ダイジャ 1983年 岩手県 戦時中、3人のお婆さんが出征した息子の無事を願いに、底沼大明神に行った。そのうち1人だけには、沼から柿の木のような色の大蛇が頭をもたげてくるのが見えて、恐ろしくて願掛けできなかった。願掛けした2人の息子は帰って来たが、大蛇を見たおばあさんの息子は戦死していた。
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〔アゴナシノジガミ〕,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 鼻が悪いときに、あごなしの地神に願掛けをすると、治るといわれている。
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マナグタ 1975年 秋田県 眼田の説明。小作争議の際「眼をつぶしてやる」といった人の恨みのため、この田を持てば代々眼病にわずらわされたり、親類に眼の悪い火とが出たり、急に病気になったりするという。また、安く手放しても次々と不幸になるという。
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ヤクシサマ 1990年 長野県 信濃の国司・源重之という人が眼が悪くて困っていた。そこで白糸温泉に入って眼を治そうとし、庵を建ててお薬師様にお参りしながら眼の治療のために毎日お湯へ通っていた。すると、眼が治ったので、お礼に五反歩ほどの広い土地を下金井に寄進したという。
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ダイジャ 1982年 群馬県 赤城山へ16歳の娘は登ってはいけない。赤堀の道元という大尽の娘は、赤城様に無理に願掛けして授かった子どもであったが、16歳で赤城山へ行き、沼に入って大蛇になった。無理に願掛けして生まれた子どもは長生きしない。
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イヌガミ 1985年 愛媛県 ある男が女を騙した。女が怒って犬神に願掛けすると、その男は足が不自由だったのに海の中を走ったり、天井に吸いついたり、股の下に頭を入れて回ったりした。人々は犬神が取り憑いたのだと言った。
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ツマジロシャ,タヌキ,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 褄白社はツマジロ狸という狸を祭った社であるという。失せ物・棄ものなどのときに、願掛けをするとそれが出てくるといわれている。たくさんの赤いのぼりが上げられていて、遠方から願掛けにくるという。
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オオカミ 1936年 兵庫県 女が狼に送られて、頭の上を飛び越されると、狼に眼を入れられて、死んでから必ず死骸を喰いに来る。それゆえ、眼を入れられた女を埋めた時は、村人が夜番をしなければならない。
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ヒギリノジゾウ 1956年 宮城県 日限を切って願掛けをすると、その通りに叶えてくれる。
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オヤクシサン,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 お薬師さんはイボを除いてくれたり、乳を出してくれたりするといわれている。願掛けをして病気が治ったら、タコの絵を描いて供えるといわれている。
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イヌガミ 1960年 愛媛県 ある男が女をだました。女は怒って犬神に恨みを願掛けした。するとその男はびっこであったのに、すねぐらいの深さの海中を走り回ったり、天井にすいついたり、股の下に頭を入れてくるくる回ったりした。島の人たちは「犬神がとりついた」といっている。
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ヤクシドウアトノイケ 1975年 山口県 薬師堂跡の池の水は、それで眼を洗うと眼病が治り、イボを洗えばイボが落ちるという。
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オンナノヒトノユウレイ 1999年 栃木県 ある日、自殺の名所の沼に友達3人と遊び半分で行った。その日は霧の深い日だった。沼には、泣いている女の人の幽霊がいた。その後、週に1度は沼に行き何かに取り憑かれたように幽霊を見ていた。その後、沼から女の白骨死体が見つかった。
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(ウマレテクルコドモノセイベツウラナイ) 1967年 福島県 山の神を迎えに行く途中で会う人が男なら男、女なら女が生まれる。
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オシャカサマ 1982年 神奈川県 眼病を治す力を持っているお釈迦様のところに鉄橋の鉄台を置くと仕事を担当していた責任者が眼病になった。横に橋台をずらすように計画を変更すると眼病は治った。
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キツネ 1974年 山梨県 キツネはきれいな女に化けて人に悪戯するという。
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メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
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ザシキワラシ 1983年 岩手県 座敷わらしは裕福な家にいる神様で、姿は眼に見えない。
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ヘビ 1952年 岡山県 夫婦の蛇がいるところをある人が通りかかると暗くなり、前方に美しい一人の女が立っていた。大蛇のお化けと思って鉄砲で撃つと、明るくなり、子供の足跡がついていた。そこに蛇神様を祀ることにした。
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ムスメノジュスイヲメグルカイイ 1938年 青森県 明治以前、ある沼の近くに六部と娘が住んでいた。ある時、娘が白い鶏を抱いて沼に入り死んだ。それからそこを「鳥沼」と呼ぶようになった。今でも沼の底から鶏の鳴き声が聞こえると言う。
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ヤカン 1975年 岐阜県 美濃国に住む男が美人の女を嫁にしたいと思っていたところ、野原に女が居た。男は女を妻とし、一人の男の子を産んだ。そのあと家で飼っていた犬が12月15日に子を生んだ。この子犬は少し大人びており、女をみては吠えるという。ある時、米をとぐ女達に飯を与えようと唐臼の小屋に入ったら、この犬が女を食おうとしたため、女は恐れて野干になり屋根に登ったという。この狐と男の子供が安倍晴明といわれている。
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