オハルキツネ,ヘビ 1937年 福井県 家に狐に貰ったカミソリがあり、蛇に噛まれた時に効用がある。家の縁の下に住んでいた狐が、旅立つこととなり、世話になったと言ってくれたのがこのカミソリである。別の人が言うには、カミソリをくれたのは大切にしてくれた礼として蛇があげたものだという。
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ウシノコクマイリ 1972年 滋賀県 丑の刻参りは丑満時に、白装束で頭の上にロウソクを3本立てて、口にカミソリをくわえ、胸に鏡をあてて、下げ髪で氏神さんへ行き、太い木に人形を五寸釘で打ちつける。一晩に1本、48日間打たないといけない。最後の晩になると牛になった氏神さんが出て、諦めさせようとするが、それでも牛の背中を飛び越えて48本目の釘を打ち終わると願が叶い、のろった相手が死ぬという。誰かに見られると願が破れるので、丑の刻参りに会うと殺される。ある人が信楽の長野の宮で丑の刻参りを見て、探されたが見つからずに助かった。
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ネコ(ゾクシン) 1984年 山梨県 死者の上を猫がまたぐと死人が生き返るので、カミソリなどの刃物を枕元に置く。
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クチサケオンナ 1990年 福島県 口裂け女。美人だが口が耳まで裂けているのでマスクをしている。カミソリを持っている。走るのが速い。「私きれい」と尋ねる。
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ロウソクヲクワエタバケモノ 1987年 奈良県 お宮さんから、3斤ロウソクを2本両方に立てて真ん中をくわえたものが出てくるという。名前は聞いたけれども忘れてしまった。
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ネコ(ゾクシン) 1983年 山梨県 死者の上を猫がまたぐと死人が生き返るので、カミソリや刃物を死者のそばに置く。
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カミサマ 1977年 神奈川県 ある赤ん坊がお宮参りに来たとき、神様が「7つの年にハチにかみそり」と言ったのを近くにいた乞食が聞いた。何のことかと思ったが、この赤ん坊は7つになってお宮へ行こうというとき、ちょうど襟首をカミソリで剃ろうとしていたらハチが飛んできたので、勢いよくカミソリを振り、首を切って死んでしまったということであった。乞食はこのとき、神様の言っていたことが分かったという。
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マモノ,ネコ 1986年 愛媛県 死者の布団の上にカミソリや短刀を魔除けのために置く。死者をさらっていく魔物がいるという。特に猫にまたがせてはいけないという。
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(ゾクシン) 1990年 静岡県 悪い魂が入り込んだり、猫がまたいだり、またあるいは魔除けのために死者の腹のあたりの布団の上に刀を置く。これはカミソリや出刃包丁で代用できる。
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セイチョウスルイシ 1986年 大分県 熊野神社の御神体は成長する石として語られる。
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キツネ 1972年 岐阜県 日照りのときは水番のためにロウソクを灯す。これが消えてしまうことがある。調べるとロウソクがなくなっている。これはキツネにとられたのだという。キツネはロウが好きなのだといわれている。
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テング 1970年 滋賀県 次助集落のある人が、山講の日に中の谷に行ったら天狗につままれて飛ばされ、行方不明になった。探したが見つからず、そのうち帰ってきたが、頭が変になっていた。
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ダイロクテン,カガミ 1983年 東京都 熊野神社をまつっている神社の神主が第六天で光がさすのを神のお告げだと思い山に登ると、かしの木に鏡がかかっていて、それを持ってきて熊野神社のご神体にしたという伝説がある。
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カワウソ 1976年 新潟県 川うそは女に化け、かみそりを口に咥えて、赤子を抱いて出たり、山中でロウソクを1本立てて、大勢いる音をだして、死人の頭を剃ったり入棺したりするまねをしてみせる。
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キツネ 1966年 静岡県 夜、提灯を持って歩いていたら突然ロウソクが飛んで、草むらに火が燃え移りそうになったので急いで消した。ロウソクはどこにもなかった。キツネに取られたのだった。
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ダイジャ 1983年 岩手県 戦時中、3人のお婆さんが出征した息子の無事を願いに、底沼大明神に行った。そのうち1人だけには、沼から柿の木のような色の大蛇が頭をもたげてくるのが見えて、恐ろしくて願掛けできなかった。願掛けした2人の息子は帰って来たが、大蛇を見たおばあさんの息子は戦死していた。
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タマシイノタテルオト 1944年 岩手県 魂は死んで100日(1年、33年とも言う)経つまでは家の軒から離れない。それで100日間は精進する。戸の開く音やすたすた歩く音が聞こえることがある。これを「魂がきた」と言う。
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ダイジャ 1997年 福井県 昔、坂本集落の沼には大蛇がいた。その頭は蛇頭集落に、尾は小谷集落まで続いていた。その沼は今、水田になっている。
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キツネ 1989年 群馬県 提燈のロウソクを取られた。狐の仕業。
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カワウソ 1976年 新潟県 炭焼きの人が昔、夜道を山から帰るとき、大勢の人がロウソクを立てて棺桶を作ったり、死人を洗ったりしているのを毎日見た。川うそのしわざだという。
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ソコヌマダイミョウジン 1983年 岩手県 ある娘が、眼が悪くなったので底沼大明神に願掛けに行った。いつもは暗い大明神が明るく見え、きれいな女の人が立っていた。霊媒に聞くと「男だったら命がないが、女だったなら大丈夫だろう」といわれた。21日の願掛けをしたら、眼は治った。
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