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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

サイトウサネモリ,ムシ
1935年 広島県
6月下旬に棉の蟲を送るといって白い橦布を竹竿に結えて藁人形を作り、太鼓や鉦笛ではやしたて、田の間を巡って村落の境で止める。各地と同じく斉藤実盛がこの蟲になったので篠原の役の頃にこれを挙行する。

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ムシ,(ゾクシン)
1935年 秋田県
角館地方では、蟲を殺したらそれに唾を3度かけないとその蟲に祟られるという。
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イヌガミ,トウビョウ
1977年 四国
四国に犬神というまじものがあり、唐国においては犬蟲という。日本のまじものとかわることはない。陶瓶のことは蛇蟲という。
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ムシボイ,カヤニンギョウ
2001年 青森県
6月24日に、カヤで男女二体のほぼ等身大の人形を作り、悪虫退散、五穀豊穣と紙に墨書きした幟を持ち、太鼓、笛、手平鉦を鳴らしながら村中の田を巡り、隣部落の境まで持って行って立ててくるもので、人形を作らないところもある。
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ムシキリスズ
1935年 山梨県
山梨県宮本村金桜神社で授与される蟲切鈴は櫛稲田姫の伝説に基づき小児の蟲切の禁忌として行われる。この鈴を腰につけていつかこれが落ちたときには蟲が切れたといい、また蟲が起こったときにこの土鈴を大地に叩きつけると蟲が切れるという。
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ムシ
1980年 新潟県
糸魚川城下で、40歳ほどの漁師の首が太くなり、次第に腫れ上がって全身が発熱する病にかかった。妻がその傷口を掻いたところ、中から蟲があふれ出してきた。もしこの蟲が病人の身体に付いたら、たちまち皮肉の間に入ってみえなくなるという。形は虱のようだったが、それから病は平癒したという。
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(ムシ)
1980年
筆者の伯母が60歳の時に、小腹の右の方に腫れ物が出来た。藥を付けても治らなかったが、いよいよ半年ほど経って大きくなり、遂に傷口が破けてしまった。中には親指のようで、白くて長い蟲が入っていたという。取り出したら傷は癒えた。1ヶ月後、同様に蟲が傷口にいたが、取り出したら癒えた。
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ベットウ,イナムシ
1923年
斎藤別当実盛が越前篠原で手塚光盛にうたれるとき、馬の足が稲の切り株にかかって躓いたために無残な最期をとげることになったことから、実盛は稲の害虫になったと伝えられている。
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ムシ
1981年 和歌山県
斉藤実盛が戦いのとき、稲の株に足をとられて殺されたのを恨んで稲を食う虫になった。それで虫送りには子どもたちが「サンヤーレ、サンヤーレ、実盛のお弔い」と言って歩く。
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カヤニンギョウ
2001年 青森県
6月24日に、男女2体の2.5メートルを越す大きなカヤ人形を作って村の境に立てておくという習俗が、主として上北郡の各地で行われていたが、現在では十和田市の梅、板ノ沢などで行われている。人形を製作している間に前年の人形を燃やすが、それがよく燃える時には、作が良いと言う。
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サネモリヅカ
1958年 香川県
サネモリヅカというものがいくつかある。斉藤実盛が稲株につまづいて倒れたために討たれ、その怨霊が虫になって害をなした。これを送り出す(鎮める)ためのものであると言う。
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テンク゛サマ
1960年 三重県
天狗様が太鼓を叩いている間はいいが、鉦を叩くようになったら、山にいてはならない。
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カッパ
1992年 熊本県
名工が寺普請の際に人手のかわりに藁人形を作った。寺が完成し、仕事のがい藁人形に親方が、人間の尻をとって食べろと言った。そうして藁人形は河童となり、尻をとるようになった。
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ヌスットオクリ
1938年 福島県
村人のなかに盗人がいてもあからさまに言えないので、男女2体の藁人形を作り、これをかついで村はずれまで送り、竹槍で人形を突いて川の中に投げてまた突く。そうすると実の犯人は同じところを病むと信じられている。
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コクウダイコ,カイオン
1913年 山口県
毎年陰暦6月になると、太鼓を打つような音がする。これは虚空太鼓と呼ばれている。昔、ある軽業師が瀬戸で難船して死に、その怨霊が祭りの頃になると太鼓の音をさせるのだという。
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(ゾクシン)
1984年 新潟県
田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
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ムギカラニンギョウ
1937年 岐阜県
2人の人が田の境をあらそった時に、麦稈人形を作って田の中に埋めておくと無理を行った人が滅びるという。某氏が田を買って土を起こすと麦稈人形が出たことがあった。また悪い人がいれば、その人の人形を作り1週間程も灸をすえて土中に埋めることがある。
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サイトウサネモリ,サバエ
1935年 山口県
山口県美祢地方では害虫駆除の風習が行われている。藁の人形を作ってそれを斎藤実盛と称して神事の後に村中を歩き回り、それを次の村に渡し、次の村も同様にするというものである。これは昔平家の臣、斎藤実盛が北国の戦に敗れて傷つき倒れ、家臣たちは近くの豆畑に隠れたが、遂に身を全うすることが出来なかったのを憤り「サバエ」という害虫となって各農作物を害するようになったという伝説による。
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テング
1972年 石川県
雄谷家には天狗の間という部屋がある。時々太鼓や笛の音が聞こえるという。
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カガミ,(ゾクシン)
1937年 秋田県
小児に鏡を見せると蟲を起こす。小児に鏡を見せると童顔が失せない。
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コヌカムシ
1972年 長崎県
実盛は白髪だったが髪を染めていた。ある人が実盛かどうかを確かめるために田の水口に頭を持っていった。その際に足を使って乱暴に確かめたので、それを非常に残念がった実盛はこぬか虫になって出てきたという。
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テング
1964年 滋賀県
天狗の太鼓叩きは、山のほうから太鼓の音が聞こえてくる。聴き耳を立てると聞こえなくなる。天狗さんが笛を吹くのは怖い。朝いいかげんに日が昇ったときや、空がオンボラ(雲ってどんより)した日、雨の降る日に笛を吹く。天狗さんが鉦太鼓を叩いているときは、喜んでいるとき。
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