カイビ 1934年 京都府 神社の燈明に火を入れる事が仕事の老婆がいたが、強欲な別の老婆によって謀殺された。ところが、その悪業が明らかとなり、老婆は処刑された。その後、神社の燈明に火を灯して回る怪火がしばしば目撃され、じょうが火の伝説として巷間に噂された。
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イワ 1976年 大分県 粟島神社の下には、注連をはった岩がある。元は海岸にあり1つの岩だったが、今は2つに割れている。海岸にあった頃は、毎晩その上に燈明が灯ったという。神の石で、乗ると腹を下すという。
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オニビ,キツネビ 2002年 燐は鬼火という。墓などには狐火といって化生物などが火をともして見えたり消えたり、行きつつ戻りつつする。鬼火は化け物などのともす火をいう。
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キツネビ 2002年 「狐トアラバ、・・・火をともす、ばかす」とある。
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キツネ 1980年 青森県 キツネは灯りをともして人をだまし、方向をまやかす。
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ヤマノカミ 1941年 岐阜県 山の神は子どもの神なので、子どもが病気になったときは提燈をともして祈ると全快するといわれている。また、山神は狐だという人もいる。
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バケモノ 1970年 頼政が化物を射落とした時、多くの人々が紙燭や松明をともしてこれを見た。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 雷除けには線香をともして麻かやの中に入る。
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オンリョウ 1981年 長野県 夏の疫病は怨霊による。疫病を追い払うために祭りをする。神社で盛大に開かれる。新しくなくなった人の鎮魂のために外盆踊り、古くは念仏踊りというものが仏教によって行われる。
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(ゾクシン) 1963年 岡山県 大晦日の夜着物、はき物を野外に出してはいけない。疫病の神が着物につく。節分の日も同様である。屋敷内にびわの木は植えない。疫病の神がたたる。井戸の傍らには、ナルテンか榊を大部分植えている。
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エギリドリ 1931年 沖縄県 エギリドリは夜行性の鳥である。この鳥が通ったところでは疫病が流行ったといわれている。
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〔エキキ〕 1973年 諸国で疫病が流行したとき人形を造って川に流し疫病を払うのは、6月30日、12月30日の祓や、伊勢神宮六月祓がもとになっているのだろう。
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テング,(ゾクシン) 1960年 宮城県 雨乞いにはムラから20㎞くらい離れた山に行って火をともし、酒を飲んで、天狗の腰掛石で祈祷する。
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(ゾクシン) 1964年 福島県 2度目の火でともしたちょうちんをもって歩くと化け物にあわない。
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ジゾウ 1922年 岩手県 30年ほど前、燈明の火が地蔵さんの衣装に燃えついた。巫女(いたつこ)を呼んで口聞きしてもらうと、家に祟って焼けるのを身代わりになってくれたのだと神託があった。
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(ゾクシン) 1983年 群馬県 「川の向こうにきれいな花があるから行きたいのだがいけない」「行きたいのにだれそれが火をともしているので行けない」などの言葉を言うとその人の死は近いといわれる。
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アブラボウ 1965年 滋賀県 昔湖東の金剛寺に、毎朝本堂の観音様に燈明の油を差しにいく坊さんがいた。ある日坊さんは禁じられた遊びがしたくなり、燈明の油を盗みお金を作った。ところが遊びに出かけようとした時、ふとした病気が元で重体となり死んでしまった。その翌日から山門に坊さんの幽霊が出るという噂が広まった。その幽霊は手に油を持って、本堂に登って行くが、かすかな声で「油返そう、油返そう。わずかなことに、わずかなことに」とつぶやいているという。今でもこの油坊はでるという。
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ヘソイシ 1967年 福島県 岩穴にあるへそ石は人のへそに似ているからそう呼ばれている。この石を穴から取り出したら暴風になったので元に戻したという。この石が見えなくなると嵐が起こるといわれている。昔、房州の船がこれを持ち帰ったら疫病が流行したといわれ、また、房州の海岸にこの石が流れ着いた時に、村人が藁打ち台に使ったら疫病が流行り、占ってみると、自分は永崎のへそ石だ、返さないとますます病気を流行らせるといわれたのでその通りにしたこともあるという。
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ヒトグイグモ 1978年 香川県 昔、毎晩大きなくもが出て、ついには人を食ってしまったという。
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タタリ 1929年 東京都 切ると病気になるといわれていたナンジャモンジャの枝をある男が切ったところ、疫病におかされた。
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オオオンナ 1982年 京都府 元禄15年1月13日、丹後国与謝郡上宮津村で疫病が流行り、おさまっていった。ある百姓が1月7日の夜半身の丈1丈(約3m)余りの女が白装束で松の元にいるのを見て以来寝込んでしまった。熱におかされ口走るには、我は昔の城主に仕えた女で、讒言により処刑された。その無念を晴らす為に疫神とともに疫病を流行らせている。命日2月17日に弔いの祭を行えば今後村の守り神になるといった。
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