オンバ 1963年 徳島県 絶壁の渓谷におんばという超人間的な人が住んでいて、猪や鹿、蛇を獲って食べていた。ある時、そばに住む刀鍛冶の元にやって来て刀の打ち比べをした。おんばは焼けた鉄を手だけで立派な刀にしてしまった。刀鍛冶は恐くなり、火を焚いて鶏を鳴かせた。するとその鳴き声におんばは驚いて大きな音をたてて山に帰った。
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ツクモダニ,オニ,ヘビ 1984年 長野県 九十九谷がある。100以上あっても、100と数えてはいけない。もし100になりそうだったら2本指を一度に折り曲げて99としなくてはいけない。もし100と言うと、鬼や蛇などが出て村が踏み荒らされてしまう。
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ニンジン,コウシン 1960年 山形県 新入りの家で講をしている最中、主人が料理していた人参を赤坊と思って驚いた人々は10人中9人が帰ってしまった。主人は実は庚申で、人参1人分で1000年長生きするという。唯一残った東方朔は9人分食べて9000年生きた。
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オンバサマ,ウマ 1967年 福島県 難産のときは、関脇のおんばさまに馬を引いて迎えに行く。馬が汗をかいてくるとおんばさまが乗ったと信じられている。
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オオカミ 1940年 宮崎県 岩穴で狼を飼っていた狩人が、その狼を使って999匹の獣を狩った。1000匹目として主人を捕るといわれていたので、寝たふりをしていると、狼が飛びかかってきたのでうち殺したという。
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トキワゴゼン 1973年 奈良県 おんば坂の由来。常盤御前がおんば(乳母)を連れて休んだところとも、常盤御前が生んだ子を姥が抱いてころんだためともいう。
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ヒヒ 1921年 徳島県 刀鍛冶海部氏吉が突然訪れた刀鍛冶と刀剣百振を競鍛することになった。その刀鍛冶が鉄をとって一しごきするとすぐ刀になるのを見て、氏吉の妻は妖怪変化と見抜き、雉に東天紅を鳴かせた。すると刀鍛冶は狒の正体をあらわにして逃げた。
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セイウ 1980年 福島県 寛政10年(1798)10月29日の夜に、甚だしく星が飛び、まるで星の雨のようであったという。また江戸でも同じことがあったという。
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ダイジャ 1952年 兵庫県 才の谷には谷が100あるが99までしか見つけられず、最後の一つに主が住むという。ある時猟師が犬を連れ奥の谷に行ったら、美しい姫の姿が見えた。追いかけると岩の上に大蛇がいた。吠える犬に火を吹きかけ一飲みにした。猟師は逃げ帰り3日3晩うなされて死んだ。
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(アンザンノゾクシン、ダンジョウミワケノゾクシン) 1967年 福島県 関の脇おんばさまには、安産の信仰として飯へらがあり、借りてくるときに黒塗りのものに当たれば男、朱は女であるという。
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ヤマノコゾウ,ヤマノババ,ヤマノオンバア 1938年 静岡県 伊豆では山彦のことを山の小僧という。駿河では山の婆、遠江では山のおんばアという。
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ウマ 1996年 香川県 ウマセンバという所がある。夜中に馬が1000頭くらい走る音がしたという。その馬は全部片目だっただったという。戦争で死んだ馬を供養しなかったからだといわれている。
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コロヘータ 1983年 東京都 狼や狐が古くなって人を馬鹿にするようになったのをコロヘータという。こうなると1本の茅に1000匹かくれるというようなもので、やたらに人の目に触れない。
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ヤマノカミノショウガツ,(ゾクシン) 1975年 愛媛県 1月9日は山の神の正月なので、山仕事をすると罰が当たるといい、この日は仕事を休むという。その日の朝は山に行って御幣・祝い餅・にぼしを供える。ちなみに毎月9日には木を切らない風習があるという。
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ニンギョ,コウシン 1960年 大分県 お庚申の祭りを始めた東方朔に2人の仲間ができた。その1人の家に招かれると赤坊を料理していて怖がって1人は帰ってしまった。家の主人は庚申で、料理したのは人魚で、食べると長生きできるという。東方朔は3人分食べて9000年生きたという。
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ジョキ,(ユウレイ) 1973年 東京都 文化10年8月29日夜、度々出会うがその素性のわからない女の跡を付けたが浅草今戸町の墓場で見失ってしまった。
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イシワリサマ,ノリクライシ 1950年 山梨県 ショウヘイ様の先祖が石割様の山へ鉄砲猟に行った。旧3月9日に鳩に向かって9発打ったが死ななかったのでそのまま帰った。その処に神代のジョウリ(草履か)が石の根にあった。この石は乗鞍石である事は知らなかった。翌年の3月9日に自宅の廊下に弾丸が9発転がっていた。不思議に思い先の場所を調べると石がありそれが乗鞍石とわかったので、それから石割様を祀った。
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サンマイタロウ 1930年 富山県 火葬場で死屍を1000以上も焼くと、三昧太郎が出る。これは死霊が集って出来た人間のようなもので、角力をとったり、死人があると前の晩に三昧に杙を打ったり拍子木をたたいたりする。
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イニンビー 1975年 沖縄県 夫が妻を脅かそうと、痴漢のように襲った。そのときに妻は夫を殺してしまい、気付いた後で自殺した。それが遺念火の由来である。20時~22時ごろによく見たというが、50~60年前から見えなくなった。
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オンバゴゼ 1943年 高知県 オンバゴゼ(トカゲ)の切れた尾が100回回れば、家のものが死ぬという。
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(ゾクシン) 1942年 三重県 7日に発って9日に帰ると死ぬ。
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