モチ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の夕方に、「お祝祚」と称して、銭を通して結わえる銭刺を持って家々を回り、餅と交換する。この餅を食べたら夏に病気にかからない。
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オイワイソウ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の昼に子供達が、銭指すと称する藁で作った銭を通して結わえる道具を持ち、「お祝いそうにこーとこと」と唱えて家々を回り、銭指すと餅や米を交換する。彼らが来たときに家人がこれを受けないと病気や不作になる。
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モチ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の夜に若い衆が家々を回り、ニワカと称する芸などをする代わりに餅や米をもらう。その餅で作った料理を食べると夏に病気をしない。
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(ゾクシン) 1942年 不明 櫛を拾うときは、かわりに、1銭か2銭をそこに置けばよい。
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カイツリ,カユツリ 2000年 愛媛県 小正月に子供達は、藁一本で作ったカイツリ・カユツリと称する物を持って家々を回り、それと引き換えに餅を得る。家々は交換した物を神棚に供え、その数が多いほど家が栄えるとした。
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(コソダテユウレイ) 1965年 兵庫県 夜、同じ時刻に女が1厘銭を持って菓子を買いにくるので、不審に思って6日目の晩に店の主人が後をつけると、墓の前で消えた。墓を掘ってみると、女が墓中で赤子を産んでいた。それで、死んだ人には6文銭を持たせるという。
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ワカモチ 2000年 高知県 若餅を食べると、夏は病気にかからない。正月14日(小正月)の夜に子供達がお面をかぶり、「カイツリ、カイツリ」と唱えながら家々を回る。訪問された家の者は、若餅を与える。
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ゼニノレイ 1933年 和歌山県 棺に入れた錆びた六文銭を墓場から掘り出すことがある。再び天日を仰ぐを得て、銭の霊が喜び活躍するであろうという意味。この銭を常に財布なりに入れておくと小遣いに不自由せぬ。
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カユ 2000年 香川県 正月15日の小正月には、子供達が取り外した注連縄で枡を作り、各家を回って米や菓子などをもらい歩く習慣があり、それを粥釣といった。集めた米で作った粥を食べると、その年は病にかからない。
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ゼニダシイワ,ゼンワンカシイワ 1958年 香川県 とんぼ坂を越えると、米をまいて祈れば銭を出してくれる銭出し岩がある。心がけのよくない者がいて、今では銭を出してくれなくなった。また一説には法事などの時、膳や椀を貸してくれる膳椀貸岩であるともいう。これも借りたものを返さなかった者がおり、貸してくれなくなった。
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ヘビ,ベンザイテン 1929年 弁財天の使令は蛇である。蛇が銭瓶を守護するのは当然であるが、その恩恵を受けようと思うと、銭を入れた瓶を埋めて塚を築き、これを信仰しなくてはいけないと言うことになった。もちろん、銭の呪力と地中に物を埋める信仰も加えて考えなくてはならない。
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ゼニバシ 1929年 埼玉県 家康が放鷹の時に、青木村の畔道が崩れて、通ることができなかった。これを村民が銭を埋めて橋とした。これを銭橋と呼んでいる。
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ヤクバライ、ワラニンギョウ 1956年 宮城県 正月15日に近隣親類の者の中に厄年の者がいれば、その人に丸め餅二つを贈る、旧暦の1月14日の「ちゃせご」(子供らが家々をまわり、銭や餅をもらって回る行事)に覆面をして餅をもらって歩く、などの呪法がある。人を呪うときは藁人形を神社に隠して四十九日の間、49本の釘を打つ。
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モチ 2000年 香川県 正月15日前後の小正月にトンドを行い、その火で焼いた餅を食べると病気にかからない。
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ワカモチ 2000年 高知県 若餅を食べると、夏は病気にかからない。正月14日(小正月)の日暮れに、子供達は樫を削って作った箸に若葉をつけたカイバシを、家々の縁側に置き、合図して隠れる。気づいた家人は「カイツリが来た」等と言い、それと若餅を交換して置く。子供達と家人は直接顔を合わしてはならない。また7軒分の若餅を粥にして食べると、効果が倍増するという。
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(ゾクシン) 1979年 静岡県 年中行事に関する俗信。七草の折、河原に石でカマドを作って餅を焼くが、この餅を食べると病気にならないという。節分の時、厄年の人が子供に何かあげると厄落としになるという、など。
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オニ 1964年 山形県 爺さまが地蔵さまの肩に上がって高いところから見て待っていると、地蔵の言う通り赤鬼や青鬼、縞だ鬼などが大勢集まってきて、金棒を置いて銭を出し、歌ったり笑ったりしていた。銭がたまったところで爺さまが矮鶏(ちゃぼ)の真似をして時を作ると、鬼達は夜が明けたと思って銭を置いたまま急いで逃げて行ったので爺さまは銭を手に入れた。
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マツトムジナ 1961年 新潟県 お産しそうなので来てくれと言われたので屋敷で産ませてやった。礼に反物と銭をくれたが朝になって見ると、狢の毛が体中につき、もらった銭は椿の葉っぱだった。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑くことがある。熱が高くなって譫言を言った。タワランバセに1銭か2銭のお金をのせて村外れの四つ辻において、キツネオトシをした。
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キツネ,ジュウエンサツ 1954年 青森県 昔、大きな店の銭箱の銭がよくなくなった。向かいに住む家の者が狐を持っていて、盗らせていると言われていた。最近では、郵便局で金がなくなる。10円札などが、見ている目の前で柱をすっすっすっと上っていくことがある。
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カユ 2000年 香川県 正月15日の小正月の朝には、大勢の子供達が家々を「粥つり祝いに来ました」と言ってまわり集めた米で粥を作る。その粥を食べると夏に病気しない。米の他にもせんべい・おいり・餅・豆などももらい、30センチ位の銭差し2本を十文字に括って重箱や1升桝に入れたものを持って回る。
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