(ゾクシン) 1942年 不明 櫛を拾うときは、かわりに、1銭か2銭をそこに置けばよい。
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ゼニノレイ 1933年 和歌山県 棺に入れた錆びた六文銭を墓場から掘り出すことがある。再び天日を仰ぐを得て、銭の霊が喜び活躍するであろうという意味。この銭を常に財布なりに入れておくと小遣いに不自由せぬ。
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オニ 1964年 山形県 爺さまが地蔵さまの肩に上がって高いところから見て待っていると、地蔵の言う通り赤鬼や青鬼、縞だ鬼などが大勢集まってきて、金棒を置いて銭を出し、歌ったり笑ったりしていた。銭がたまったところで爺さまが矮鶏(ちゃぼ)の真似をして時を作ると、鬼達は夜が明けたと思って銭を置いたまま急いで逃げて行ったので爺さまは銭を手に入れた。
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シンボク 1974年 神奈川県 鎌倉佐介谷の稲荷の神木の枝を切って生活のたしにしていた者の妻子の気が狂った。その者も自分の子を切り殺した。延宝8年10月20日には母親が雷に打たれて死に、程なく本人も自殺した。
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ヘビ,ベンザイテン 1929年 弁財天の使令は蛇である。蛇が銭瓶を守護するのは当然であるが、その恩恵を受けようと思うと、銭を入れた瓶を埋めて塚を築き、これを信仰しなくてはいけないと言うことになった。もちろん、銭の呪力と地中に物を埋める信仰も加えて考えなくてはならない。
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アズキアライ 1943年 岡山県 大井戸に小豆洗が出ると言われた。
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マツトムジナ 1961年 新潟県 お産しそうなので来てくれと言われたので屋敷で産ませてやった。礼に反物と銭をくれたが朝になって見ると、狢の毛が体中につき、もらった銭は椿の葉っぱだった。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑くことがある。熱が高くなって譫言を言った。タワランバセに1銭か2銭のお金をのせて村外れの四つ辻において、キツネオトシをした。
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オイワイソウ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の昼に子供達が、銭指すと称する藁で作った銭を通して結わえる道具を持ち、「お祝いそうにこーとこと」と唱えて家々を回り、銭指すと餅や米を交換する。彼らが来たときに家人がこれを受けないと病気や不作になる。
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キツネ,ジュウエンサツ 1954年 青森県 昔、大きな店の銭箱の銭がよくなくなった。向かいに住む家の者が狐を持っていて、盗らせていると言われていた。最近では、郵便局で金がなくなる。10円札などが、見ている目の前で柱をすっすっすっと上っていくことがある。
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ヤマンガミ 1958年 鹿児島県 山ン神が居られた跡に行ってみたら一厘銭があった。それを持ち帰って祀ったところ、その人は出世した。
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ゼニダシイワ,ゼンワンカシイワ 1958年 香川県 とんぼ坂を越えると、米をまいて祈れば銭を出してくれる銭出し岩がある。心がけのよくない者がいて、今では銭を出してくれなくなった。また一説には法事などの時、膳や椀を貸してくれる膳椀貸岩であるともいう。これも借りたものを返さなかった者がおり、貸してくれなくなった。
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ゼニバシ 1929年 埼玉県 家康が放鷹の時に、青木村の畔道が崩れて、通ることができなかった。これを村民が銭を埋めて橋とした。これを銭橋と呼んでいる。
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カッパ 1991年 山梨県 河童が10銭玉に化けてそれを拾おうとした子供を湖中に引きずり込もうとした。
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モチ 2000年 徳島県 小正月に貧しい子が銭を通して結わえる銭差を持って家々を回り、米や餅・菓子と交換した。これを食べると年中病気にかからないという。この行事を「お祝いそ」という。
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テング 1970年 鳥取県 天狗岩の前のゼニバタケというところに難儀している人が行くと、天狗が出て来て銭を撒いてくれたという。
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モチ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の夕方に、「お祝祚」と称して、銭を通して結わえる銭刺を持って家々を回り、餅と交換する。この餅を食べたら夏に病気にかからない。
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フナユウレイ 1932年 福岡県 船幽霊にあったときには一文銭の穴からのそくとよい。
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ショウズアライ 1962年 徳島県 小豆洗(しょうずあらい)という者が最近までいたという。元旦の朝に若水を汲みに行って遅くなると、この小豆洗がいるというので、みな少しでも早く行くようにした。小豆洗は女だという。
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テング 1977年 山梨県 誰も住んでいないと思われていたサワオキという山から中国銭が出てきた。昔天狗が住んでいたといわれる。
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タヌキ 1978年 和歌山県 狸が坊さんに化けて水を浴びていた谷があり、油の谷といわれている。
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