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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヒトツメタタラ
1972年 和歌山県
那智山中に住む「1つ目たたら」は1眼1足の怪物で釣鐘を被って身を防ぐ。そのため多くのものが倒されたが、狩場刑部左衛門という弓の名人が、99本の矢を打ち尽くした後、母からもらった呪矢で射倒したという。

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オニ
1965年 和歌山県
昔、那智山に鬼が居て乱暴したので、刈場刑部左衛門という武士が1000本の矢を持って退治に行った。鬼は大きな釣鐘に隠れて矢を防いだので、刑部左衛門は999本を射てから「矢が尽きた」といって鬼をおびき出し、最後の矢で退治した。刑部左衛門はその功績で殿様から那智の滝の奥の山を貰った。色川の川原には鬼が隠れたという岩が今もある。
類似事例

ヤマノカミ
1984年 山梨県
橋立ではエベス講の日にドーシンを倒す。これは1月21日が山の神の矢射り日なのでその前に倒しておかないと矢を射られるからだという。
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ダイジャ,ネコ
1997年 高知県
刑部さんという人が洞穴に住む大蛇を退治しようとした。矢を用意していたら猫が側にやってきた。そした煙草の脂をつけた矢も作ったが、そのときは猫はいなかった。洞穴の中の蛇に矢を射尽くしたが全部跳ね返された。そこで煙草の脂をつけた矢を射かけたら大蛇は死んだが、刑部さんも祟りで死んだ。そこで大蛇と刑部さんのたたりを恐れて神社に祀った。
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ヒトツメダタラ
1926年 和歌山県
那智山に出た一つ目だたらを色川村の狩場刑部左衛門が射止めた。那智寺山は色川村の所有となった。
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セイウ
1980年 福島県
寛政10年(1798)10月29日の夜に、甚だしく星が飛び、まるで星の雨のようであったという。また江戸でも同じことがあったという。
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ダイジャ
1993年 香川県
お殿様が弓の名人である別子八郎に大蛇退治を申し付けた。八郎は矢を射たが、大蛇は釣鐘をかぶっていたから、体を通らなかった。最後の矢が当たり、大蛇は立ち去った。鐘は城下にもち帰ったが、「国分寺へ帰る」と鳴り響くにで、国分寺へ返した。
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ヤ,タケ
1930年 神奈川県
矢箆が淵というところでは、畠山重忠が戦死の際に、ここに二本の矢を立てたといわれる。そこから根が出て、毎年二本ずつ矢竹が増えていたという。
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ヤマノカミ
1984年 山梨県
正月21日は山の神の日で、この日は山の神の矢射りの日で、山の神が矢を射るので山に行かない。
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オオカミ
1940年 宮崎県
岩穴で狼を飼っていた狩人が、その狼を使って999匹の獣を狩った。1000匹目として主人を捕るといわれていたので、寝たふりをしていると、狼が飛びかかってきたのでうち殺したという。
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テング
1970年 山梨県
1月21日に山へ入ると天狗に弓で射られるという。
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バケネコ
1937年 兵庫県
猪猟師が夜打ちに出ると、猫が女に化けて呼びに来て殺そうとする。猟師が12本の矢を射ると鍋のふたでかわす。猫やが知らなかった隠し矢で猟師が射ると命中し、家の軒下で死んでいた。
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カタメ,カドマローサマ
1932年 岡山県
正八幡の門客人サマは昔、弓矢で目を射られたために片目である。目を病む人が願を掛けるとよくなるという。治ったら小さい弓と矢を納める。
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ムジナ
1941年 秋田県
ある晩、節穴から外へ向けて矢を射ると、何かが「キャッ!」と悲鳴をあげた。行ってみたら、大きな狢の化物がその矢に当たって死んでいた。
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ムカデ
1974年 栃木県
昔、赤城山を7巻きする大ムカデに、田原藤太が二荒山から99本矢を射たが当たらなかったので、100本目の矢には唾をつけて射たら当たった。今でも、唾を掛けるとムカデは死ぬという。
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テングタオシ
1954年 岡山県
ある猟師が、夜明け方に雉が出るのを打とうと山に出て待っているとき、天狗倒しに逢った。あまりの恐ろしさに小さくなって頭上に向けて夢中で鉄砲を打つと、何か音を立てて落ちた。しばらくすると天狗倒しは静まり、夜明けになってきたので付近を探すと、鴨が撃たれて落ちていた。そのため天狗倒しとは鴨の大群の移動を言うのであろうという人もいる。
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ユリワカダイジン
1992年 群馬県
昔巨人が碓井川を跨いで砂技に向かって弓を射た。その時射た矢で中木山に穴があき、今星穴と呼ばれている。また矢が落ちた所が下仁田の矢川である。足跡と呼ばれる窪みが今でも残っている。
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メドオシヤ
1964年 愛媛県
ある日、六部が宮成を通っ峠を越そうとした時、ある家の屋根から弓の名人に射殺された。矢が六部の目に入ったが、再びその屋根の方に戻ったという。それを目通し矢という。
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ダイジャ
1931年 茨城県
天武天皇の時代、八溝山に恐ろしいものが住んでいるという噂がたち、藤原富得が7日間物忌みして神に祈願をこめた。7日目に、面足の尊と惶根の尊が現れ、白羽の矢と赤玉と白玉の入った赤い布包みを渡された。化け物の正体は大蛇で、その後、級長津彦の力もかりて白羽の矢で大蛇を射てこれを倒したといわれている。
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ヒヒザル
1977年 徳島県
13の子が仇討のため家を出て、峠道で日が暮れた。向うから火の玉が飛んできたので矢を射たが、10本目にようやく当たった。一旦引き返し、翌朝行ってみると、人を食うヒヒ猿が目に矢を受けて泣いていた。子供はヒヒ猿を討ち取り、親の仇を取った。
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オンバ
1963年 徳島県
刀鍛冶の元へ女に化けたおんばがやって来て、一緒に仕事をしていた。刀鍛冶は一晩に刀を1000腰打てたら女房にすると約束した。夫を取られると思った本妻は、おんばが999腰打ったところで鶏を鳴かせたため、おんばは夜が明けたと思って逃げていった。
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(ゾクシン)
1984年 新潟県
2月9日の山の神祭りには、山の神が矢を射る日だから山へ行くなという。
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