(ヤマブシノレイゲン),カミノケシン 1947年 愛知県 ある家では守り神と童の加護で永久に栄えるという言い伝えがある。没落していた時代のある日、怪しい山伏が食料を求めたとき、最後の食料を与えるとそれから隆盛に向かった。山伏は神の化身で、再興のために何か知恵を授けたのだろうと言われた。
類似事例 |
|
ヤマンバ 1982年 新潟県 明治時代のこと。5人の猟師が山へ出かけた。10日分の食料を持ってでたが、10日たってももどらず、20日もたってから、清水の衆が20人で山へ探しに行くと、5人の猟師は死んでいた。いずれもその尻に食いきったような穴が開いていて、山ンバが食いちらかしたのだといわれていた。持って出た食料はまだ何日分か残っていたという。
類似事例 |
|
ヨナキイシ,オヤコヅレノタビビト 1984年 長野県 食べ物を求めた父子に、村人は食料を与えることができなかった。父子は疲れて途中の石の近くで倒れ、飢えで凍え死んでしまった。以来、石が夜になると泣くという。
類似事例 |
|
イヌガミ,イマガミ 1936年 長崎県 イマ神念じというものがある。某神官の話によると、犬を土中に首まで埋め、その前に食料をおき、1週間マブラセテ首を切る。するとその頭は食料に飛びついて食いつく。その霊を祀って念じ神とするという。イマ神念じが一時渡良浦にいたという話である。
類似事例 |
|
ミノタケタカクカオイロオソロシキヤマブシ 1975年 高知県 土佐国赤岡のある大商人の家で数代前から、吉事凶事がある前に竈の後から身の丈高く顔色恐ろしい山伏が現れる事が続いた。ある時その家の老母が病気になり正気を失い入水して以来その山伏は現れなくなった。
類似事例 |
|
オオニュウドウ 1955年 静岡県 大入道を一番上まで見てしまうと、気を失う。
類似事例 |
|
コウザン 1976年 岐阜県 恵那山は国中第一の高山である。この山の祭りでは郡中の村々から馬を引いて登るが、その日には必ず大風雨になる。これは大勢が登り二便し山を汚すので、神が汚く思われて洗い清めているのだという。しかし、神ではなく、多勢の人間が山に入り騒ぐために起こる自然現象だという人もいる。
類似事例 |
|
オサン 1980年 和歌山 三十七歳の時に七人目の子を産むと親が死ぬ。
類似事例 |
|
カミサマ 1985年 福島県 12月8日には山から神様がやって来るという。だからこの日は山に入ってはいけない。もし山に入ると雷にあうという。
類似事例 |
|
オオカミ 1939年 香川県 狼は山で迷っている人を里に送り出してくれる。
類似事例 |
|
ダリ 1981年 和歌山県 空腹で山中を通るとダリに憑かれて動けなくなる。山伏に拝んでもらうとよい。
類似事例 |
|
ヤマンバ 1942年 高知県 ある家に山姨が来て、食料を置いていったり、掃除をしたりしていたが、家人が見つけて驚きの声をあげたので、山姨は逃げていった。それからその家は家運が衰えた。この山姨は隣村の一宮村の家から飛来したものと伝えられている。
類似事例 |
|
クハズニョウボウ 1931年 岩手県 昔、男が物を食べない女を女房にした。里へ節句礼に行くとき、女は大量の食料と男を担いで山奥へ入っていた。怖くなって逃げ出すと鬼の騒ぐ声が聞えた。菖蒲と蓬の茂みに隠れて助かった。別伝では、女は山姥であったという話になっている。
類似事例 |
|
タリ 1940年 岐阜県 空腹のとき、タリに憑かれる。疲れると弱ってより空腹になる。足も動かなくなる。山道でも村中でも憑かれるが、とりあえず空腹を満たせば逃れることができる。
類似事例 |
|
ヒモジイサマ 1927年 山口県 源明峠に石碑があり、ヒモジイサマと呼ばれている。昔、飢餓のためにたおれた旅人の墓であるといわれている。今でもここで空腹だと足腰の自由を失うと言われる。
類似事例 |
|
カミエ,ヒダルガミ 1963年 宮城県 三本道に来たときは咳払いするものである。しないとカミエにあう。あるいはヒダル神にあう。あうとだんだん体が重くなってくる。
類似事例 |
|
ヤマブシ ウラミ 1974年 岐阜県 関ヶ原合戦の陣で、武士が山伏の右足を切り落とし食料を奪った。山伏は7代先まで恨みをなすと言って死んだ。その後この武士は右足が動かなくなり、家督をゆずると治った。以来この家では家督を継承すると足に障害が現われ、ゆずると治るようになった。
類似事例 |
|
エガカレタウマ 1976年 巨勢金岡が描いた馬が夜な夜な出て萩の戸の萩を喰らったという話は人口に膾炙している。
類似事例 |
|
イトダヤマノカミノタタリ 1979年 長野県 昔、此田で子守と赤子が山へ行って行方不明になった。それ以降、この山に関係するものに祟りが及び、山の持ち主は必ず死ぬかけがをしたり、山の木を伐った人は災難にあうという。これを糸田山の神といい、山の持ち主はこれを家に呼んで祀るようにする。この山はバチ山ともいわれている。
類似事例 |
|
テング,ヤマノカミ 1957年 山梨県 三月十七日の春の例祭には天狗を祭る。霜月十七日は、山の神がセチギ(節木)を伐る日なので山で働く人が山に入ることを禁じている。
類似事例 |
|
レイ 1975年 愛知県 3年前、四国八十八カ所巡りの第三十三番目で、先達に乗り移って「家に連れて帰ってくれ」という霊がいた。以前、川下の人が三十三カ所めの山で迷い、死んでしまい、案内者がいなかったので極楽へいけなかったのだという。
類似事例 |
|