ユタ,カミノシラセ,ユメミ,ハクハツノロウジン 1986年 沖縄県 80歳を越えた男性が体の変調を見てもらうためにユタのところに行ったところ、シヌグ祭りの男性神役を勤めろという神の知らせだと言われた。また、ユタはノロの後継者選定にはユタの判断が大きな意味を持つ場合もあるという。ノロが夢見の中で白髪の老人に会い、指示を受けたという話は、ノロが自らの行為をユタのように夢見に依拠するようになってきたためであるという。
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マブヤコメ,マブヤ,ユタ,魂 1950年 沖縄県 子供が夏痩せすると、ユタ(主に盲の男、女のこともある)が見て、マブヤ(魂)が抜けていると言って、ユタと墓場に行き入口へ着物を着せる形をして、それを持って帰って子供に着せるマネをすることでマブヤを込める。
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ティンヌカミ,ウンジャミ,フトゥキ,カミンチュ,マブイ,チヂ,シイ,ヤナムン 1986年 沖縄県 W.P.リーブラは沖縄の精霊はカミと呼ばれ、5種類に分類される。ティンヌカミ、ウンジャミ(海カミ)のような自然神、井戸のカミや便所のカミなどの場所の神、鍛冶のカミや船のカミなどの職掌、または地位に関係する神、下級に属する先祖の霊であるフトゥキ、カミの霊が憑依したカミンチュ(神人)である。さらに、諸精霊として、マブイ、チヂ、シイ、ヤナムンなどの10数種類をあげている。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 夜、猪狩りに出かけたら目が痛くなった。ユタに見てもらうと、ケンムンの仕業であることがわかった。それで、ケンムンのついているアコウの木を厄祓いしたら快癒した。また、ある人は1月20日の節句に行った時、急に目が痛み出した。山でケンムンに悪戯したための祟られたのだった。ユタに息で吹いてもらったら快癒した。
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シノゼンチョウ,シカタ 1930年 鹿児島県 芦徳(アシヨ)のコートリ浜というところにいた女のユタはよく占いを的中させていた。あるとき、墓穴を掘っている人たちを見、某家で近いうちに弔いがあると予言した。それからまもなく、予言した家で急な葬式があり、ユタの見た人々が墓穴堀りにあたったという。
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ユタ,カミダーリ 1972年 沖縄県 中里郡美里村与儀部落のYさんは悪夢にうなされる毎日を送り、ユタに相談したところ、クデ(祭祀者)になる様勧められた。Yさんが断ったところ悪夢は消えない。親族・友人の薦めでキリスト校に入信する内に悪夢は消えたといわれる。
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ユタ,ムヌチ,ティヌリ 1986年 沖縄県 人が死んで3年経つと、ユタ(ムヌチ)をよんでティヌリの儀礼を行う。ティヌリは死者が生前関係した全てのカミと縁を切る儀礼である。このときに、生前用いていた香炉は廃される。以後、死者はグスの世界のカミと関係することになる。
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グショーのカミ 1986年 沖縄県 グショーのカミは墓域を八方から取り囲む場所のカミである。
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カミ,ヌチ,フトゥギ 1986年 沖縄県 ヌチ、フトゥギはカミの下位観念であり、儀礼上も区別されている。フトゥキは死者に由来するが、人との対置で考えればカミであるので、カミとしてのフトゥキは儀礼上、ヌチと同様の扱いを受けることができる。
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ツチノカミ 1986年 沖縄県 土のカミには、上・中・下の3神があるといわれている。
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ショウジゴ 1976年 鹿児島県 親族が集まってユタを呼び、死者の霊を降ろす。儀式中にあくびをした者に霊がついた事になり、そのものはミソギをし、毎月旧暦朔日に、定められた泉川に行って祀る。これを怠ると、誰かが病気、または不慮の災厄に遭うなどの神罰が下るとされた。
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イチジヤマ,ユタ 1996年 沖縄県 いちじやまは人を呪う能力を血統的に持っている人である。いちじやまが心に思うだけで、相手は病気になったり不幸にあったりする。いちじやまに罹ると、ユタによって祈願してもらう。
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マブリユスィ,ユタ,イキマブリ 1981年 鹿児島県 人間のマブリ(霊魂)が体から抜け出て歩き回っているときにはユタ(巫女)にマブリユスィ(霊魂寄せ)をさせる。イキマブリ(生霊)はユーレイにはならない。この生霊がユーレイに誘われないようマブリユスイをする。
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ケンムン,ケンムンビ 1987年 鹿児島県 ケンムンが山を渡る時は嶺につたい火を灯していくのが見える。父が製糖している時にこの火を見かけケンムンがいるぞと叫んだ。すると翌日仕事に使う馬の目が見えなくなりユタに祈祷してもらって治した。
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イキリョウ,クチ 1977年 鹿児島県 4才まで歩けず、口もきけない子供がいた。ユタの所に行くと、結婚以前の夫の愛人のイキリョウのクチが入っていると言われ、これがとれたら子供は歩けるようになり、口も聞けるようになった。
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カミ,ヌチ,ツカサ,ノロ 1986年 沖縄県 ヌチ=カミはその場に常在し、場を掌握守護すると同時に、分離性、飛翔性を持つ霊的存在である。可視的存在になることもあり、部落の聖所に通じる神道(カミミチ)を去来するのを、ごく稀に見ることがあると言われる。カミミチの多くは存在を知られておらず、何らかの障りが生じた際にユタによってカミミチに対する不当な行為(道をふさぐ、汚すなど)が指摘され、その存在を知ることが多いのだという。
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シツノカミ,グショーハツコウノカミ 1986年 沖縄県 墓域に存在するカミには、墓域を守護、あるいは支配する土のカミ(白保ではシツノカミという)のほかに、グショーハツコウノカミが存在するとされる。
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ガワロー,ガオル 1965年 鹿児島県 溜池にはガワロー(ガオル)がいるといい、これが人の足を引っ張って水死させる。この時ガワローは人の肛門を抜き取るので、水死者の肛門は大きく開いている。水死寸前に助けられ蘇生した時にはユタにマーブイフミをしてもらう。
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イチジャマー,ヨウジュツ,タマシイ 1996年 沖縄県 嫌いな人がいると、イチジャマーは妖術をもってその人の体内に異物を入れて、病を引き起こさせる。人に取り憑いて魂を消滅させることもできる。被害者はイチジャマーの方角に向かって呪い返すか豚糞を投げる。多くの場合、イチジャマーの正体はユタに行って始めて分かる。
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ヒーダマ 1968年 沖縄県 ヨーカビーには皆が高い山に上りヒーダマーを見に行くが、その後風邪を引くと重症になる。ヒーダマを見たけれどもそれの上がった付近の家の人に話さなかったり、見なかったのに見たと嘘をついてもいけない。家の付近からヒーダマが上がった時にはユタを頼み祈願してもらうと不幸はまぬかれるといわれる。
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コソダテユウレイ 1998年 沖縄県 子育て幽霊の話がある。多くの幽霊は、幽霊を見ることができないひとと行きあうと生者に道を譲る。気遣いがあり、心やさしい。お礼や依頼の目的でユタに乗り移ったり夢枕に立つことが多い。
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