国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

〔メシベラ〕
1956年 宮城県
「船形山」と焼印をおした飯箆をゴガツ(五月=田植えのこと)のときに腰にさすと腰がいたまないといわれている。

類似事例(機械学習検索)

ハツカボン
1956年 宮城県
二十日盆の夕方、茅や蒲などに魚油やコールタールを塗って火で燃やす。この火で足や手、背を炙ると、痛いところがない、毒虫に刺されないという。
類似事例

ヒダリガミ,クワン,〔シバオリサマ〕
1942年 高知県
山路で急に空腹を感じて、冷や汗が出て歩けなくなるのがヒダリガミと呼ばれるものである。土佐郡土佐山村ではクワンと呼び、憑かれた時は何か一粒でも口に入れるとよい。柴折様に柴を供えて通ると憑かれないと言う。
類似事例

ヘビ
1940年 千葉県
昔、男に化けた蛇がある人間の娘を孕ませ、そのことを仲間の蛇に告白したところ、人間とかかわりを持ったことを厳しく糾弾され、絶好を申し付けられたが、5月の節句に草もちを食べれば腹の子は「こける」と教えられた。このことがあってから、この地域は5月の節句になると若い娘は特に草もちを食べるようになったと言う。
類似事例

ムジナ
1966年 新潟県
昔、ある男が飯を食わない嬶を欲しがった。女が来て泊めてくれと言って居着いたが、飯を食わない。炭焼きに行くふりをして梁に登って様子をそっと覗くと女は飯を炊き、頭を開けて食っていた。後日、女が長持をくれと言うのでやると、それに男を入れて担いで山に走った。男はどうにかして帰ってきたが、それが五月のよい節供の日だった。以来、5月5日の湯に入らないとムジナになめられるという。
類似事例

ザル,ダル
1965年 和歌山県
山仕事で山に居るとき、全身がだるくなることがある。これをザルにつかれた、またはダルにつかれたという。御飯を一口食べるか、米という字を手のひらや紙に書くと治る。
類似事例

ダリ
1981年 和歌山県
ダリが憑くと山道で急に腹がすいて動けなくなる。米の字を書いて3回舐めるとよい。
類似事例

ヒダルガミ,ヒダルボウ,ガキ
1936年 兵庫県
空腹の状態で六甲山を歩いていると、餓鬼にとり憑かれて両手を震わせながら座り込まされてしまう。ひだる神、ひだるぼうともいわれ、冬に雪の上で汗をたらたらかいて動けなくなった人もいる。生卵を飲ませるとすぐ気がつく。山では米を1粒放るか、ご飯を1粒でも食べて「あーうまかった」と言へばすぐに治るという。
類似事例

ダレ
1976年 和歌山県
山で突然、腹が減って動けなくなったような状態を、ダレがついたという。手のひらに米の字を書けば治るという。
類似事例

ノツゴ
1983年 愛媛県
ノツゴが人に憑くと頭がぼうっとして手足がしびれ、艪をこげなくなる。大歳の晩に煎った豆を撒くと良いと言われるので、漁師はその豆をオキバコにそなえておく。
類似事例

イシ
1983年 香川県
山熊神社の玉垣の中にある石を持っていると身を守ってくれるという。ある家の息子がその石を持って戦地に赴いたが、無事に帰って来た。ところがその石を玉垣の中に戻すのを忘れてしまい、その年の大晦日に突然腹痛を起こした。石を戻すとすぐに腹痛は治まったという。
類似事例

キツネ
1983年 茨城県
以前は夜によその家に呼ばれて鰯や油揚げなどのナマグサを持って帰ると、狐が出たりした。狐に後に回られると背中がぞくぞくするが、煙草を吸うと治る。「こりゃ抜けたわ」と言う。ナマグサを風呂敷で背負って来ると背中に乗っかって取られるという。
類似事例

イザリガミ
1924年 奈良県
道中空腹で一歩も歩けなくなるのはイザリガミにつかれたからである。このようなときは指で掌に米の字をかいてなめると良い。宇多と吉野の郡界にイザリガミの石像がある。地方の人は空腹の時にはこの前を通らないようにしているという。
類似事例

(ゾクシン)
1979年 徳島県
年中行事に関する俗信。正月15日のサギッチョあるいはとんと焼くと呼ばれているものの火で身体をあぶると、夏やせをしないといわれている。盆の15日に川に行くと、ガキ仏に足を引っ張られるといい、子供たちは水遊びにいかない。12月20日は山の神様が植えた木を数える日で、1月20日は山の神が木を植える日なので、木を切れないという、など。
類似事例

キンケイ
1943年 岐阜県
多治見市の虎渓山の裏に金鶏塚があり、ちゃぼが埋まっている。元旦にはその鶏が鳴くという。また、自分の年齢だけ鳥の子(赤飯のおにぎり)をこの塚に供えると、痔疾に効果がある。
類似事例

(ゾクシン)
1981年 福岡県
年中行事に関する俗信。竹の先に餅をさして、サギッチョの火で焼いて食べると病気をしないという。サギッチョの火を持ち帰って、竈に火をつけると火事にならないという。正月16日と12月16日は山の神が山の木を調べて歩く日なので、山で木を伐ってはいけないという。山に入ると怪我をするという、など。
類似事例

ダイコクサマ
1985年 福島県
10月10日の晩は大根の年取りには神棚に2股の大根を上げるがこれは、大昔、出雲大社の大黒様が餅を食わされてひどいめにあったとき、2股の大根をとって食べたら胸やけのようなものが治った。2股なので1本折って食べても人は気付かなかったからである。
類似事例

ダル
1965年 和歌山県
道を歩いていて、急に全身がだるくなることがある。これをダルにつかれたという。御飯を一口食べるか、米という字を手のひらに書いて3回舐めると治る。おいわしの坂という場所では、ダルにつかれやすい。
類似事例

(ゾクシン)
1973年 香川県
年中行事に関する俗信。5月16日は殺生日で殺生をしない。また牛を出すと日照りになるので出さないという。八朔が終わると、団子の粉などで作った馬をこわし、近所や親類に配って食べるのだが、これを食べると身体が良くなるという。また、これを食べてお灸をすると、丈夫になるともいう、など。
類似事例

ダル
1974年 奈良県
五百瀬ではダルにつかれると腹が減って生汗が出て歩けない。米という字を書いてなめるとよい。ひもじいことをヒダルイという。
類似事例

ダラシ
1920年 長崎県
千々石から島原へ向かう古道、平石の道中にあるノトンの坂付近では、昔からダラシが憑くという。あるときノトンの坂と反対にある平石と魚洗郷との間の坂(名称不明)の山道で男が腹を押さえて座っているのを見かけた。弁当を食べさせるとすぐに元気になった。弁当は一口二口食べさせて残りは藪の中に捨てた。ダラシに憑かれたら何でもよいから食べ物を食べて残りを付近に捨てると離れるという。また、食べ物がないときは、手に「米」という字を指の先で書き、嘗めると元気になるという。これらは昔旅人が餓死し、それが祟るためだとされる。あるいは平石観音の下の辺りで何人かが首を吊っており、それが祟っているという話もある。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内 ENGLISH