キツネビ 1964年 福島県 行く手に青い火が「ぽこっ、ぽこっ」とついては消えた。7時か8時ころ。きつね火を遠くに見るときは、本当のきつねはすぐ足元にいるという。
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エンコ 1967年 愛媛県 エンコの好物は人間の尻のこ(シリノコ)。河原で転げたらエンコに尻のこを抜かれるという。
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イヌ,ナガナキ 1995年 島根県 近年、犬が長鳴きをするのでよこやで見てもらうと、人が3人死ぬ知らせであるということだった。果たして、短い間に3人死んだ。
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ババア 1964年 福島県 かやや木が生い茂るトンネルのようなところで、身のたけが2.4メートルもあろうかと思われるばばあが、乳房を60センチメートルもたれ下げてあがってきた。
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カッパ(ゾクシン) 1923年 長野県 カッパが尻のこを取るのは、川の淵に入ったときである。
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クダギツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 クダギツネが人に憑くと、こぶのようなものが腹の中にできるといわれている。
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シマコブンザ,シマコボンズ 1993年 岩手県 子どもが夜更かししていると「しまこぶんざ(しまこぼんず)来んど」と威した。しまこぶんざはフクロウ。フクロウに連れて行かれるぞ、という意味だったらしい。
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キツネ 1995年 山形県 夜、坂の上の水の真ん中に煙みたいなものがボーッと立ち上がっていた。きつねのしわざ。
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モウレンビ,モウレイ 1964年 福島県 霧の深い晩に海の中に燃える火がある。これをもうれん火とかもうれいと呼ぶ。青く、30センチメートルか45センチメートルぐらいであるという。
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ヤマオトコ 1942年 長野県 昔、村の者が、やまのこに山に行ったところ、山男が裃を着て、火にあたっているのを見て、驚いて逃げ帰ったという。
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ツチノコ 1977年 和歌山県 夏に、柴刈りに行って兎が跳んでくるのかと思ったらつちのこだったという話がある。これを見た人は、2・3人寝込んでしまったという。
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(キツネ) 1971年 茨城県 蘭採りを仕事にしていた人が、山の中の家できれいな女の人にごちそうになり、帰ろうとしたら木から落ちた。家に帰ってぽーっとしていたら、犬に追われて煙草畑に入った。犬から逃げて家に戻ったら、ミミズのようなものをゲーゲー吐いて、正気に戻った。[※本文中には狐と明示していないが、一連の狐に化かされた話の続きであるので、狐の記述と判断した。]
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アオイヒ 1964年 福島県 関沢の共同墓地のかたわらを通るとき、青い火の燃え立っているのを2度見た。
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ヤマブシイシ 1982年 群馬県 2メートルくらいの石で、さわると病気になるといわれている。
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ムジナ 1954年 神奈川県 昔は狐やムジナが人を化かした。祖母は、ムジナが木の枝にぽやっと円い光を出したり、雨の降る夜にムジナが月に化けて皎々と光っていたりするのを見たという。ムジナには白い十字の紋がある。
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ヒノタマ 1995年 東京都,群馬県 夜に火の玉を見た。青火で丸かった。
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アオボウズ 1984年 香川県 娘が山の畑に仕事に行っている家人のために弁当を持って行こうとしていたら、青坊主が出てきて、「首つらんか」と言った。娘が断ったら、青坊主は消えていってしまった。
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アカイヒ,アオオニ 1937年 秋田県 日が暮れてから墓地を通ると赤く火が燃えて、青鬼が2、3匹、火を吹いたり何かを喰ったりしていた。家人が見に行ったら、乞食が2、3人、芋ノ子葉に目鼻の穴を開け、火を吹いていた。
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ガァタロ,カッパ 1929年 長崎県 しりこをかけて願立てすることを川神の念じと言う。何年後にしりこをあげるのか約束して、願立てする。がぁたろにとっての一年は人間の方では一月なので、うっかりすると早く殺される。その約束の期限が来た時に、渡良の男が船から出ようとしたところ、内から使いが喚びにきて、そのまま戻らず、探してみるとかわのそばで殺されて、しりこは抜けていた。
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ノシ,カッパ 1932年 愛知県 老人たちが、子供たちに川の一人遊びを戒める際に語った話の紹介。「のし(河童)が出てしんのこを抜く」、「川で死んだ人は、のしがしんのこを抜くので皆肛門が開いている」、「のしは、魚や亀に化けて子供を誘い込む」等。
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ウリコヒメコ,オニ 1930年 岩手県 昔、ばあ様が川で洗濯しているときに拾った瓜から女の子が生まれ、瓜こ姫と名づけられた。あるとき、爺様と婆様が畑にいっている間に鬼がきて、瓜こ姫をだましてがりがりと食べてしまった。爺様と婆様が帰ってきたとき、姫はおらず、鬼が火棚の上に大の字に寝ていたので、家に火をつけて焼殺してしまった。
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