って帰る時は普段の半分しか背負わないようにする。十二月に転ぶと早逝してしまうからだという。
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